遂に公開された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の劇場最新作。
最初から最後まで、涙なくしては見られない素晴らしい映画でした。
気になってるけど、まだ見てないというそこのあなた。
今回は映画を見る前におさえておきたい、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのあらすじと魅力をお伝えしていきます。
この記事さえ見ておけば、おさらいはバッチリです。
ぜひ最後まで御覧くださいね。
【映画前におさらい】ヴァイオレット・エヴァーガーデンはこんなアニメ
主な登場人物
軍に兵器として育てられた、孤児の少女。
美しい容姿と、顔の表情が変わらないことから、人形のようだとよく言われる。
大戦で失ったため、両腕ともに義手。
ギルベルト少佐が遺した言葉の意味を知るために、自動手記人形(通称ドール)と呼ばれる手紙代筆の仕事を始める。
陸軍の少佐。
ヴァイオレットの上官であり、育ての親でもある。
「兵器として育てろ」と言われ、ヴァイオレットの身元を預かる。
しかしギルベルトは、ヴァイオレットに『一人の女の子として生きていって欲しい』と願い、名前を与え、読み書きできるように教育していった。
大戦の際、ヴァイオレットを庇い、その後の行方が分からなくなっている。
あらすじ
君は生きて自由になりなさい
心から
愛してる
ある時代のある場所。
長く続いた戦争が終わり、世界は日常を取り戻しつつありました。
そんな中、病院で一人の少女が目を覚まします。
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彼女の名前はヴァイオレット。
元軍人です。
ヴァイオレットは、恩人である少佐が遺した言葉の意味を求めて、手紙を代筆する仕事「自動手記人形(通称ドール)」を始めます。
この作品は、主人公であるヴァイオレットの成長と、依頼人たちそれぞれの手紙に託した想いに、切なくも心温まるストーリーとなっています。
【見どころ解説!】ヴァイオレット・エヴァーガーデンの魅力
愛を学んで成長していくヴァイオレット
少佐の「愛してる」の意味を理解するため、依頼人の手紙を代筆するヴァイオレット。
手紙を書いていく中で、沢山の人の思いに触れ、人の心を学んでいきます。
ドールになったばかりの頃、ヴァイオレットは報告書のような文章しか書けず、依頼人を怒らせてしまいます。
私、交際を申し込まれたの。
でも私、そんな簡単な女じゃないし、彼に好意もないわ。
だけど、彼が誠意を見せて私を愛してくれるなら…。
ロマンチックな手紙を書いてちょうだい
この依頼を受けて、ヴァイオレットが書いた手紙がこちら。
手紙を拝読しましたが、私には現在好意はありません。
尚且つ、貴殿の誠意も愛情も不足しています。
私は複雑かつ重々しい女でありますので、その点を考慮し、贈答品、及び資金を調達した上、再度の挑戦を要望します。
3話でドール育成学校に通ったことで、『手紙とは心を伝えるもの。ドールとは依頼人の本心をすくい上げる仕事』だと学び、心のこもった素敵な手紙を書けるようになっていきます。
そして、ギルベルト少佐の「愛してる」の意味にだんだんと近づいていくのです。
代筆依頼人たちのストーリー
『アニメ本編』と『エクストラエピソード』、『外伝』の中で、ヴァイオレットに代筆を依頼した人たちを、一覧でお見せします。
ネタバレ有り
(話数)依頼人 | 送る相手 | 依頼内容 |
(3話)
ルクリア(育成学校の同期) |
兄 | 戦争から帰ってきて自暴自棄になっている兄に「生きていてくれて嬉しい」と伝えたい。 |
(4話)
アイリス(ドールの同僚) |
パーティーの招待客と両親 | パーティーを台無しにしてしまったことを謝りたい。 |
(5話)
シャルロッテ王女 |
隣国のダミアン王子 | 公開恋文を書いて欲しい。 |
(7話)
オスカー(劇作家) |
なし | 執筆途中の作品の代筆をしてほしい。 |
(9話)
ステンサー(ルクリアの兄) |
ルクリア | 前向きに生きるきっかけをくれた妹に感謝を伝えたい。 |
(10話)
クラーラ(病弱の未亡人) |
アン(クラーラの娘) | 自分が死んだ後、一人残されてしまう娘へ。毎年誕生日に送るための手紙を未来50年分書いてほしい。 |
(11話)
エイダン(瀕死の兵士) |
両親と幼馴染へ | 感謝を伝えたい。 |
(エクストラエピソード)
イルマ(オペラ歌手) |
なし | オペラの中で歌う恋文を書いてほしい。 |
(外伝)
イザベラ(エイミー) |
テイラー(イザベラの妹) | 幼い頃、離れ離れになってしまった妹へ「寂しくなったらエイミーと唱えて」 |
(外伝)
テイラー |
エイミー(イザベラ) | エイミーに手紙を書きたい。(ヴァイオレットは書き方を教えているだけで、書いているのはテイラー) |
特に10話のエピソードは、絶対泣けると人気です。
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ヴァイオレットの成長もよく現れている回なので、感動も倍になります。
ヴァイオレットとギルベルト少佐の関係
作中何度も、ヴァイオレットが少佐のことを口にするシーンがあります。
ヴァイオレットにとって、ギルベルト少佐とはどのような人物だったのか。
映画を見る前に改めておさらいしておきましょう。
ヴァイオレットの
ブローチにまつわるエピソード
ギルベルト少佐と露店を見て回っていたヴァイオレットは、アクセサリー屋の前で立ち止まります。
ギルベルト「どうした?
ヴァイオレット「少佐の瞳があります。少佐の瞳と同じ色です」
ヴァイオレットが見ていたのは、エメラルドグリーン色のブローチでした。
ヴァイオレットは胸に手を当てて考えます。
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ヴァイオレット「これを見た時の…こういうの…何ていうのでしょう?」
ブローチを見た時に感じた気持ち。
ヴァイオレットには、その気持ちが何か分からないようです。
ギルベルト少佐は、ヴァイオレット自身も気づいていない自分への好意に、胸を痛めるのでした。
少佐の存在の大きさを語るヴァイオレット
6話で出会ったリオンに、家族はいるかと聞かれたヴァイオレットは、少佐の話を始めます。
リオン「もし、俺との契約期間中にそいつが危ないと聞いたらどうする?行っても助からないとしても、そいつのところへ行くか?」
ヴァイオレット「私にとってあの方の存在は、まるで世界そのものです。それがなくなるくらいなら、私が死んだ方がいいのです」
ヴァイオレットの名前にまつわるエピソード
名前が無かったヴァイオレットに、ギルベルト少佐が名前をつけるシーン。
何か名前をつけようと考えていた時、少佐は、隅っこに咲く小さな紫色のヴァイオレット(スミレ)を見つけました
ギルベルト少佐は、その小さな花の名前をヴァイオレットに与えました。
紫色のスミレ。
花言葉は「愛」です。
とにかく作画が綺麗
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実際にアニメを見てもらうと分かると思いますが、とにかく作画が美しすぎます。
町並みや自然などの風景も色鮮やかですし、人物の微妙な表情や、服の細かいシワの感じ。
もう言葉では言い表せないくらい、作画クオリティが高すぎます。
特に『 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』では写実的な作画になっているので、他作品よりも美しさが際立っているんですよね。
京アニじゃなければ、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はこれ程まで美しいアニメにならなかったことでしょう。
ここからは、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を生み出した京アニについて、お話をさせて頂きます。
号泣必至!京アニのおすすめ作品
『京アニ』こと京都アニメーションは、京都に本社を構えるアニメ制作会社です。
作画クオリティが高いことで有名で、その品質は海外でも高く評価されています。
日本アニメの品質の高さを世界に証明し、アニメ界の発展に大きく貢献してきました。
自社レーベル『KAエスマ文庫』を立ち上げ、その中からアニメ化しているという点も、他の制作会社とは異なる点です。
ちなみに『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も『 KAエスマ文庫』から出版された小説が原作なんです。
画像出典:amazon
京アニには『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』以外にも泣ける作品が沢山あります。
京アニといえば『涼宮ハルヒの憂鬱』とか『けいおん!』などが有名ですが、今回は『泣きアニメ』に絞っておすすめを紹介していきます。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
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通称『あの花』。
『泣きアニメ』として、必ず名前が上がるほどの名作。
主人公『じんたん』の前に、幼いころ亡くなったはずの友達『めんま』が現れるところから物語は始まります。
私は、オススメのアニメを聞かれたら、いつも『あの花』の名前を出します。
それくらい、誰が見ても感動できる作品です。
昔が懐かしくなるような、優しくて暖かい気持ちになれます。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』は
で見られます。
(2020年9月現在)
CLANNAD
画像出典:amazon
主人公の岡崎朋也が、様々な事情を抱えた女の子と出会いながら、人として成長していくストーリー。
『CLANNADは人生』とファンから言われるほど、とても濃密な作品になっています。
特に続編の『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』からは、不器用ながらも前向きに生きようとする岡崎の生き方に、つい共感して胸が熱くなってしまうことでしょう。
聲の形
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主人公たちが、過去のトラウマと向き合っていくストーリー。
映画前半は、心臓をえぐられるようないじめシーンが続きます。
初めて見た時、あまりにも辛くて「もうこれ以上見たくない」って何度も思いました。
それでも、何故かストーリーに強く惹かれ、見ることを止められなかったんですよね。
一見、甘酸っぱい青春群像劇のようですが、『聲の形』はそんな生易しいストーリーではではありません。
ただ『聲の形』は、あなたにとって生涯忘れられない大切な作品になること間違いなしです。
是非一度、見てみてください。
愛を追い続けた少女の物語の行方は
映画版の見どころは、ずばり『愛を知ったヴァイオレット』です。
アニメ最終回で、ヴァイオレットは少佐に手紙を書いています。
「私は今、『愛してる』も少し分かるのです」と。
少佐の想いを理解しようと、『愛』を追い続けたヴァイオレット。
その先に待っているものとは…?
(ネタバレしないようにしたらなんかフワッとなりました)
ぜひ映画と一緒に、アニメでヴァイオレットの歩みも見守ってくださいね。
(2020年9月現在)