『麒麟がくる』23話は「義輝、夏の終わりに」!義輝暗殺計画が始まる!!

こんにちは、福です。今回はママと一緒に『麒麟がくる』のレビューをします。
優子
優子です。今回は光秀と義輝の関係を中心に紹介します。
福と優子
よろしくお願いします。

 

『麒麟がくる』

基本情報

『麒麟がくる』はNHK大河ドラマの作品で、本作は59作目となります。1年かけて偉人の生涯をたどっていくドラマなので、予算やスケールは民間ドラマより大きいです。主人公は明智光秀です。

放送時間 日曜(BSプレミアム)   18:00~18:45 日曜(NHK総合)    20:00~20:45
放送日 23話「義輝、夏の終わりに」 2020年9月13日
脚本 池端俊作

(いけはた しゅんさく)

他の大河ドラマ『太平記』の脚本も手掛けた。
『太平記』って何? 室町幕府創設者、足利尊氏の一生を描いたドラマ
鎌倉幕府の実権を握っていた北条氏を倒し、後醍醐天皇率いる朝廷の世の中を作った。
次第に仲が悪くなり、後醍醐天皇に反抗し、新幕府を創設した。
優子
『麒麟がくる』の脚本家は、他にも大河ドラマの脚本を書いていたのね。知らなかったわ。
そりゃあ、『太平記』は1991年放送だからね。ずいぶん昔の話だよ。それに鎌倉後期から南北朝時代のお話は、テレビじゃあまりやらないし。
優子
主演は真田広之さんなの!!ハリウッドで活躍してる俳優さんが大河ドラマ出演してたのね。若い頃はイケメンだわー
キャーキャー言ってるママを落ち着かせました。今回は『麒麟がくる』の紹介です。
ここから、ネタバレを含みますのでご注意下さい。

登場人物

明智光秀(あけちみつひで)

「上様!!…私も同じ思いにございます」

本能寺の変で有名な戦国武将。現在は、越前で浪人の身となっている。将軍・足利義輝を尊敬しており、麒麟がくる世の中を望んでいる。義輝の文を持ち、信長の元へ向かう。この頃は十兵衛(じゅうべえ)と呼ばれている。

足利義輝(あしかがよしてる)

「夏は終わった。…私の夏は」

室町幕府第13代将軍で剣豪である。麒麟を呼ぶ男になりたいと願うが、実力がないゆえ苦しんでいる。光秀と対談し、信長上洛を計画する。いままでの行いが評価されず、孤立する。

細川藤孝(ほそかわふじたか)

「十兵衛殿。…無念の極みでござる」

光秀の親友で、将軍家に仕える武士である。足利義輝の孤立ぶりに対処できなくなり、光秀の前でその無念を語る。

織田信長(おだのぶなが)

「…あれは使える男ぞ」

尾張を支配する戦国武将で、今川を倒し勢いがある。光秀から上洛を薦められるが、美濃との戦に苦戦していたため断った。部下の木下藤吉郎に取り次ぎを任せ、戦の会議に出た。

木下藤吉郎(きのしたとうきちろう)

「木下藤吉郎にございます!!以後お見知りおきを!!」

信長の部下で百人頭の頭を勤めている。気配り上手で、初対面の光秀に接待をした。人脈が広く、情報を多く持っている。光秀にある情報を与え、彼を驚かせる。百人頭の頭は、現在の会社の役職で言うと係長クラスである。

松永秀久(まつながひさひで)

「物の価値を決めるのは人だ!!人によって価値が変わる」

畿内を支配する戦国武将である。義輝暗殺計画に関わっており、光秀に問いただされるも「義輝は将軍の器ではない。追放はするが、殺しはしない」と言い返す。

光秀と義輝の関係

光秀と義輝は仲がいいですね。将軍と浪人が互いを信頼する場面は中々ないです。

もともと、彼らは昔に何回か会った事があるので説明します。

話数 どの場面
5話 光秀と藤孝が切り合ってる最中に、「藤孝、やめい」と声をかける。「いい太刀筋じゃ。わが師の太刀筋とよう似ておる」と光秀の腕前を褒めて立ち去った。
6話 義輝の敵側である三好長慶が主君に暗殺される計画を聞いた光秀は、「足利将軍家が家臣の内輪もめすら見て見ぬふりをしてたら争いはなくなりません。将軍様が一喝して、しっかりまとめてくれるのが将軍家ではないのですか!!」と熱く語る。
隣の部屋で聞いてた義輝は、家臣に「あいつの後に行って援護せい」と指示した。
11話 義輝は家臣の争いに巻き込まれないよう避難しており、藤孝の案内で来た光秀と対面する。義輝は「この世は誰も見た事のない麒麟という。穏やかな世を作れる者だけが連れてこられる生き物だという。わしはまだ麒麟をつれてくる事ができぬ」と語る。無念が伝わる将軍に、何も声をかける事が出来なかった。
22話 義輝がやる気をなくし、藤孝が「義輝様の真意を聞いてほしい」と頼まれた光秀は、4度目の対面を果たす。光秀は織田信長を上洛させる事を提案する。義輝もその気になり、「十兵衛、頼んだぞ」と信頼を見せる。

この関係を簡単にまとめてみました。

光秀→義輝 

きらびやかで美しいお方という印象を受けた。将軍は武家の棟梁で欠かせない存在だと信じる光秀にとって、義輝は尊敬できるお方であった。

麒麟を連れて来られる者になりたいと願う義輝の為に、光秀は仕える事となった。義輝のお願いは喜んで聞く光秀だった。

義輝→光秀 

自分の師匠と似ている剣の使い手が慕ってくれるのは嬉しい。争いばかりする家臣を諫めても言う事を聞いてくれない状況は義輝は不満を持っていた。

光秀は素直な気持ちで義輝に接してくれるので、義輝も光秀に何でも話す様になる。

更に細かい内容を知りたい方は、別記事をご覧ください。

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23話タイトル「義輝、夏の終わりに」

テキパキとした文の受け渡し

将軍・足利義輝の書状を織田信長に渡すため、光秀は彼と対面した。しかし、信長は美濃攻めに苦戦しており、上洛どころではない。手紙も受け渡しもテキパキと済ませて、部下の木下藤吉郎に丸投げした。

上洛の件は聞いているが、今は戦の最中でな。明日から出陣する予定なのだ。代わりに木下藤吉郎を紹介する。百人頭の地位だが面白い男だぞ

ここで木下藤吉郎が登場する。大声で自己紹介した彼は光秀に向かって、胡散臭そうな笑みを浮かべた。

優子
ものすごく気合いの入った自己紹介ね。出世も早そう。

藤吉郎の接待と情報

「はるばる都からお下りなられたのです。殿より接待はぬかりなくと命じられております

藤吉郎は持ち前の気配りと声のでかさで光秀を接待する。光秀は藤吉郎のテンションに面食らってしまう。光秀は上洛の件について話そうとするが、はぐらかされてしまう。

学問や、帰蝶(信長の妻)を話題にして、光秀と打ち解け始めたと思った藤吉郎は、戸を閉めて本題を切り出す。

藤吉郎「ところで、京の都で妙な噂を聞きました。将軍・義輝様が近々闇討ちされるという噂です。ご存じでしょうか?」

光秀「えっ」

藤吉郎闇討ちするのは三好長慶様の息子と取り巻きとのことです

光秀「何ゆえ、その者たちが将軍様を闇討ちしようとするのじゃ

藤吉郎「将軍様が勝手に幕府を動かし、誰の忠告にも耳を傾けないから皆が困っているとの事です」

光秀「違う。上様はその様なお方ではない」

藤吉郎「止める事ができるのは松永様だけかと。闇討ちの黒幕は松永様であると聞きましたゆえ。この情報は、私が以前お世話になった六角家の家臣から教えて頂きました」

噂の出どころも嘘とは言えない事が分かった光秀は、急いで松永久秀の元へ向かう。

藤吉郎は光秀の機嫌を損ねる事がなく、無事に接待を終わらす事が出来たね。信長に褒められると思うよ。

義輝暗殺計画

光秀と対面した松永久秀は、堺の商人が持ち込んだ壺の鑑定をしていた。3つある壺の内、2つを破壊して残りの一つを選んでほしいという依頼であり、値打ちをつける仕事である

久秀将軍の値打ちもそうじゃ。値打ちは人の評価によって決まる。将軍にふさわしい人物であれば値打ちは上がり、そうでなければ捨てられる

光秀「それゆえに将軍・義輝様を闇討ちしようと企まれましたか?」

久秀「…討ちはせん。都から追い出すだけじゃ」

光秀「なにゆえ?」

久秀「周りをよく見ろ!!義輝様のために上洛しようとする大名はおらんではないか!三好長慶様なき後の幕府は立ちゆかん。三好一派やその取り巻きが義輝様を排除する計画を立てている。わし一人ではどうする事もできん

光秀「我ら武士は将軍が必要です。それを失くしてどうしろと!!」

久秀「細川殿!!

藤孝「十兵衛殿。義輝様は都からの支持を失いました。無念の極みにございます。私も次の将軍をお助けしないといけません」

光秀「次の将軍!!

これまで助けてもらった久秀の手腕や、義輝の忠誠心が高い藤孝の熱意が通じない現状に、光秀は呆然とするしかなかった。皆が義輝を京に追い出し、次の将軍を立てようとしている。
久秀の「息子たちには義輝様を殺すなと命じておる。安心せよ」という言葉も、今の光秀は信じてない様子だった。光秀は急ぎ、義輝の元へ向かう。
優子
キャー。藤孝が義輝推しをやめてしまったわ!!これは一大事よ。推しメンが光秀だけになってしまったわ。
ママが注目する点はそこなのね。光秀も親友に裏切られて呆然としてるしね。

義輝との別れ

成果を出せなかった光秀を責める事はしない義輝であった。誰もいない広間に光秀は殺風景を感じた。それは彼以外、誰も義輝に会いに来てないからだ。
義輝の「近くに寄れ。もそっとじゃ」というセリフも哀愁が漂っている。尾張の織田信長も上洛しない事で、義輝はつぶやく。
…夏は終わった。わしの夏は

どうしようもない状況に諦めがついた義輝は光秀に優しく言う。

義輝「十兵衛、越前へ帰れ。短い間であったがよく仕えてくれた」

光秀は何も言わず平伏し続ける。義輝は穏やかな表情で話す。

義輝「欲を言えば。もそっと、早く会いたかった…!」
感情がこみ上げて泣きそうになる義輝は思いを光秀にぶつけた。

義輝遅かった!!

光秀私も!!

義輝と光秀の出会いが早ければ、別の未来が待っていたのかは知る由もない。

その後、三好一派は義輝のいる御所を襲撃しました。次回はこのお話しだね。
優子
何も聞きたくないわ!私は逃げる。
あれっ?ママいなくなったな。義輝ファンのママにとって耐えられなかったのか。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?今回は光秀と義輝の麗しい主従関係を中心に紹介しました。歴史にifがあったらいいですね。

歴史にifがあった場合のもうひとつの物語

◎美濃を短期間で攻略した信長は上洛して、光秀を仲介として義輝を支える。

◎反抗する三好一派を潰すため、久秀を懐柔する。

◎邪魔者を一掃した信長は勢力を拡大し、足利将軍家とより親密になる。

◎幕府の家臣となった光秀は義輝のそばに居続ける。

◎麒麟が来る世の中になり、足利将軍家と織田家は天下統一を果たす。光秀は故郷である美濃の支配者となり、城持ちの大名として歴史に名前が残った。

本能寺の変は起きなかったので信長は殺されてない。

優子
このストーリーで『麒麟がくる』を放送してくれないかしら?義輝が幸せになれるじゃない。
ママ、それは無理だよ。

今後、光秀がどのように動くか楽しみですね。24話が楽しみです。

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