「インフィニティ・ウォー」スター・ロードのある行動が批判される理由

こんにちは。福です。
今回は映画「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」に、登場するある人物の行動についてお話します。
その人物はスター・ロードです!
ここから先はネタバレを含みますのでご注意下さい。

アベンジャーズとは?

アベンジャーズは、マーベル・コミックの代表的なヒーローたちが同じ場所に集まって、ヴィラン(敵)と戦うクロスオーバー作品です。映画で人気が出たと思われますが、1963年にコミックで連載されてます。

コンセプトは「それぞれ違う能力を持ったヒーローたちが協力して戦う」事で、参加条件はマーベルコミックスのスーパーヒーローであることだけです。

既に人気がある作品のヒーローたちが集まって活躍するので、マーベル・ユニバース最大のヒーローチームとして人気が出るのも当然ですね。

映画のアベンジャーズは、マーベル社映画部門マーベル・スタジオの作品です。マーベル作品の興業収入は世界歴代1位で、世界歴代2位のスターウォーズに大差をつけてます。

とにかく凄い。アベンジャーズの魅力は同じ世界にいるヒーローたちが、ヴィランと戦うために協力するのがいいです。
色々なヒーローたちを活躍させるため、マーベル・スタジオはある工夫をしています。それはマーベル・シネマティック・ユニバース(略称MCU)です。
マーベル・コミックに出版されたコミックのキャラクターを、マーベル・スタジオが創造した世界で共闘させるプロジェクトです。この世界観のおかげで、窮地に陥ったあるヒーローを別のヒーローが助けるシーンを見る事が出来ます。
「アイアンマン」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」のキャラクターたちが共闘できるのもマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のおかげなんです。
これを日本のジャンプ漫画で例えると、「鬼滅の刃」の竈門炭治郎が仇敵・鬼舞辻無惨に追い詰められる。その時に「ワンピース」ルフィ、「ドラゴンボール」悟空、「ブリーチ」黒崎一護が駆けつけて共闘する感じです。

最初は2008年「アイアンマンから」スタートし、2019年に公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」で一区切り終えてます。約10年間で22作品も公開する情熱や力量に驚かされます。

シリーズ前作については別記事で紹介していますので、ご覧ください。

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「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズ19作目になります。

流石に19作品いっぺんに紹介すると長くなるので、アベンジャーズシリーズだけ紹介します。

アベンジャーズ 2012年公開 MCU第6作品 皆が始めて集合した時。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 2015年公開 MCU第11作品 アイアンマン暴走。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 2018年公開 MCU第19作品 スター・ロードがやらかす。
アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年公開 MCU第22作品 一区切りついた。

画像出典:amazon

あらすじ

アベンジャーズ最強のヴィラン「サノス」はある目的を叶えるため、行動しています。その目的は、宇宙の生命を半減させ、飢餓や醜い争いを失くす事です。

地道に惑星を巡って侵略していたサノスはある情報を得ます。

宇宙が誕生する時に生まれた6つのストーン『インフィニティ・ストーン』を集めて、指パッチンすれば宇宙の生命を半減させる事が出来ます。

アベンジャーズは、インフィニティ・ストーンを手に入れようとするサノスの行為に立ち向かいます。

見所は、ストーンを集めるサノスと、マーベル・シネマティック・ユニバースに登場してきたヒーローたちとの戦いです。

ハラハラする展開にアクションが楽しめますよ。
サノスの指パッチンは正式名称があります。是非のこの別記事をご覧ください。
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キャスト

トニー・スターク/アイアンマン 巨大複合企業の会長かつ天才発明家。自身が開発したパワードスーツでアイアンマンとして戦う。政府とのパイプを作る等、多角的な視点を持つ。
ソー/マイティ・ソー 北欧神話の雷神トールのモデル。サノスの襲撃を受け、民とヘイムダル、ロキを目の前で殺されるという不幸ぶり。今作ではヒーロー側の最も重要な存在となる。
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ 第二次世界大戦中に活躍した超人で、祖国アメリカを救うも冬眠状態となる。70年後に目覚め再びヒーローとして活躍する。
スティーブ・ストレンジ/ドクター・ストレンジ 元天才外科医の魔術師で、未来予知能力などの術を披露する。トニー・スタークに協力を求めるが、不遜な態度や言動のせいで、彼と衝突してしまう。
ピーター・ジェイソン・クイル(スターロード)/ガーディアン・オブ・ギャラクシー 銀河のはみ出し者たちによるヒーローチームのリーダー。スターロード(冒険野郎)と名乗って銀河中を飛び回るトレジャーハンター。ガモーラとは両思いの関係。
ガモーラ/ガーディアン・オブ・ギャラクシー ひょんなとこからクイルと出会い、ガーディアンの一員となる。クイルとは両思いの関係。インフィニティ・ストーンの一つの在処を知っていたため、サノスに誘拐される。
サノス 全宇宙の生命体の半分を消し去り、均衡を保つ目標を掲げるヴィラン。インフィニティ・ストーンを次々に手中に収める。監督(ジョー・ルッソ)は「彼を新世代のダース・ベイダーにしたい」と述べている。

スター・ロードはどんな人物?

MCU第10作品目「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」の主人公です。本名はピーター・ジェイソン・クイルと言います。

幼い頃に地球人の母を失くし、地球から拉致されて育った男で、運がないです。

特技は女性を口説く事と盗みです。危機的状況に陥っても、得意の悪知恵で敵を出し抜きます。

ルパン三世みたいなキャラクターですね。

トレジャーハンターとして成長し、スター・ロードと名乗る様になったクイルは、強力な力を秘めたオーブを盗む事に成功しました。しかし、そのせいで危機的状況に陥ります。

暗殺者に狙われ、懸賞首になった挙げ句、刑務所に入る事になりました。不幸が続きますね。

クイルは状況を打開すべく、同じ刑務所にいる個性豊かな凶悪犯メンバーと手を組み、脱獄を成功させます。

そして、オーブを悪用して宇宙を滅亡させようとするヴィランに立ち向かい、銀河を救いました。

クイルを狙った暗殺者はガモーラです。始めは殺す殺されるの関係でしたが、次第に信頼し合う仲間になります。

インフィニティ・ウォーでは、アベンジャーズと途中で合流し、一緒にサノスと戦う事になったのですが、スター・ロードはある失態を犯してしまいます。

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スター・ロードが批判される理由

サノスの恐るべき野望(全宇宙の生命体を半分にする)を阻止するため、サノスと対峙したアベンジャーズはある作戦を立てます。

それは、サノスの腕からインフィニティ・ストーンがついたガントレットを外す作戦です。

サノスを抑え込み、ガントレットを外す寸前まで追い込んだアベンジャーズたちでしたが、ある事実が発覚します。事実を知ったスター・ロードが怒りを抑えきれずサノスに殴りにかかりました。

その結果、サノスに対する拘束が乱れて動ける様になりました。インフィニティ・ストーンの一つであるタイム・ストーンを、手に入れたサノスは地球へ向かいます。

地球で残りのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスは、ソーの強襲を受け重傷を負いますが、左手の指を鳴らして力を開放します。そして、どこかにワープしました。

全宇宙の半分の生命がチリとなり消滅し始める。生き残った人たちは呆然とする一方、サノスはどこかの惑星にて日の出を眺めてました。

 

ヴィランが完全勝利するバッドエンドですね。アベンジャーズはサノスの野望を食い止める事が出来ませんでした。
スターウォーズ「帝国の逆襲」みたいな結末にびっくりです。

こんな結末に観客は唖然とします。こうなった事態を起こしたのは誰だろうと犯人探しをした結果、スター・ロードが批判される事になりました。

この場面見ると、スター・ロードが批判されるのも無理はありません。

スター・ロードを擁護する

「スター・ロードが邪魔しなければサノスの指パッチンを防げたのでは?」や「インフィニティ・ウォーの戦犯はスター・ロードだね。トニーは殴っていい!」という批判が殺到しました。

スター・ロード演じるクリス・プラットのSNSにも同様の批判コメントが集中しました。

演じた俳優に言ってもしょうがないのではと思うんですが、言わずにはいられないんでしょうね。

そんな批判コメントに対して反論するコメントもあります。

スター・ロードは半分は人間よ。あれは彼の人間性を表したものだわ。
スター・ロード批判されてるけど、クイルの性格からするとしょうがないよ。
スター・ロード批判するやつはガーディアン・オブ・ギャラクシー見てない。クイルの気持ちがよくわかる。

ガーディアン・オブ・ギャラクシーを見た人たちが、スター・ロードを擁護する傾向にあります。事前情報があるのとないのとでは、感想が違うのも当然ですね。

スター・ロードがサノスを殴った理由

「じゃあ、なんでスター・ロードは作戦無視してサノスを殴ったの?ある事実を聞かされた直後辺りだよね」という疑問に答えます。

簡潔に言うと、サノスがガモーラ(スター・ロードの恋人)を殺したからです。

インフィニティ・ストーンのひとつ『ソウル・ストーン』は、愛する者の魂を捧げる事によって手に入れる事が出来ます。

サノスの愛する者は、彼の養女であるガモーラでした。愛する人を殺して野望を成し遂げようとするサノスは冷酷ですね。そんなサノスにスター・ロードは激怒します。

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スター・ロードがガモーラを愛した理由

スター・ロードがガモーラに惹かれていく描写は、映画『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』を見たらよくわかります。

スター・ロードは幼い頃、母親を病気で失くしてます。母は「わたしが死んだら開けて」という言葉と共に小さな小包を彼に渡します。

母の喪失を丁寧に描写してから、宇宙空間を駆け巡るスター・ロードが登場します。しかし、スター・ロードは母を失った事実を無意識的に受け入れてませんでした。

刑務所の脱獄時に、リスクを犯してまで母から譲り受けた音楽テープを取り返そうとします。

また、仲間が例の小さな小包を発見した時に、スター・ロードは「触るな」と激高します。彼はこの小包を大事に保管していたのです。

小包を開けないのは、母の「わたしが死んだら開けて」という遺言を拒否していると思います。
クライマックスで強力なオーブを素手で触って、危険な状態に陥るスター・ロードにガモーラが手を差し出します。
身体に相当な負担をかけ、意識が薄れた状態でスター・ロードはこの彼女の姿と死に際の母の姿が重なって見えました。

そして、オーブに耐える事に成功したスター・ロードは母から貰った小さな小包を開封し音楽テープvol.2を手にします。

母の喪失を克服したかに見えますが、ガモーラに対する異性愛と母への母性愛が混ざり合った感情を抱いてるのかも知れません。

 

敗北したアベンジャーズ。そして「エンド・ゲーム」へ続く。

スターウォーズ『帝国の逆襲』クラスのバッドエンドを迎えてしまいましたが、アベンジャーズは事態を打開するため行動します。

次作「アベンジャーズ/エンドゲーム」はサノスへのリベンジと新たなマーベルヒーローの参戦が見ものです。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」はU-NEXTamazonプライム・ビデオdTVで見られます。(2020年5月現在)
※dTVでの配信は6月1日までとなっています。ご注意ください。