アメリカで超話題のドラマ「ウエストワールド」。優れたドラマや番組を表彰するアメリカのエミー賞を数多く受賞している人気作です。
現在シーズン3を放送中!すでにシーズン4の制作も発表されています。
世界が熱狂している「ウエストワールド」、実は1973年に公開された映画「ウエストワールド」のリバイバルなんです!
約半世紀も前に作られた作品が今大ヒットしているって、凄くないですか。
今回は、原点に返って、映画「ウエストワールド」についてお話します。
こちらの記事にはネタバレが含まれていますのでご注意ください。
1973年公開 映画ウエストワールドとは?
砂漠の中に作られたテーマパーク「デロス」。デロスは、今回のメイン舞台である「ウエストワールド」そして「中世ヨーロッパ」と「古代ローマ」の3種類に分かれています。
ディズニーランドやスペースワールド、USJみたいなテーマパークですが、どちらかというと子供がキャッキャするような施設ではなくて、ちょっぴり大人向けの場所。
「ウエストワールド」は、西部劇の中に入ったような体験ができる施設です。西部劇といったら皆さんどんなイメージが湧きますか?
ウエスタンハットをかぶって、1対1の早打ちをしたり酒場で飲んだり、馬で駆けまわったり??
はい、その通り!
滞在費は1000ドル(今の為替なら10万円くらい)。高いけどここで何ができるかを聞いたら、そんなに高いとは思わないかもしれません。
従業員はすべてロボット
デロスに住んでいるホスト(従業員みたいなおもてなし担当)は全員ロボット。人も動物もすべてかなり精巧な作りとなっており、外から見ただけでは人間と区別がつきません。
ゲストである人間は自分たちの欲の限りを満たすためにデロスを訪れます。
殺人も暴力もセックスも許される場所
訪れた人間はそこでは殺人、暴力、セックス何をしても許されます。
はっきりいって欲望だらけの人間の方に恐怖を感じます。ロボットは撃たれて殺されても、夜のうちにスタッフに回収され、修理されてまた翌日同じように生活するのです。
夜の修理室には運ばれてきたロボットたちがズラリと並んだ手術台に乗せられ、一斉に修理されています。
その光景は異様で鳥肌が立ちます。
暴走し始めるロボットたち
しかしある日突然ロボットたちに不具合が起こり始めます。
コントロールルームで正確に制御されているはずのシナリオがわずかに遅れ始め、同じような回路が故障し始め、そしてロボットたちは制御不能になります。
襲いかかるヘビ
主人公たちが荒野の岩場で休んでいると、突然ヘビ(ロボット)がかみついてきます。ロボットは人間に怪我をさせないシステムになっているはずなのに。
それを見ていたコントロール室のスタッフ(人間)は「おや?蛇がお客様を噛んだぞ!何でだ?早く回収しろ」とざザワつき始めます。
スタッフは、異常を感じて”パークの休止”を上層部にお願いするのですが、会社の上層部がそれを許可せず、大惨事が起こっていくのです。
娘の抵抗
同じころ、中世ヨーロッパパークの城の中ではお客であるオヤジが娘を誘惑します。通常ロボットは人間の言いなりなので、そのままオヤジを受け入れベットインとなるはずなのですが…娘はオヤジにビンタを食らわせて逃げていきます。
またまた、それを見ていたコントロールルームのスタッフは「おや?娘がお客様を拒んだぞ!!?なんで?」ザワザワとなり始めるのです。
それにしても、コントロール室からすべてを監視されてるなんて、ちょっと恥ずかしいですよね(笑)
黒服ガンマンの攻撃
画像引用:Amazon
物語の序盤で主人公たちと撃ち合いになり、殺されたガンマン(ロボット)。こいつは、このストーリーで再三出てきます。彼は撃ち殺されても修理され、何度も何度も主人公たちのところを訪れます。
また来たんかい!
と思っちゃいますが、これがストーリーの鍵をにぎる人物(ロボット)なのです。なんだかロボットながら執念を感じます。
最後は、主人公を殺そうと執拗に追いかけて来ます。主人公と同じ、いやそれ以上にインパクトのある登場人物です。
原作映画をみた人の感想は
これ、当初はめちゃくちゃ新鮮だったのでは?
昔の特撮映画を見ているような気持ちにさせられます。
僕は見ていてなんだか無性に「シュワッチ!」って言いたくなりました。
映画版の監督はどんな人
ウエストワールドの元祖生みの親はマイケル・クライトン(1942年~2008年)。
彼は作家であり脚本家であり監督でもあります。数々の小説を残していますが、皆さんが知っている有名な作品といえば、あの映画史に名を遺した(と僕は思っている)「ジュラシックパーク」。
ウエストワールドもジュラシックパークもテクノロジーの暴走を描いた作品。ちょっと倫理的で哲学的な問題提起を私たちに行っているのかもしれません。
現在放送中ドラマ版「ウエストワールド」
現在この映画を元に作られたドラマ「ウエストワールド」は全米で桁違いの視聴者数をたたき出すほどの大人気!
画像引用:Amazon
製作総指揮には「スターウォーズ」や「エイリアス」「LOST」などを手掛けたヒットメーカーJ.Jエイブラムスが携わっています。
役者には「羊たちの沈黙」レクター博士を演じたアンソニー・ポプキンス、「アポロ13」「トゥルー・マンショー」に出演のエド・ハリスなど一流の俳優がズラリと並びます。
”こりゃ面白いわけです。”
描写も最新鋭でものすごい映像美。なんといってもこの作品、総製作費5400万ドル(日本円で約57億円?!)という莫大な費用を投入して作られているようです。
こちらの記事ではドラマ「ウエストワールド」についてまとめています。
シーズン1
福 こんにちは、福です。 最近、海外ドラマ「ウエストワールド」にハマってます。 https://www.youtube.com/watch?v=IeB2idbImEY&feature=emb_logo […]
シーズン2
ウエストワールドシリーズが2016年に始まってから、シーズン2(2018年)、今ではシーズン3(2020年)を放送。しかも総製作費が100億円という『ゲーム・オブ・スローンズ』に続く超大作! 驚きですよね! 全米1200万人と桁[…]
それにしても、ドラマ版ではウエストワールドのテーマパーク利用料金が450万になっています。この50年で約440万円の値上がり?!
信じられないほど爆上がりです…。
今見たい!ロボット映画3選
僕が家族で今見たいロボット映画をいくつか挙げてみました。
ベイマックス
画像引用:Amazon
ディズニー映画史上初!日本を舞台としたストーリー。
大好きな兄“タダシ”を失い、失意のどん底にいる主人公”ヒロ”。彼のもとに現れたのは、白くてフワフワしたケアロボット「ベイマックス」。
仲間たちとベイマックスとともに悪と戦う、友情や絆を描いたストーリー。
ベイマックスの出で立ちにカナリ癒されます!
A.I. Artificial Intelligence
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スティーブン・スピルバーグ監督×スタンリー・キューブリック監督の超感動SF映画。
愛をインプットされ、養子にもらわれたAIロボのデイビッド。不治の病だった実の息子が戻ってきたのをきっかけに、親の愛情は実の息子へと移っていく。森に捨てられたデイビッドが人間になる方法を求めて旅をする。
子役のオスメント君の演技にもご注目を。
Hulu、TSUTAYA TV、U-NEXT、amazonプライム・ビデオ、music.jp(2020年5月現在)
リアル・スティール
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ロボット格闘技を通して、父と息子の絆を深めていくストーリー。
夢をなくした元ボクサーの父のもとに突然現れた元妻との息子。
はじめは険悪な2人だったが、格闘ロボット“ATOM”を育てるうちに絆が深まり…。
息子マックスが可愛くてしょうがない。涙なしには見られない映画です。
他にロボットをテーマにした作品は、ターミネーターやいぬやしき、ロボコップ(懐かしい!)や鉄腕アトム(さらに懐かしい!)など数多く作られています。
人と共存したり、人の脅威になったりいろいろな描かれ方をしていますね。
まとめ
原作映画ウエストワールドは人間の欲とAIの暴走を描いた、未来を見越したような作品。
いつしかロボットは人間の頭脳を超えて、人よりも上を行く存在になりそう。なーんて想像を膨らませたりします。
映画「ウエストワールド」は後世の映画にも影響を与えた名作だと思います。
映画マニアはこの映画を押さえておいてほしいですし、ドラマ「ウエストワールド」を見る方もぜひ一度原作を見てみてくださいね。
映画版「ウエストワールド」はU-NEXT、amazonプライム・ビデオで。
ドラマ版「ウエストワールド」はTSUTAYA TV、U-NEXT、amazonプライム・ビデオ、dTV で見ることができます。
(2020年5月現在)