麒麟がくる
基本情報
NHK大河ドラマ第59作目の作品です。本能寺の変で有明な明智光秀の一生を描いたお話です。
放送時間 | 日曜(NHK総合) 20:00〜20:45 | 日曜(BSプレミアム) 18:00〜18:45 |
最初の放送日 | 2020年1月19日 | 第1話「光秀、西へ」 |
コロナによる中断日 | 2020年6月7日 | 第21話「決戦!桶狭間」 |
放送再開日 | 2020年8月30日 | 第22話「京よりの使者」 |
登場人物
明智光秀 (あけちみつひで)
「かつて道三様に言われました。誰も手出しが出来ぬ大きな国を作れと」
斎藤道三の家臣として仕えていたが、主君が討たれてしまう。地元の美濃を追われ不遇の生活を送るが、織田信長との出会い、状況が変わっていく。
書物で培った知性と勇敢で率直な物言いをする浪人。みんなから十兵衛(じゅうべえ)と言われる事が多い。
【HP更新のお知らせ】
<美術の世界04>
第4回は、越前・光秀の家。
越前で待っていたのは、極貧の生活でした。そんな明智家が暮らす家に込められた思いとは?#麒麟がくる #麒麟を作るhttps://t.co/yqP1aM0uVC— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) August 30, 2020
細川藤孝 (ほそかわふじたか)
室町幕府将軍に仕える家臣で、光秀とは仲がいい。やる気を失くした主君、足利義輝を説得する為に光秀の家を訪ねる。
有名な文化人であり、武道も優れている人物。ちなみに彼の息子と光秀の娘は結婚し、有名な夫婦となる。
朝倉義景 (あさくらよしかげ)
小京都と言われる程美しく豊かな国、越前を支配する戦国大名。羽振りがよく、越前に逃れた光秀に援助を申し込むが断られてしまう。
幕府にパイプを持つ光秀を利用するが、親しくしてない。彼の願いは今の暮らしを続ける事であり、世の中を良くしようとは思ってない。
近衛前久 (このえさきひさ)
朝廷の関白を務める公家である。普通、公家は幕府の政治に介入しないが、彼は介入しまくる。足利義輝の義弟という事もあり、三好長慶と対立する。
伊呂波太夫 (いろはだゆう)
本作のオリジナルキャラクターである。旅芸人の女座長の娘であり、今は座長になっている。
全国を旅しているため、諸国の大名や京の公家に顔が利く女性。近衛家に拾われた過去を持ち、前久とは兄弟の様な関係である。
足利義輝 (あしかがよしてる)
室町幕府第13代将軍で、塚原卜伝から剣を教わったといわれる剣豪将軍である。
三好や松永などの戦国大名に実権を握られており、自分で政治を行う事が出来ない。やる気をなくしているが、光秀と再会し活力を取り戻す。
三好長慶 (みよしながよし)
畿内(きない)を中心に勢力を持っている戦国大名である。家臣の松永久秀とともに勢力を拡大し、幕府の実権を握る。足利義輝からはとにかく嫌われている。
松永秀久 (まつながひさひで)
悪知恵を働かせるのが上手い戦国大名である。近衛前久の尋問も、のらりくらりとかわす得体の知れない人物だが、若くて行動力がある光秀を評価している。
駒 (こま)
望月東庵の助手をつとめる娘で、戦災孤児である。伝説の生き物・麒麟を信じており、戦のない世の中を願っている。新薬の扱い方を巡って、東庵とケンカし家出する。
望月東庵 (もちづきとうあん)
京に暮らす医者で博打好きである。落ちぶれたが人脈があるため、頼りにされている。光秀も決断に迷った時に助言を求めるほどである。彼は新薬の扱いに慎重で、真逆の考えを持つ駒とケンカする。
「ほかでは言えない弱音を吐ける存在、それが光秀にとっての東庵。精神科医的な側面もあるし、光秀に愛情も注いでいる。悩み、揺らいでいる光秀に対して、目の前の山は高いけど『希望をもってやっていこう!』と励ます。2人の絆が表現された人間味あふれるシーンになりました」(堺正章)#麒麟がくる pic.twitter.com/LtAs2qqKH5
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) August 30, 2020
足利義昭 (あしかがよしあき)
義輝の弟である。貧民に施しを行う優しいお坊さんとして一生を終えるかと思いきや、室町幕府の将軍になってしまった。織田信長と二人三脚で政治を行うが、次第に仲が悪くなる。
22話から放送再開した理由
『麒麟がくる』の放送が中断した理由は、新型コロナウイルスが原因です。出演者やスタッフの感染を防ぐため、放送を中断する必要がありました。
コロナの予防対策が普及して、ソーシャルディスタンスを心掛けながら撮影し、8月に放送再開のメドが立ちました。
22話から放送を再開した理由は、21話が桶狭間の戦いで区切りがつきやすかったからです。また、全44回の放送を目指しているため、後半残り22話と考える事もできます。
『麒麟がくる』の放送スケジュールが従来より遅くて、このまま順調に進めても2021年1月31日に終了予定なんだよね。
京よりの使者
桶狭間の戦いから4年後
本作の主人公である明智光秀こと十兵衛は、越前で浪人生活を送っていた。朝倉義景(越前の戦国大名)にこき使われる日々を送る十兵衛だが、隙間の時間に読書して、自分を磨いている。
ある日、細川藤孝が十兵衛の家に来る。「京へ来てくれませんか?上様(足利義輝)を助けて欲しいです」という藤孝の頼みを、十兵衛は快く了承した。
十兵衛は足利義輝の事を尊敬していたので、彼の助力になれる事に期待を膨らませていた。
やる気を失くした足利義輝
室町幕府13代将軍の足利義輝はやる気を失くしていた。将軍としての務めを果たさず怠惰な日々を送っている状態だった。ある日、義輝の義弟である近衛前久は義輝に切り出す。
前久:将軍はどうして改元の申し出をしないのですか?
義輝:私を将軍と思われますか?京を治めてるのは私ではなく、三好長慶です。将軍など名ばかりで何の力もない。
帝(天皇)も私の事を軽んじておられます。私に何も知らせず、勝手に永禄に改元あそばされた。それが悔しゅうて!!
私は帝を信用しておりません。改元など知りませぬ!!
そして「勝手に永禄に改元あそばされた」とはどういう理由か?
駒ちゃん、家出する
東庵先生の弟子である駒は新薬を大量を作っていた。そんな彼女に先生は疑問を持ち、「どういうつもりで、そんな薬を作っているのだ」と問いただす。
駒:この薬は薬草が十分にあれば安く作れるんです。これで医者にかかれない貧しい人たちを救う事が出来ます。
東庵:今は良くても後々に害が出る事があるのだぞ。薬を使用して、身体を悪くさせたときにお主は責任を取れるのか
駒:この薬はそんな危ないものではありません。
東庵:出すぎた口をたたくな!!
お互いの主張は平行線で終わり、喧嘩が始まった。駒は診療所を出ていき、歩き続ける。そんな中、伊呂波太夫と会い、今までの事を話す。
そんな駒を見て、太夫は大和へ行かないかと彼女を誘う。駒は太夫と一緒に大和へ向かう。
大和に着いた駒はある人だかりを確認する。それは雰囲気あるお坊さんが貧民に施しを与えてる場面だった。このお坊さんの名前は足利義昭である。
怪しい松永久秀
近衛前久は松永久秀の城を訪問し、尋ねる。
久秀:息子が!!そんな恐れ多いことを!!はーはっはっ、ばかばかしい。
否定するも怪しさ満点な久秀に、警戒心をあらわにする前久。
光秀と義輝の再会
「将軍家としての権威や信頼を徐々に失っていく足利家。これまでは、将軍・義輝というイメージで演じていましたが、これからは人間・義輝をより意識して演じていきたいと思っています。そういう意味では、いろいろな義輝をお見せすることができれば幸いです」(向井理)
#麒麟がくる pic.twitter.com/7Auy6M5aA6— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) August 27, 2020
「十兵衛、正直に言おう。三好長慶を討てとお主に頼もうと思うたところじゃ」
前に会った義輝とは別人の様で十兵衛は驚く。
義輝:されど、武家の鏡である将軍が言う事を聞かぬ者たちの闇討ちを企てる様では、将軍の権威はますます落ちる一方だ。
光秀:おおせのとおりにございます。
真っ直ぐな十兵衛に懐かしさを感じる義輝だが、愚痴は止まらない。
義輝:わたしは麒麟を呼べる男になりたいのだ。将軍になってからずっと願っていた事だった。しかし、わたしの味方はいない。
光秀:いえ、おります。尾張の織田信長です。今川を倒し、勢力は拡大しております。彼が麒麟となる男かもしれません。わたしが彼を連れてきます。
義輝:ならば十兵衛、そなたに託す。織田信長を連れてきてくれ
最後に
麒麟 ライオンや鹿などの動物の特徴をもっています。外見は怖いが、虫も殺せない優しい性格で、子供を授けてくれる神聖な生き物なんです。麒麟は平和な世の中に現れ、みんなを幸せにしてくれる生き物なので、戦乱の世にはでてきません。
麒麟を連れてくるためには、戦乱の世を終わらせ、平和な世にする人物が必要です。『麒麟がくる』とは、世の中を平和にする人物が現れるという意味です。