アントマン&ワスプのエンドロールの隠された意味を徹底解説!

こんにちは、福です。

今回は、映画「アントマン&ワスプ」(2018年公開)について紹介していきます。

※以下、「アントマン&ワスプ」並びにMCU作品のネタバレを含みます※

 

はじめに

アントマンを知らないという方に、少しアントマンについてご紹介します。

アントマンとは?

アントマンの主人公であるスコット・ラングは、ヒーロー映画には珍しい元泥棒の犯罪者です。

スコットは、ヴィスタ・コープ社の元エンジニアで、電気工学の知識と金庫破りの特技、そして抜群の運動神経を持っています。

勤めていたヴィスタ・コープ社の不正に気づいてしまったスコット・ラングは、会社の不正を告発する事にしました。

しかしその結果、スコット・ラングは逮捕されてしまい、その上家族を失う事になってしまいます。

逮捕されて3年間の服役を終えたスコット・ラングでしたが、前科者の彼を雇ってくれる会社はなく再び犯罪へ手を染めることとなります。

なぜ、犯罪者の彼がヒーローになったのでしょう?

泥棒に入った豪邸で…

3年の刑期を終え出所したスコット・ラングは新しく仕事を探します。しかし、前科があることが知れると勤務先は雇っておくことが出来ず、すぐにクビを言い渡されてしまいます。

また、逮捕前の家族に会いに行っても冷たい対応をされて、養育費を払っていないことを理由に面会を拒否されてしまいます。

そこで、昔共に泥棒をしていたルイス・デイブ・カート達と共に、大富豪のお屋敷にお金を求めて盗みに行く事になります。

無事に潜入し、得意の金庫破りで金庫を開けましたが、その中身はヘルメットとスーツでした。お金が手に入ると期待していたスコット・ラングはガッカリ。

しかし手ぶらで帰る訳にもいかないので、そのヘルメットとスーツを着用します。

すると、何という事でしょう。彼はアリの様に小さくなってしまいました。

なんとか元の大きさに戻れたスコット・ラングは、盗んだヘルメットとスーツをお屋敷に返しにいきます。しかし、屋敷にはすでに警察が駆けつけており再び逮捕されてしまいます。

富豪のお屋敷は仕掛けられた罠だった

再び逮捕されたスコット・ラングは、また刑務所へ逆戻りかと思いました。

しかし、屋敷の持ち主である「初代アントマン」ことハンク・ピム博士に身柄を引き取られることになります。

ハンク・ピム博士はある理由からわざと自身の屋敷に泥棒が侵入する様に計画をしていました。

その計画にまんまとのせられたのが、スコット・ラングでした。

なぜ、わざわざこんな周りくどい計画を立て、自分の屋敷に泥棒を忍び込ませたのでしょうか?

2代目アントマンは君だ!

逮捕されたスコット・ラングはハンク・ピム博士と面会します。

そこで、ハンク・ピム博士から

  • 国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の事
  • アントマンとして様々な任務をこなしてきた事
  • 物体縮小技術の事
  • ハンク・ピム博士の弟子であるダレン・クロスの事
  • ダレン・クロスが物体縮小技術を悪用しようとしている事

をスコット・ラングは聞きます。

ダレン・クロスがこのまま物体縮小技術の秘密を解き明かし、悪用されてしまっては世界の平和は守れません。そこで、ダレン・クロスの研究施設へ侵入し試作スーツを奪い、研究データを破壊する使命を、ハンク・ピム博士はスコット・ラングに託そうとします。

しかし、スコット・ラングはそんな危険で責任の重い任務に乗り気になれません。そんな中ハンク・ピム博士はコソ泥で生涯を終え、娘に顔向けできない人生を送るのか?とスコット・ラングを奮い立たせます。

その後、スコット・ラングがどの様な決断を下し、行動するのか?

気になる方は映画「アントマン」(2015年公開)をご覧ください。

 

アントマン&ワスプ のあらすじは

アントマン&ワスプ は「初代アントマン」ことハンク・ピム博士の妻で「ワスプ」でもあるジャネット・ヴァン・ダインと、2代目アントマンのスコット・ラングのお話です。

ワスプはソ連の核ミサイル発射を未然に防ぐために、量子世界で限りなく小さくなり計画を成功させます。しかし、その計画でワスプは帰らぬ人となってしましました。

しかし、前作「アントマン」でスコット・ラングが量子世界でワスプと同じ経験をし、現実世界へ無事帰還したことを受けて、ハンク・ピム博士は妻を再び現実世界へ連れ戻すべく研究に没頭していきます。時を同じくして、ソコヴィア協定違反で自宅軟禁生活を送っていたスコット・ラングは夢を見ます。その夢は、量子世界で助けを求めるワスプの声だったのです。

ハンク・ピム博士は、ワスプことジャネット・ヴァン・ダインを助けるために、量子トンネルを完成させる必要があったため、闇市で必要な部品を手に入れようとソニー・バーチへ接触を図ります。しかし、ソニー・バーチはFBIと内通しており、ハンク・ピム博士が2年前のスコット・ラングの失敗でFBIに追われる身となっていたことを知っていました。

ソニー・バーチは、部品を手渡すかわりに量子トンネルの技術を提供するよう脅しをかける。また、新たな敵「ゴースト」が現れスコット・ラングやハンク・ピム博士の行手を阻む。

果たして、ジャネット・ヴァン・ダインを無事に量子世界から救出できるのか?また、「ゴースト」の正体と妨害をする目的はなんなのか?

是非、一度「アントマン&ワスプ 」をご覧ください。さて、次にエンドロールの解説をしていきます。

 

アントマン&ワスプ のエンドロールの意味の解説

さて、映画「アントマン」と「アントマン&ワスプ 」のあらすじを紹介をしてみましたが、いかがだったでしょうか?

MCU作品の中でも、特殊なヒーローというのはご理解いただけたかと思います。

そんなアントマンですが、エンドロールにも注目して見てほしいです。

アントマン&ワスプのエンドロールは2部構成!?

MCU作品では多くの作品同士がリンクしているため、エンドロールが2〜3個用意されていることが珍しくありません。

「アントマン&ワスプ」では、2つのエンドロールが用意されています。その2つのエンドロールに関して考察を交えてお話ししていこうかと思います。

エンドロール1部は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が関係している?

「アントマン&ワスプ」の内容は楽しいので、あまり内容には触れずにエンドロールがMCUとどうリンクしているかを解説していきたいと思います。

エンドロール1部では、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年公開)が関連しているのではないかと思われるシーンが盛り込まれています。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では、宿敵サノスとアベンジャーズの死闘が繰り広げられていますが、その衝撃のラストはサノスが指パッチンをすることで地球上の半分の人間をランダムに消し去るシーンでした。

「アントマン&ワスプ」では、量子エネルギーの安定的な供給を得ると共に、ヴィランであるゴースト(エイヴァ・スター)の病気を治すために量子トンネルに、主人公であるスコット・ラングは入ります。

量子世界に無事到着したスコットは、ハンク・ピム博士達と通信により会話をします。
そして、量子エネルギーの回収とエイヴァを助けるためのヒーリング量子を手に入れ現実世界に戻ろうとします。

現実世界へ戻るための5秒のカウントダウンを開始するスコット・ラングですが、途中ハンク・ピム博士達の声が聞こえなくなります。
スコット・ラングは冗談だと思い、軽口を叩きますが返答がありません。

現実世界に戻りたいスコット・ラングは「早くここから出してくれ」と叫びますが、その声は届きません。

一方の現実世界では、ハンク・ピム博士達は塵となり消滅してしまっていました。

まさに、スコット・ラングが現実世界に戻ろうとした瞬間に「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年公開)でサノスが指パッチンをして、人類の半分を消し去ってしまったと考察できます。

「アントマン&ワスプ」が公開される前までは、この映画はMCU作品の時系列の中ではいつ頃の話として描かれるのかという議論がなされていたのですが、エンドロールによって、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で、サノスがインフィニティ・ストーンを集めきったタイミングであることが判明しました。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では、ホークアイとアントマンはソコヴィア協定に違反してしまい、自宅で軟禁生活を強いられているとありました。

なので、アントマンは軟禁中にこっそり抜け出して「アントマン&ワスプ」での活動を密かに行なっていたと考えられます。

しかし、最後には軟禁は解除されたという描写もあったので「アベンジャーズ/エンドゲーム」では再び活躍するのではないでしょうか?

また、スコット・ラングは量子世界から現実世界に戻れるのか?と不安に思う方もいるかと思いますが、実は「アントマン」で、一度量子世界に閉じ込められたアントマンは、自力で現実世界へ戻ってきています。その当時の記憶は無くなってしまったとスコット・ラングは言っていましたが、一度抜け出せたので再び現実世界に戻ってくることができるでしょう。

エンドロール2部は「ちょっと怖いアリがドラムを演奏するシーン」

2つ目のエンドロールは一軒家の玄関が開いている場面から始まります。

そして、玄関からクローズアップされていき、家の中へ入っていきます。そこで映し出されたのは、ドラムを叩く人と同じくらいの大きさのアリでした。

ドラムを叩くアリまでカメラが近づくと、アリは演奏を辞めて映画は終了します。

実際にこんな場面が日常で起こったら、正直鳥肌ものですよね。

さて、ここで考察の時間です。

このアリどこかで見たことあるなと感じたのですが、「アントマン」を観ている方なら覚えている方もいるかも知れません。

ヴィランとして登場した宿敵イエロージャケットとアントマンとの対決のシーンでアントマンはイエロージャケットに向かって2つの円盤を投げます。

何を隠そう、この円盤が物体を巨大化させる円盤だったのです。

2つの円盤のうち、1つはイエロージャケットが弾き飛ばし機関車トーマスに命中。もう1つはアリにぶつかってしまいます。この巨大化したアリを「アントマン」では、スコット・ラングと前の奥さんマギーとの娘であるキャシーがペットとして飼うシーンも描かれています。

私としては、人と同じ大きさのアリは恐ろしくて飼えないですが、純粋な女の子であるキャシーは大事に育てていたのでしょう。ドラムを叩きこなすまで躾をするので、たっぷりの愛情で育てられたことが伺えますね。

 

まとめ

今回は「アントマン&ワスプ」のエンドロールに隠された意味を解説しました。

「アントマン&ワスプ」は、主人公であるスコット・ラングが人生で失敗し、そこから這い上がるヒーローです。どんな人でも人生の中で失敗はあるものですが、その失敗を糧にして成長する様は見ていて勇気を貰えます。

そんな単体でも面白い作品ですが、「アントマン」や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を楽しんでから見ると、また一段と楽しく見られますよ。

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