『はたらく細胞』アニメ第4話「食中毒」のあらすじと予防を解説!

寛太
お腹痛い…。
優子
大変!食中毒かな?じめじめする梅雨の季節や夏場は気を付けてるんだけど。
寛太
みんなと同じ物食べてるし、おかしいな~。
優子
ちょっと横になって安静にしてなさい。
寛太
じゃあ、ソファー占領しちゃうけど「はたらく細胞」でも見てる。
優子
・・・。

 

今回は「はたらく細胞」の第4話。もしかすると僕にもタイムリーな「食中毒」についての回を紹介します。

 

アニメ「はたらく細胞」第4話”食中毒”に登場する主な細胞

赤血球AE3803(声優:花澤香菜)

肺で新鮮な酸素を受け取り血液循環しながら体の隅々に酸素を届ける。帰りは二酸化炭素を運ぶ頑張り屋さん。

白血球(好中球)U-1146 (声優:前野智昭)

外から侵入した細菌やウィルスをやっつけて排除している。好中球は全白血球の半分を占め、口癖は「ばいばい菌だ」である。

ヘルパーT細胞(声優:櫻井孝宏)

免疫細胞たちに外敵(細菌やウイルス)の情報や対処方法について指示を出す有能な司令官。

好酸球(声優:M.A.O)

白血球の一種で、全白血球の数%しか存在しないといわれている。寄生虫感染やアレルギーが発生すると増殖する。弱いながらも他の白血球のように貪食能力がある。

好塩基球(声優:杉田智和)

白血球の一種。全白血球の1%未満しか存在しないといわれている。特定の抗原に出会うとヒスタミンなどが放出され、アレルギー反応を引き起こす。好中球や好酸球を問題部位に引き寄せる物質を作り誘導します。免疫に関連した機能があると考えられているが、解明されていないため潜在能力は未知数。

 

第4話「食中毒」あらすじ

今日は白血球と赤血球の2人は胃の見学にきています。赤血球はいつも酸素を運んだり通り過ぎるばかり。道を覚えるのに必死で、きちんと見た事がありませんでした。

胃の中では食べた物を胃酸で殺菌し、消化酵素でどろどろに溶かす消化の第1工程を行っています。

すると突然、白血球のレセプター(受容体。細菌やウイルスを察知するレーダーのようなもの)が反応しました。

近くに細菌がいる!一緒に見学していた赤血球に断りを入れた白血球は現場へ急行することに。

白血球が現場に到着すると、そこでは好酸球がひとり細菌に挑んでいました。劣勢にたたされ細菌に好酸球がとどめを刺されそうになったその時、ぎりぎりのタイミングで白血球がナイフを一振り。細菌を退治して事なきを得ます。

それを見ていた周囲の細胞たちは、「あんなでかい武器をもってんのに」「細菌くらい、パパっと倒してよ~」と文句をいっていました。

悔しさに耐える好酸球に白血球がフォローをいれようとします。

白血球(好中球)「言っておくが、細菌の駆除だけが白血球の仕事じゃないからな。こいつの仕事は他にも…」

すると好酸球は、「いいよ。本当のこと言われているだけ。別に気にしないから」といって白血球の言葉を遮りました。

寛太
悔しそうだし悲しそうで、僕なら声をかけられないかも…。

すると今度は胃の方から激しい振動が!そこへ好塩基球が現れ、

好塩基球「愛を知らぬ生物の暴挙により、われらの楽園は制御のかなわぬ修羅の国と化した。諸君らの手を借りるほか、この悲劇を終わらせるすべはない」

と知らせてくれたのです。そう、胃酸で殺菌しきれないほどの事態が起こりました。白血球と好酸球が胃へ到着すると、腸炎ビブリオが侵入し、細菌性食中毒が発生していました。

腸炎ビブリオとは?
腸炎ビブリオは主に海水中に生息する細菌であり、感染した魚貝類を食べると激しい腹痛の症状の食中毒を発症させることがある。

暴れるビブリオ。逃げ惑う赤血球と細胞たち。そこへ”ヘルパーT細胞”の緊急速報です。

「腸炎ビブリオの侵入を確認しました。付近の方は、すみやかに退避してください。」

腸炎ビブリオは赤血球を捕まえると飲み込もうとしました。それを好酸球が阻止すると、今度は好酸球に襲い掛かります。

白血球は「おまえじゃ、そいつは無理だ」と言うと、自分をおとりにし自ら飲み込まれるとビブリオの内側から切り裂きました!

好酸球は危ない橋を渡らせたと白血球に謝りました。

好酸球「ごめん、わたしの貪食作用が弱いせいで…」

すると再び近くにいた細胞や赤血球が不平をもらします。「ホントだよ」「何のためにいるの?好酸球って」

寛太
こんにゃろー!しっかり頑張ってくれてたじゃないか!

すると突然、爆音とともに胃壁が壊れ胃酸が漏れ出しました。崩れたその奥で何かがうごめいています。

白血球「あれは、寄生虫アニサキスだ!」

アニサキスとは?
海産生物に寄生する生物で、アニサキスが寄生した魚貝類を生で食べると、まれに胃や腸壁に侵入し嘔吐や激しい腹痛症状の食中毒を発症させる。

暴れだすアニサキスの雄叫びに、白血球は吹き飛ばされてしまいました。

好酸球「わたしが行く!」

好酸球の文句を言っていた細胞や赤血球も止めに入ります。それでも好酸球は「仕事だから」と向かっていきます。

後ろから白血球が声をかけました「行け、好酸球。その敵は、おまえじゃなきゃ無理だ!

好酸球はアニサキスの頭上にジャンプすると勢いよくその頭部に武器のヤリを突き刺した。

アニサキスは叫ぶとその場で息を引き取った。

好酸球が額の汗をぬぐい振り返った瞬間、わっと言う歓声とともに皆が駆け寄ります。「ありがとう!!」「見直したぜ!」「ごめんね!」。みんな感謝と反省を口ぐちにしながら好酸球を称賛しています。

か弱く頼りないと思っていた好酸球は寄生虫退治の達人でした。細菌に腸炎ビブリオ、アニサキスの脅威は去り、こうして世界は守られたのでした。めでたしめでたし。

寛太
ありがとう。みんな!

 

食中毒に気を付けよう

中毒を防ぐには食中毒菌を「付けない・増やさない・やっつけろです。

つけない!
食中毒を防ぐにはまず、原因になる菌やウイルスを食べ物や調理器具、食器につけないことが重要です。
手や道具は清潔にし、食品から他の食品に広がらないよう包丁、まな板はしっかり洗い乾いたふきんで拭き、ふきんは頻繁に洗ってください。

増やさない!
高温多湿になりがちな季節は特に、食べ物を室温に置かずに冷蔵庫で管理しましょう。
冷蔵庫の頻繁な開け閉めは控えて、食品の詰め込み過ぎも注意してください。

やっつけろ!
やっつけるとは、すなわち殺菌するという事です。
生ものは出来るだけ避けて、加熱するようにしましょう。調理道具も出来るだけ熱湯消毒して使用すると良いそうです。
ちなみに、冷凍や冷蔵は増やさないようにするためで、殺菌効果はありません
保存した食べ物は早目に食べたり、食べる際には再加熱して食べるようにしてください。

他にも夏に気を付けたい「熱中症」についても放送されました。その内容はこちらからどうぞ。

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「はたらく細胞」を見て色んな自分を知ってみて

第4話は「食中毒」がテーマでしたが、これを見てあることを感じました。

僕の体の中にはいろんな僕がいると言えます。得意なこともあれば不得意なこともある。

それは「好酸球」さんの

だけど、自分にしか出来ないことだってある

というセリフです。僕はまだ何が得意なのか自分で解らなかったりするんですが、好酸球さんのように得意な事を見つけていきたいと思いました。

アニメ『はたらく細胞』は、dアニメストアFODプレミアムNetflixU-NEXTで見ることができます。(2020年7月現在)
寛太
ふ~。すっきりした。
優子
寛太、大丈夫?
寛太
うん、大丈夫だよ。ちょっと食べ過ぎてたみたい。トイレに行ったらもうすっきり!心配かけてごめんね。
優子
良かった。じゃあ、夕飯までに宿題しちゃいなさいよ~。
寛太
もうちょっと寝てれば良かったかな。

みなさんも暑い季節の「食中毒」や「熱中症」に気を付けて、楽しい夏休みをお過ごしください!ではまた!