マーベル・スタジオが生み出した世界観で、マーベル・コミックのヒーローたちがヴィランと戦う映画です。
本作のストーリーは、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の最強の敵サノスとの決着をつけるため、ヒーローたちがアベンジ（正義感による悪への報復という意味合い）する物語です。
今回は『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場するガモーラについて、お話ししたいと思います。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の興行収入は27.88億ドル(2020年2月9日現在)です。『アバター』を抜いて堂々の全世界歴代興行収入1位の記録しました。
今後この映画の記録を超える事は、不可能ではないかと思う歴史的快挙を成し遂げました。
アベンジャーズの世界観
アベンジャーズは複数のマーベル作品のヒーロー映画のクロスオーバー作品です。
本来なら別世界で出会う事がないヒーローが、同一の世界に登場してヴィランと戦うストーリーが肝ですね。
これを週刊少年ジャンプに当てはめるとこうなります。
アベンジャーズ含むマーベル・スタジオ作品は、本作で22作品目となります。今から全て見るのは流石にきついです。
1作品約150分×22作品=3300分として、単位を時間に直すと55時間かかります。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を手がけたアンソニー＆ジョー・ルッソ監督が、作品を全く見てない人でも最低限これだけ見れば楽しめる様に、ストーリーを組み立ててます。
本作の物語は過去の作品と繋がっているので、この2作品は必修課題と言えます。
それは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』（2016）と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』（2018）です。
これを見ないと、チンプンカンプンのままで終わります。もう1作品は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)です。
この3作品は本作とテーマが繋がってるので、ぜひ見て欲しいです。
| 時系列 | 簡単な解説 |
| 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014) | 70年の眠りから目覚めたスティーブ・ロジャースが現代社会に苦労しながら、諜報機関で働く。戦いの中で、仲間から襲撃され逃亡者となり、組織に不信感を持つ。 |
| 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』（2016） | アベンジャーズを政府の管理下に置く事を巡って大喧嘩。内部対立を起こした。これが後々の展開に影響を及ぼす事となる。 |
| 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』（2018） | スターウォーズエピソード5のダースベイダーの様な活躍をするサノス。アベンジャーズが敗北してしまった。 |
| 『アベンジャーズ/エンドゲーム』（2019） | タイムトラベルやインフィニティ・ストーンを使って、消滅した人々やヒーローを復活させた。最終戦争にふさわしい戦いだった。 |
これらの作品の詳しい内容は、別記事にて紹介していますのでご覧ください。
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『アベンジャーズ/エンドゲーム』のあらすじ
2018年。サノスによるインフィニティ・ストーンの力を使った大量殺戮(別称 指パッチン)は全宇宙の生命の半分を消滅させた。
それから三週間後、宇宙を漂流していたトニー・スターク(アイアンマン)とネビュラ(ガーディアン・オブ・ギャラクシー)は、キャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)に助けられて地球に戻りました。
トニーたちはスティーブ・ロジャース（キャプテン・アメリカ）をはじめとするアベンジャーズの生存者たちと合流しました。
消滅した人たちを取り戻すために、再度使用されたというインフィニティ・ストーンの波紋をたどり、人から隠れて暮らしていたサノスを攻撃。
しかし、インフィニティ・ストーンはサノスの手で破壊されており、手遅れでした。ソー(マイティ・ソー)の手でサノスにとどめが刺され、1つの戦いの区切りがつきます。
それから5年後の2023年。半数の生命を失った世界は一応の平穏を取り戻し、アベンジャーズのメンバーたちは治安の維持に努めてました。
そんな折、偶然にも量子の世界から抜け出したスコット・ラング（アントマン）が、アベンジャーズに接触を図ります。
スコットは量子力学を用いた装置を造り、タイムトラベルによる事態の打破を提案します。
アベンジャーズはサノスが手に入れる前にストーンを回収すべく、3つのグループに分かれてストーンを集める「タイム泥棒作戦」を立て、過去へと飛びました。
キャスト
キャストが多いのでガモーラに関わる人物と主役級人物を、サノスの指パッチン基準で分けてます。
生き残り組、消滅組、別パターン組の3つです。
生き残った人物
| 登場人物 | どんな人 |
| トニー・スターク/アイアンマン | アベンジャーズの中心人物。この人いなかったらサノスを倒せなかったと言っても過言ではない。 |
| スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ | 過去世界のサノスと再び戦う。映画のラストを見て「お疲れさま」という言葉が出ました。 |
| ソー/マイティ・ソー | 前作でサノスに止めを刺しそこなった人。失意のどん底に落ち、酒に溺れる日々を過ごす元マッチョ。 |
| スコットラング/アントマン | 量子世界から偶然抜け出したら、浦島太郎となっていた。タイムトラベルをアベンジャーズに提案する。 |
| キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル | 宇宙迷子となった、トニー・スタークとネビュラを救出した女性。ピンチの時に遅れて駆けつけて皆を助ける素敵な女性。 |
| ロケット/ガーディアン・オブ・ギャラクシー | 遺伝子改造でアライグマの姿をした元人間で武器の扱いが得意。仲間を取り戻すため、ソーと一緒に行動する。 |
| ネビュラ/ガーディアン・オブ・ギャラクシー | サノスの義理の娘でガモーラの義理の妹。ガモーラとクイルの再会に貢献した女性。他者と交流を深める等、人間味あふれる女性となる。 |
| サノス | 前作でやりたい事を終え、隠居生活に入る。インフィニティ・ストーンの使い過ぎで身体がボロボロ状態の所、アベンジャーズにボコボコにされた。サノスの出番終わりと焦ったが、過去世界のサノスが出現。最終戦争の最後でキッチリ止めを刺された。 |
消滅した人物
| 登場人物 | どんな人 |
| ピーター・クイル(別称スターロード)/ガーディアン・オブ・ギャラクシー | 前作、ガモーラが殺された事実を知ってサノスを殴った人。ガモーラと再会し喜ぶが金的蹴りを食らう羽目になった。 |
| ドラックス/ガーディアン・オブ・ギャラクシー | 強靭な筋肉を武器に戦う男。外見はゴツイが根が素朴な人で、仲間と認めれば確執をあっさり捨てる事ができる。クイルたちガーディアンズの仲間たちの事は家族と公言する。 |
| グルート/ガーディアン・オブ・ギャラクシー | 木のヒューマノイドで枝を成長させる特殊能力を持つ。これらを駆使し戦うがリスクもある。復活後は親友のロケットと再会する。 |
| マンティス/ガーディアン・オブ・ギャラクシー | 額の一対の触手と大きな黒目がある女性エイリアンで人の心を読んだり、感情を操れる能力を持つ。天然な女性でドラックスと仲がいい。 |
消滅前に死亡した人物
| ガモーラ/ガーディアン・オブ・ギャラクシー | 前作でサノスに直接殺された女性。インフィニティ・ストーンによる消滅ではないので、復活しなかった。ただ、クイルたちと出会う前のガモーラが現代に来た為、クイルと再会する事となる。当然、クイルに好感を持っていない。サノスとの最終戦争後、どこかへ行ってしまう。 |
指パッチンって何という方は、この記事をご覧下さい。
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ガモーラ
緑色の肌と、半分赤紫色のロングヘアーが特徴の女性宇宙人。銀河最大の支配者サノスによって両親を殺され、彼の養女として訓練を施された暗殺者。
クールで生真面目な人物だが、自分に害する人物をすぐに抹殺し、友好的に接してくる人物にも上手く接することができずに突き放してしまう癖があります。
暗殺者として教育を受け、多くの人間を手にかけてきたため、彼女に恨みを持つ人は多いです。
幼少期からサノスの下で共に育った義理の妹ネビュラに対しては、一切の情を見せないものの、心の奥底では気にかけているという不器用さを発揮してます。
『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』で初登場し、後のガーディアンズの仲間たちと出会います。
癖の強い彼らに振り回されて文句をぶつけたが、困難を共に乗り越えた事で、かけがえのない家族と認める様になりました。
ピーター・クイルとは、紆余曲折の末に恋人となります。
『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』
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実の両親を殺したサノスから離れる為、オーブを入手して第三者に売り飛ばそうとします。
しかし、居合わせたクイルやグルート＆ロケットとの騒動に巻き込まれ刑務所に投獄されます。
他の囚人に襲われるも、オーブを得た大金の山分けを条件に、クイルたちと手を組み脱獄に成功。
その後、ネビュラにオーブを奪われて生身で宇宙空間に放り出されますが、クイルに救われました。
オーブを取り戻すため「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」を結成し、敵の所へ突入。再びネビュラと戦った後、黒幕と対峙します。
オーブの中にあったパワー・ストーンを握ったクイルを支えて皆と共に黒幕を撃破しました。
この功績で軍警察から前科を抹消され、ガモーラはクイルたちを本当の仲間と認め、一緒に銀河の旅に出る事になりました。
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『ガーディアン・オブ・ギャラクシー：リミックス』
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悪ふざけをする男性陣たち(主にクイル、ロケット、ドラッグス)を叱咤するお母さんポジションになってます。言葉には出さないものの、仲間たちを家族と認識し始めていました。
ある日、依頼のトラブルを助けてくれたクイルの実父と出会い、彼の惑星に行く事になります。
この時に新しく仲間になるマンティスと出会いますが、クイルの実父の従者として登場します。
クイルは生き別れた実の父に共感するが、ガモーラは逆でした。その結果、クイルとガモーラは揉めて気まずくなります。
その時、ネビュラが強襲し死闘と繰り広げ、お互いの本心をぶつけ合いました。お互いの心のわだかまりが解け始め、ガモーラは実父の実態に気づきます。
ガモーラとネビュラは協力し合い、クイルを救出し、クイルの実父の野望を阻止しました。
ガモーラはネビュラと仲直りして、彼女の旅立ちを見送り、クイルと肩を寄せ合いながらクイルの育ての親の葬儀に立ち合います。
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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
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なんと、クイルとは両想いの仲になり、キスするシーンが。
また、インフィニティ・ストーンの一つであるソウル・ストーンの在処を知ってるキーマンとして登場します。
旅の途中で倒れていたソー(マイティ・ソー)を救出し、彼からサノスがインフィニティ・ストーンを回収してる事を知らされます。
クイル一行はアベンジャーズたちに協力し、他のインフィニティ・ストーン回収の為、ある惑星に行きました。
そこで待ち伏せていたサノスと対峙し戦いますが、ガモーラが拐われてしまうのです。
サノスの船内では、サノスに囚われたネビュラが拷問されてました。仲直りした義妹を救うため、ソウル・ストーンの在処を白状します。冷酷なサノスはガモーラを連れ出して、現地に向かいます。
愛する者の魂と引き換えにストーンを入手出来る事を知ったサノスは、ガモーラを谷底に落とします。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
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ガモーラは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスに殺されました。
また、インフィニティ・ストーンの力によって、ガーディアン・オブ・ギャラクシーのメンバーはネビュラとロケットだけ残して皆消滅してます。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』作中の2023年。ロケットとネビュラはアベンジャーズのメンバーたちと共に、消滅してしまった仲間を取り戻すためタイムトラベルを遂行。
2014年宇宙にタイムスリップ
2014年の宇宙、惑星モラグにあるパワー・ストーンの回収に向かうネビュラとローディ(トニー・スタークの親友)は、クイルを見かけます。
彼はカセットテープで音楽を聞きながら、その辺にいた宇宙トカゲをマイクにして歌い踊り狂ってました。
ローディ「それで、彼はアホなのか？」という問いかけにネビュラは「そうよ」と答えるしかないです。クイルを殴り倒してパワー・ストーンを無事回収。
現代に帰還する際に、ネビュラだけ脳の不具合を起こし停止しました。過去世界のネビュラが干渉し、一緒にいたサノスがアベンジャーズの計画に気づきます。
ここで、サノスの元に現実世界のネビュラが回収され、過去世界のネビュラはアベンジャーズ本部へ行きました。
ネビュラはサノスによってサイボーグにされたので、他のアベンジャーズのメンバーに気づかれずに入れ替えられました。
ネビュラは過去世界のガモーラと会う
過去世界のサノスは、現代にタイムスリップしてインフィニティ・ストーンを強奪する計画を立てます。
その最中、ネビュラは過去世界のガモーラと接触して全てを打ち明けます。
最終戦争
6つのインフィニティ・ストーンを集めたヒーローたちは早速指パッチンして、消滅した人々を蘇らせました。
クイルたちも復活してます。これでハッピーエンドと思いきや、過去世界のネビュラの手引きでサノスが軍隊を引き連れて襲撃してきました。
狙いはインフィニティ・ストーンです。世界を破壊してもう一度やり直すという、ゲームのラスボス発言をかましたサノスはアベンジャーズに襲いかかります。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーの3人が戦いますが追い込まれます。
サノスの軍隊も次々に進軍し、絶体絶命の危機です。その時、ドクターストレンジの空間移動の魔法陣により、復活したヒーローたちが集合します。
まさに勢揃いの状態で鳥肌がたつシーンでした。ここからは、インフィニティ・ストーンを巡る最終戦争の始まりです。
ガモーラとクイルの再会
最終戦争前にクイルとガモーラは再会。二度と会えないと思っていたクイルは喜び、ガモーラの元に向かいます。
しかし､目の前にいるガモーラはクイルに出会う前のガモーラです。彼女目線から見ると知らないアホそうな男が近づいてくるので金的蹴りします。
そこへ現実世界のネビュラが事情を説明します。（この時、過去世界のネビュラを殺してガモーラと仲直りを済ませます。仕事が早い。）
こんなアホ男と私は恋人同士だったのと複雑な表情を浮かべるガモーラですが、憎きサノスを倒す為、協力する事になりました。
最後に
激闘の末、アベンジャーズはサノスを倒しました。しかし、サノスを倒す為にインフィニティ・ストーンの指パッチンをしたトニー・スタークは力尽きて亡くなりました。
ヒーローたちが片膝をついてトニーに敬意を示す中、ガモーラはどこかへ行ってしまいました。
詳しい内容はこの記事をご覧下さい。
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今までのガモーラとは違いますが、生存は確認出来ています。クイルたちもガモーラを探して宇宙の旅に出かけます。
2022年公開予定の『ガーディアン・オブ・ギャラクシーVol.3』でまた会えると思います。
冷酷な暗殺者としてのガモーラが、クイルたちとどんなやり取りをするか楽しみです。