先週4話まで、斉藤道三は光秀が持ち帰った鉄砲にあまり興味がなく、光秀の話より近隣尾張の動向の方が気になっていました。
しかし、常在寺の住職である日運から鉄砲の情報がもたらされると、その認識は変化します。
なぜなら日運が話すには…
「京の都に本能寺という寺があり、そこで将軍家が鉄砲を作らせているという。足利義輝は鉄砲を一目見て、いずれ弓矢に変わる恐るべき戦道具になると話された」
と言ったからだ。今週は、道三が興味を示した鉄砲に焦点が当たります。そしてその鉄砲を作れるという職人、伊平次を探せ!というわけです。
第5話 伊平次を探せ !を解説するよ!
というわけで、第5話 伊平次を探せ!の公式によるあらすじはこんな感じ。
道三(本木雅弘)の命を受けた光秀(長谷川博己)は、鉄砲の作り方に加え、なぜ将軍家が鉄砲を大量に必要としているのか探るべく、再び京へ向かう。腕利きの鉄砲鍛冶・伊平次を探しやってきた本能寺で、将軍・足利義輝(向井 理)の護衛でやってきた三淵(谷原章介)と再会をする。将軍家も伊平次を探しているが忽然(こつぜん)と姿を消したという。三淵に連れられて松永(吉田鋼太郎)の元へ向かった光秀は、松永から、鉄砲の真の力とはお互いをけん制させ、戦を減らす抑止力になることであると聞く。
光秀、道三に鉄砲の使い方教える
先週まで道三は鉄砲にあまり興味がなかったのですが、お寺の住職に聞いた話で鉄砲にはそんなポテンシャルがあるのか…と光秀に鉄砲について尋ねます。
先週、弓の名手である光秀が鉄砲を撃ってみたところ、威力はあるがどんな道具も慣れないと命中率は良くない事が解りました。
そして道三にその使い方を指南します。道三が鉄砲を撃つとバカーン!!
的にしていた大きなカメは壊れ、水が飛び散ります。
その威力を知った道三は感心しますが、光秀は撃つまでに手間がかかるため戦には不向きだと意見を述べます。
しかし、それでも将軍家が鉄砲を作るのはなぜか?それを知りたいと道三は話すのです。
光秀、ひとまず近江へ
なぜ戦で使えない鉄砲を作ろうとしているのかを知るため、光秀は鉄砲の構造について調べ始めます。専門職の人間でないとばらすこともできない。
そこで領内の関(岐阜県)に「伊平次」という鍛冶(かじ)職人がおり、彼は鉄砲を作れるというが、近江の国友に引っ越した事を聞きます。そしてひとまず近江へ。
当時は各地に鍛冶(かじ)職人がいましたが、鉄砲を作れる鍛冶職人は少なく限られていました。最先端技術ですからね。鉄砲の主な生産地は、大阪の堺、近江(滋賀)の国友、和歌山の根来(ねぎ)が日本の鉄砲3大生産地!国友は特に有名で、鉄砲伝来の翌年から鉄砲を作り始めるというハイパー技術者集団でした。凄すぎでしょ?因みに先ほど話した関は現在も刃物で有名です。「関の孫六」の名がついている包丁など見かけたことはないでしょうか?歴史は現在にも続いているんですね~。はぁ~惚れ惚れする。
近江・国友村で伊平次を探しますがいません。いくら探してもいません。すると一人の鍛冶職人が光秀に、伊平次の居場所を知っているといいます。ただでは教えてくれない…。
手を出す職人。しょうがない!お金を払う光秀。(お殿様・道三から探すための予算、まだもらってません。)
また手を出す職人!!おかわりかよ!(光秀)
職人「本能寺へ行けば伊平次に会えるかもしれません。」なんと不確定情報!(笑)
光秀は道三に、伊平次はどうも本能寺にいるらしいと報告します。今度の旅路にはお金を全額出して欲しいと要求します。お殿様が要求したことですよと。(光秀は以前、鉄砲を入手するために京へ行きましたが、道三は半分しか出してくれませんでした。鉄砲代も入ってます。)
いくらいる?と道三。光秀はパーの形で手のひらを三回出します。5+5+…5。
道三、同様に手のひらを二回、5+5。
ちょ!待てよ!(古い?)旅の資金が足りなくて伊平次が見つからず帰ったら無駄足に!余ったら回収でいいんじゃないの!?道三!と思いましたよ。道三、かなりお金に渋いです。
光秀、一路京都へ
情報をもとに京都へ着くと、本能寺前で細川藤孝に会います。鉄砲はまだ珍しい物。それを背中に持っている光秀を怪しいと刀を抜きます。切りかかる藤孝!
そこに足利義輝(将軍様)が現れます。
「藤孝やめい。見事な太刀(たち)さばきじゃ。その太刀筋は鹿島だな。わが師の太刀筋とよく似ておる。」
と言って去っていきます。
足利義輝がなぜ鹿島流とわかったか?というと、まず剣術には流派があることはご存じかと思います。伊藤一刀斎の『一刀流』、佐々木小次郎の『巌流』など聞いたことはないでしょうか?鹿島新当流剣術・鹿島新当流というものがあります。その流派を作った「塚原卜伝(ぼくでん)」は剣聖と呼ばれるほどの腕前だったそうです。そして登場した細川藤孝や将軍・足利義輝は、この塚原卜伝から剣術を教わりました。また、足利義輝も剣豪として有名なほどの腕前です。だからわかったのではないでしょうか?
光秀は京都で、松永久秀と会う約束をしていました。光秀は松永に、鉄砲は戦で使えない代物なのになぜ?と話すと松永は鉄砲を構えます。
ぎょっとして動けない光秀。松永は、これが鉄砲の威力と。
弓はよけられるが鉄砲はよけられない。向けられただけで動きが取れない。それが抑止力となって互いに戦を仕掛けなくなる、戦は減るというのです。
まだ腑に落ちない光秀ですが、伊平次を探しに来たんだったね、伊平次は遊郭にいると松永に聞き遊郭へ。
光秀、やっと伊平次に会える
遊郭につくと、光秀はやっと伊平次を見つけることが出来ました。やっと出てきた。
ですが伊平次はいくらお金を積まれても作りたくないと言います。
侍から話があるとすぐそれだと言わんばかりに嫌な顔をします。あまり欲がないというか、めんどくさい事は嫌いな様子。遊郭で遊ぶぐらいなので充分に稼いだのでしょう。
一人に作るとね、他からもどんどん注文来てね、忙しくなってめんどくさいの。みたいなことを言うわけです。(笑)
伊平次は光秀に昔、井戸に落ちたところを助けられたらしく、光秀はその顔を見て思い出します。そして伊平次も思い出す。あの時、助けてもらわなかったら今頃生きてるかもわからない!恩人に会えるとは!と伊平次。
いいことはするもんですね~。
同郷のよしみもあり、伊平次は侍・光秀の話を聞きます。他の大名は鉄砲を量産して保有するために話をしにきます。しかし光秀は違った。仕組みが知りたい!と。
どういう仕組みなの?仕組みが解れば改良できるところも見えてくるよね?というスタンス。
技術者・伊平次は光秀の話に興味を持ちます。恩人だからというだけでなく、その話おもしろいね!いいね!と言った感じ。
伊平次は一目見ただけで「これは渡来もの(=ポルトガル製)」と見抜きます。
仕組みを知りたいという光秀に、慣れた様子で「じゃ、すぐにでもばらして見せましょうか?」と。伊平次はかなり乗り気に。寺に道具を預けてあるからと、二人で寺に向かうところで第5話終了。
ん~!次回はより鉄砲について話すのかもしれませんね。そして麦さん演じる駒も京都に到着の様子。二人はどのような関係になるんでしょうか?次回もたのしみですね!
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