マーベル作品に登場するヴィランの中で、原作コミックのファンからも人気が高いキャラクターのひとりがサノスです。
今回は彼が特に脅威となった「アベンジャーズ/インフィニティ･ウォー」のエピソードを中心にお話ししていきます。
女性の悪役の場合は「ヴィラネス」と言うんですよ。
「アベンジャーズ/インフィニティ･ウォー」とは?
「インフィニティ･ストーン」をめぐるアベンジャーズとサノスとの戦いが描かれた、アベンジャーズシリーズ3作目の映画です。
画像出典:Amazon
宇宙に散らばる6つのストーンをすべて集めると「デシメーション」という、全宇宙規模の大量殺りくが可能になります。サノスはこのデシメーションで全宇宙の半分を滅ぼすという野望を持ち、忠実な側近である4人衆「ブラック･オーダー」を引き連れ、ストーンを探す旅に出ます。
対するアベンジャーズは、彼らと同じく宇宙を守ってきたドクター･ストレンジやブラック･パンサー、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーと協力してサノスに立ち向かいます。
驚異的な力を持つサノスと彼に忠誠を誓うブラック･オーダーに対し、アベンジャーズを始めとするヒーローたちはどう立ち向かうのでしょうか。全宇宙を巻き込む壮絶な戦いが始まります。
シリーズ前作については別記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。
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最強のヴィラン･サノスとは?
突然変異による紫色の肌と、巨大な身体をもって生まれてきたサノスは「狂えるタイタン星人」として全宇宙で知られていました。
彼はもともと平和主義者でしたが、故郷である惑星タイタンの滅亡を止められなかったことで絶望してしまいます。そしてそこから、自分の故郷を含む全宇宙へ向けた、ゆがんだ愛情を持つようになります。
「宇宙のバランスを保つためには、全宇宙の生命を半分消し去り、生き残った半数の者たちを紛争や飢餓から救うしかない」
「そして、その責任を負う覚悟があるのは自分だけだ」
そう考えたサノスは、自ら背負った「使命」を遂げるため、インフィニティ･ストーンを集めることに執着していきます。
その体格とは裏腹に落ち着いた雰囲気を持っていますが、自分の目的を果たすためなら手段を選ばず、行く先々で虐殺や破壊を繰り返す冷酷な面も持ち合わせています。
動機としては、実はヒーローたちと変わらないんですよね。
自分の使命を果たすことに執念を燃やすサノスですが、「インフィニティ･ウォー」の中で他者への優しさや愛情を見せるシーンがあります。それは主に、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーであるガモーラへの想いでした。
サノスの「娘」ガモーラとの関係
ゼン･フーベリという種族の生き残りであるガモーラは、幼少の頃にサノスに引き取られ、養子として育てられます。しかしサノスの本当の目的は、ガモーラを「兵器」として育てることにありました。
過酷すぎる訓練を経て、ガモーラは驚異的な身体能力と戦闘力を身につけ「銀河一危険な女」の異名を持つ暗殺者となります。その一方でガモーラは、物心つく頃からサノスを憎むようになり、復讐を心に誓っていました。
敵対するふたりですが、ガモーラの幼少期を描く回想シーンではサノスの父親らしい、優しい表情が見え、幼いガモーラもサノスを信頼しているような笑顔を見せています。
そして、インフィニティ･ストーンのひとつ「ソウル･ストーン」を手に入れるとき、サノスが抱いていた想いが溢れていきます。
ガモーラの案内でソウル･ストーンの在処を突き止めたサノスは、ストーンを手に入れる条件として「愛するものを失うこと」を提示されます。
そこでサノスは、自分の「娘」であるガモーラを犠牲にしてストーンを手に入れます。その瞬間のサノスは涙を流し、苦悩に顔をゆがめていました。
だからこそ余計に、彼の苦しみが伝わってきますね。
デシメーション、そして「エンドゲーム」へ
ヒーローたちとの激戦の末、サノスはすべてのストーンを奪い、彼らの目の前でデシメーションを起こします。
全宇宙の半分の命が失われ、ドクター･ストレンジやブラック･パンサーなど、ヒーローたちも消失していく中、サノスはどこかの惑星へワープし、ひとりで新しい夜明けを迎えます。
愛する娘を失いながらも自分の使命を果たしたサノスですが、生き残ったヒーローたちが彼を許すはずがありません。
そしてこの戦いは「アベンジャーズ/エンドゲーム」へ持ち越しとなります。
「アベンジャーズ」シリーズを始めとするマーベル作品の多くは、以下の動画配信サービスから見ることができます。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
※dTVでの配信は6月1日までとなっています。ご注意ください。