皆さんこんにちは、優子です。一雨ごとに暖かくなる季節になりました。
4月は就職や進学、また転居など新しい生活をスタートする時ですよね。
私が住んでいる地域でも、桜が満開に咲きました。
自宅の窓から見られるので、とても癒されました。
4月は春ドラマの放送開始
4月は、連続ドラマの新しいクールに入ります。
私はいつも、冬ドラマが最終回を迎えた後の枠にどんなドラマが、始まるのかを事前に確認しておきます。初回放送を見逃さないようにするためです。
ドラマの中には、初回放送が最終回への鍵となるような展開もありますよね。
だから私は「第1話を見逃す」ことはしません。
今年の春もいつものように番組表を、チェックしました。
期限なしの延期に
私の目当ては、TBS系列金曜ドラマの22時から放送の『MIU404』でした。
しかし、放送が延期になっていました。
金曜ドラマ公式Twitterでは、『MIU404』の放送延期に伴い、「コウノドリ傑作選」を『MIU404』のドラマ枠に放送するという発表がありました。
金曜日です🍀
みなさん。お元気ですか?今夜も「#MIU404」代わりまして「#コウノドリ」傑作選をお送りします。シーズン1の最終回。涙なしには見られない予感😆
お二人からのメッセージもお楽しみに❣️
よる10時。
一緒に。おうちで✨#綾野剛 #星野源 #tbs #金曜ドラマ #StayHome #うちで過ごそう pic.twitter.com/q58xeVw0ag— 【公式】金曜ドラマ『MIU404』 (@miu404_tbs) April 17, 2020
4月4日に放送予定だった、恒例の「オールスター感謝祭2020春」の延期も発表されています。
新しいクールに入る時に、宣伝も兼ねて主演俳優が正揃いするので大好きな番組でした。
“おうちで過ごそう”
どの番組も“新型コロナウイルス”の感染拡大に伴い、緊急事態宣言が出されたことが影響しています。
延期後の放送日については「調整中」としか言えない状況だそうです。
俳優もドラマを作るスタッフも、自宅待機をしています。
穴の開いた金曜ドラマ枠には、過去の作品が放送されることになりました。
4月10日(金)22時の放送は『コウノドリ』が”傑作選”としてカムバックしました。
何故、今『コウノドリ』なの?
『コウノドリ』シーズン1の初回放送は2015年でした。
5年も前の作品が何故、今”傑作選”に選ばれたのでしょう? 私なりに考えてみました。
現在欧米では、新型コロナウイルスにより多くの命が奪われております。もちろん日本も例外ではありません。
毎日のように報道されているので、皆さんもご存じだと思います。
本当なら、もっと長く生きられたはずの命が奪われています。
有名人もコロナの影響で亡くなったり、闘病生活を余儀なくされています。
ゴールデンタイムと言われる時間帯で放送されている、連続ドラマ常連の俳優も感染しています。
そんな今だからこそ
について、”真剣に考える時”なのではないでしょうか?
改めて『コウノドリ』を見直してみた
この作品は、産科医鴻鳥サクラ(綾野剛)の物語です。
サクラは自分が生まれるのと同時に、実の母親を亡くしています。
父親はもともといませんでした。サクラの母親は、いわゆるシングルマザーだったのです。
母親の死後、天涯孤独になったサクラは施設に引き取られます。
養護施設の先生が、新しい母として深い愛情を注いでくれます。そのおかげでまっすぐに成長していきます。
大人になったサクラは、医師免許を取り産科医になります。
命の重さを真摯に受け止め、どんな時も全力を注ぐサクラ。
『コウノドリ』はサクラを始め多くの産科医が勤務する、ペルソナ総合医療センターを舞台にした”ヒューマン医療ドラマ”です。
画像出典:Amazon
<原作者プロフィール>
鈴ノ木ユウ
2007年『東京フォークマン/都会の月』が第52回ちばてつや賞準入選。
2010年『エビチャーハン』が第57回ちばてつや賞入選と同時に本誌初掲載。
『コウノドリ』は2012年8月の短期集中連載の時に大好評だったため2013年春、週刊連載となり戻ってきた。
2016年には同作品で第40回講談社漫画賞一般部門を受賞した。
傑作選の第1回目放送が再注目をあびる
4月の10日、17日、24日と傑作選の放送が決定しています。
シーズン1、2の中から、特に評判の高かった回が選ばれたそうです。
傑作選第1回目はシーズン1から、5話の「14歳の母」がえらばれました。
放送終了後「感動した」「号泣してしまった」と多くの人が、SNSに投稿して再注目を浴びています。
傑作選1回目「14歳の母」あらすじネタバレ
中学2年生の吉沢玲奈(山口まゆ)が、体育の時間に倒れて保健室で、休んでいるところから始まります。
ベッドから起き上がる玲奈のお腹が、膨らんでいることに気づく保健室の先生。
本人は、太ったからだと思っています。
先生は「最後の生理はいつか?」と聞きます。玲奈は、もともと不定期だったので気にも留めていませんでした。
しかしその後、ペルソナ総合医療センターを訪れます。エコー検査をすると、既に妊娠8ヶか月でした。
全く自覚がないまま、赤ちゃんは育っていました。
ここまでくると、もう堕胎は出来ません。
「生んだ後、その子をどうするのか?」と言う、問題が生じます。
しかし、中学生では生まれた子を育てられません。
父親も同じ中学生なので、引き取ることが出来ません。
最終的に下した結論は「養子に出す」ことで、双方合意します。
不妊治療を続けても子宝に恵まれず、悩んでいたご夫婦が名乗りをあげます。
話題を呼んだ”玲奈の出産シーン”
「分娩台で苦しむ玲奈の姿がリアル」と出産のシーンが話題になりました。
子供は無事に、生まれました。しかし、喜びは束の間です。
生んだらすぐに里親のところに、引き渡さないといけません。しかし玲奈は、涙が溢れて子供を放そうとしません。
無情なようですが、情が移る前に引き離すのが得策なのです。
泣き続ける玲奈の姿に、共感する女性が「泣ける、胸が苦しい」とSNSに投稿しました。
若き女優、山口まゆの渾身の演技が高く評価されたのです。
命の誕生は奇跡
里親となる夫婦も、赤ちゃんの誕生を待ちわびて病院へ来ていました。
生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた、新米ママの最初の言葉は「生まれて来てくれてありがとう」でした。
そして、玲奈がいる病室に向かって「生んでくれてありがとう」と。
生んでも子供の親になれない人がいます。一方で、子供が欲しくても恵まれない夫婦もいます。
事情は違えど、子供はみんな望まれてこの世に誕生するのです。
言い換えれば「命は奇跡」なのです。
それぞれの立場で「命の重さ」を感じたのでした。
傑作選第2回「奇跡が起こる場所」
第2回の放送は、シーズン1の最終回でした。
子供を抱えた3組の親が登場します。
・生まれた子供の染色体に疾患があり、長くは生きられないと分かる。その事実に向き合えない夫婦。
・出産直前になって、心肺停止してしまった妊婦。そのまま、死戦期帝王切開(しせんきていおうせっかい)することになります。この術式は母体の命を優先するため、お腹の子の命は問いません。呆然とする夫。
・妻が出産の時に死亡してしまい、乳飲み子と二人の生活をする父親。
子共に苛立つ自分が嫌になる父親役に、小栗旬がゲスト出演しています。
「奇跡が起こる場所」
ペルソナ総合医療センターの産科医たちは「諦めない」ことが、大切だと導いていきます。
「生まれたらゴール」ではないことを、知っているからです。
その先に必ず起きる、親の悩みにも寄り添い精神的なケアをしています。
子共が生まれたら親になる訳ではありません。親も子供と一緒に、成長していくのです。
親から愛情を受けたように、今度は自分が子供にしてあげる。
そうして「命のバトン」が手渡されていきます。
鴻鳥サクラの出生の秘密が明かされる
サクラは、ピアニストでもあります。しかし公表はしていません。
小さなライブハウスで”Baby(ベイビー)”と名乗り、ウィッグを被って音楽を披露しています。
ライブハウスでみんなと話しているところへ、養護施設時代の景子先生(綾戸智恵)が訪ねて来ます。
景子は、サクラの生みの母親について語ります。
母親の名は幸子と言い、ピアノを弾いて暮らしを立てていたこと。
父親は妻子ある男性だったので、妊娠を告げずに一人で産む決意をしていたこと。
景子は「あなたは、望まれて生まれてきた」「大事な命を受け継いでいる」と力強い言葉で伝えます。
サクラの心の中にずっと刺さっていた”トゲ”がありました。
「自分が生まれたせいで母は死んだ」と。
しかし、景子先生の言葉でサクラは気づきます。母は自分にバトンを託したのだと。
長い間、ずっと刺さっていた心のトゲが抜けた瞬間でした。
傑作選3回目「赤ちゃんは未来」
3回目は、シーズン2の第1話が放送されます。
主人公の鴻鳥サクラは、変わらず綾野剛が演じています。
シーズン1から引き続き星野源、大森南朋、松岡茉優、吉田 羊、江口のり子が主要キャストで出演しています。
シーズン2の第1話は、離島の医師不足問題を掲げています。
その離島の医師役として、佐々木蔵之介がゲスト出演しています。
背が高くてカッコいいですよね。大ファンです!
シーズン2は、2015年の放送から2年が経過しています。”前作を超える作品に”と力が入っています。
綾野剛は産婦人科医の鴻鳥サクラとして、またもう一つの顔Babyとしての2年後を演じます。
テーマは
生まれること、そしていきること
命が生まれるという”奇跡”とは…その命を育て「生きること」とは…
生まれてきた全ての人へ捧ぐ
愛おしい命の物語がふたたび―
引用:『コウノドリ』公式サイト
医療従事者の献身に最大の感謝と敬意を
未曾有の感染症は「命の価値観」の大きな転換点になると感じています。
厳しい状況の中でも、新たな尊い命が毎日誕生しています。
産婦人科で医師としてまた看護師、助産師として活躍する彼らは「命こそ宝」という気持ちで接しています。
不安を抱える夫婦や、その家族に”生きる力を引き出す”誠実な対応を志してくれています。
こういう時だからこそ、一人一人が生命尊厳の価値観を根本として、みんなで連帯していきたいと思います。
自宅にいる時間が長い今、「家族」とか「親子」の関係を深く考えられるのだと思います。
全てが辛いこと、嫌なことだと思わず前向きな気持ちでいたいと、改めて思いました!
鈴村家では、家族そろって『コウノドリ』を見ています。
私もこの機会を大切にして子供たちに、照れずに伝えたいと思います。
「生まれて来てくれてありがとう」と。
みなさんも、おうちでご家族そろって『コウノドリ』をご覧ください。
ご期待下さい!
< 優子のおまけ話 >
鴻鳥サクラがBabyとして、ピアノ演奏をするシーンがあります。本当に綾野剛が弾いているんです。
すごいですね。
「何でそこまで頑張るのか?」と取材で聞かれた時に「リアリティを追求するなら、自分が弾いた方が良いな」
と、思ったんですって。
才能豊かでうらやましい限りです。