スピルバーグ監督作品『宇宙戦争』のトムクルーズがダメ親父になる!!

皆さんはSF映画好きですか?僕は好きです。

興味ない人やある人も、見て欲しいSF映画があります。それは『宇宙戦争』です。

タイトルだけは知ってるという人が多いかも知れません。今回は『宇宙戦争』の内容と主演のトム・クルーズの演技を中心に紹介したいと思います。

ここから先はネタバレを含みますので、ご注意下さい。

スピルバーグ監督作品『宇宙戦争』

『宇宙戦争』は2005年に製作されたアメリカのSF映画です。SF作家のH・G・ウェルズによる同名SF小説『宇宙戦争』を原作としてます。

小説をベースにして、新しいストーリーを映画にしてます。
スティーヴン・スピルバーグ監督の作品で、主演はトム・クルーズです。
大作アメリカ映画は数年かけて製作するのですが、『宇宙戦争』の製作期間は1年と短いです。
なぜなら、当時は太平洋戦争中のアメリカ兵捕虜の救出劇を描いた映画を製作予定でいた所、同じ題材の映画が製作されたからです。
こういった事情で『宇宙戦争』が急遽出てきたんですね。映画はヒットしたんですけど、評価は賛否両論です。
画像出典:amazon

キャスト

役名 役者 どんな人
レイ・フェリエ トム・クルーズ 妻と離婚して、一人暮らしの男性。妻が実家に行く間、子供たちを預かる。いい関係を築けないダメ親父である。
レイチェル・フェリエ ダコタ・ファニング レイの娘である。妻が実家に行く間、レイの家で暮らすが馴染めてない。宇宙人襲撃後、父と一緒に行動する事になる。
ロビー・フェリエ ジャステン・チャットウィン レイの息子である。妹のレイチェルと同じく、父に馴染めていない。宇宙人襲撃後、父と一緒に行動するが途中で別れる。
『宇宙戦争』はこの3人でお話が展開されます。子供たちに信頼されてない父親が、宇宙人襲撃にどう対応するんでしょうか?
子育てって難しいよな~。

あらすじ

アメリカのベイヨンに住んでるレイは、港で貨物を扱うクレーンのオペレーターとして働いている。1時間に40個のコンテナを下せる技術を持つ労働者だが、家庭はうまくいってない。
ある日の朝8時半、離婚した元妻が息子のロビーと娘のレイチェルを連れてくる。理由は、妊娠中の元妻が実家に帰る間、子供たちを預かる約束をしたからである。
子育てが不得意なレイは子供たちの気持ちに鈍感なため、空回りしつづける。その対応に怒ったロビーはレイの車で外出(ロビーは無免許)し、レイチェルは呆れる。
この場面は見てて辛かったです。
ロビーを探しに行ったレイは、不思議な光景を見る。不気味で巨大な黒い雲が現れ、その方向に強風が吹き始める。
そして、稲妻が何十回も同じ場所に落ちた。稲妻がやむと町全体が停電し、家電や電子機器、電池を使うものが全て止まってしまう。
車が動かないため、ロビーが戻ってきた。彼は「26回も雷が落ちて、大きな穴が開いたんだ」と言う。レイは野次馬と一緒に落雷があった場所に行く。
穴が開いた所では、アルファルトから冷たい蒸気が出てきて凍っている。その下で何かが動き、地割れを起こした。
地割れ後、穴から出てきたのは、3本の足のようなものがある巨大なマシンだった。
地球上ではこんなマシンは存在しないため、宇宙から来たものだと思われる。皆が見守る中、マシン(後にトライポッドと名付けられる)は動き出す。
これはスピルバーグ監督の名作『E.T.』の様な、人間に友好的な宇宙人が出てくると思いました。
ちなみに『E.T.』の紹介記事がありますので、ぜひ読んで下さい。
関連記事

寛太 つまらないなぁ・・・。 ねえ、どこか行く予定ないの? 福 なかなか出かけられないからSF映画『E.T.』を一緒に見よう! 寛太 うん、見る! 夏になっても積極的に出かけ[…]

動き出したトライポッドは光線を放ち、人々を攻撃する。この宇宙人は人間に友好的でなく、侵略するため地球に来たのだ。
僕の予想は外れてました。『E.T.』とは真逆の展開ですね。
宇宙人の襲撃にレイは呆然とするも、すぐに家に戻って逃げる準備をする。子供たちを連れて、車を盗みボストンへ行く事になった。
トライポッドは世界各地に出現し、侵略を開始していた。人類の抵抗もむなしく破れていく。
レイが乗っていた車も集まった人たちに奪われてしまう。軍隊が攻撃を仕掛けるも、侵略者に太刀打ち出来ない。
そんな状況に、ロビーは軍隊と一緒に戦おうとするがレイは止める。ロビーが「戦いに行かせて」と言うが、レイは「俺の事が嫌いでもいいから生きて欲しい」と返す。
不器用なレイがロビーに愛情を示した瞬間です。
その時、1人で待つように言われたレイチェルがある中年夫婦に連れて行かれそうになる。
レイは「俺の娘だ!!置き去りにしてない。連れて行くな!!」と中年夫婦に向かって怒鳴り声をあげて迫る。置き去りにされてると勘違いした中年夫婦はレイに謝りながら立ち去る。
その瞬間、侵略者が放った火炎攻撃にロビーは巻き込まれ行方不明となる。
レイとレイチェルはある空き家の地下室に逃げ込むが、先に避難していた救急車の運転手と一緒になる。
レイはこの後、レイチェルを守るためにある行動を取ります。ここからはエグいのであえてふせます。
レイチェルの危機を救ったレイは、ボストンにたどり着く。そしてトライポッドの様子がおかしい事に気づく。
軍隊にその事を指摘すると、彼らはすぐに攻撃する。攻撃を受けたトライポッドは簡単に倒れてしまう。
その中から宇宙人が出てきて、人々の目の前で死んでいく。あまりのあっけなさに呆然とする人々だが、ある結論にたどり着く。
それは地球上に存在するバクテリアや、細菌に耐性がない宇宙人たちは感染して死んだのであった。
レイとレイチェルは、元妻と彼女の夫、彼女の両親、そして死んだと思われたロビーと再開する。ロビーはレイに抱きつき「パパ」と呼ぶ。
レイが子供たちから父親と認められた瞬間である。

トムクルーズがダメ親父を演じる!!

『宇宙戦争』はマーベル映画のヒーローみたく敵と戦う物語ではなく、無力な一般人が子供たちを守りながら逃げていくパニック映画です。

格好いい役が多いトム・クルーズですが、今作はダメ親父のレイを演じます。

映画の序盤では、レイはロビーに呼び捨てされたり、レイチェルを冷たくあしらうダメな父親です。

仕事は出来るが、家庭の事を一切しなかったんでしょうね。元妻にも頼りない人とみられてます。

宇宙人の襲撃や様々なアクシデントに呆然し、焦って子供たちに大声を出すレイは、何処にでもいる父親みたいです。

レイチェルが怯えていたときに、ロビーがおまじないをして落ち着かせているシーンが印象に残ります。

何とか子供たちを無事にボストンに連れて行こうと奮闘するレイですが、愛情を示せてないので子供たちに反発されました。

そんなレイも危機を乗り越えて、子供たちの信頼を得てきます。終盤で、救急車の運転手と出会います。

第一印象は胡散臭いですね。レイには「一緒に宇宙人たちと戦おう」と提案するも、レイチェルと二人きりの時に「君のお父さんが死んだら俺が面倒を見るよ」と言う人です。

こんな事を言う人は信用出来ないですね。レイチェルを連れ出そうと考えたんでしょう。
胡散臭い人の提案に対して、レイは「断る。俺はただの一般人だ」と言い、否定します。
レイは圧倒的な力を持つ宇宙人と戦えるヒーローや軍人ではない事を印象づけてますね。あくまでも一般人です。
そんな中、宇宙人のある行動を見た胡散臭い人は狂いはじめ、大声を出します。このシーンは確かに怖かったです。
レイはレイチェルを守るという責任が有るため狂いません。ここから彼は決断をします。ヒーローがやってはいけない事ですが、一般人である彼は娘を守るために行います。
こんなトム・クルーズが見られるとは思わなかったので新鮮でした。

最後に

父親として凄く共感してしまいました。普段なら犯罪となる行為を繰り返すレイですが、子供たちを守りたい一心で、彼は動きます。

そんな彼の活躍を見たい方はこちらの動画配信サービスをご覧下さい。

『宇宙戦争』はU-NEXTamazonプライム・ビデオTSUTAYA TVHuludTV Netflixで見る事が出来ます。(2020年7月現在)