『この「ファー・フロム・ホーム」というタイトルには複数の意味がある。』
これは、マーベルの社長であるケヴィン・ファイギが映画公開前に言っていた言葉です。
というわけで、今回はタイトルに隠された他の意味について探ってみました。
「ファー・フロム・ホーム」には一体どんな意味があるのでしょうか。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』についてはこちらでも紹介しています。
福 こんにちは。福です。 アメリカン・コミックのヒーローたちが活躍する「マーベル・シネマティック・ユニバース」(以下MCU)シリーズの23作目となる「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」が2019年に公開されました。[…]
スパイダーマン
本題に入る前に、スパイダーマンについて軽く紹介しておきますね。
スパイダーマンの正体は、ピーター・パーカー。
お調子者でおっちょこちょい、アイアンマンに憧れているやんちゃな高校生です。
ある日、特殊な蜘蛛に噛まれたことがきっかけで常人離れした能力を手に入れた彼は、その力を困っている人のために使おうと決意します。
ときには失敗することもあるけど完璧じゃないからこそ親しみやすく、他のヒーローたちより年下だけど若いからこそこれからもっと強くなっていく可能性を秘めている、そんなヒーローが「スパイダーマン」です。
アイアンマンとスパイダーマンについては、こちらの記事でも紹介しています。
福 マーベル作品はやっぱりしびれるなぁ〜。今日あたりまた見ようかなぁ。 寛太 マーベルってアベンジャーズとかのやつでしょ。ほとんどCMぐらいしか見たことないけど。 福 おい、人生損してる[…]
ファー・フロム・ホームの意味とは?
1、直訳
他の意味を探る前にまずは直訳ですね。
ファー・フロム・ホームを直訳すると「故郷を遠く離れて」です。
今回の作品は「故郷(アメリカ)を遠く離れて」、ヨーロッパを訪れたスパイダーマンの物語。
スパイダーマンといえばニューヨークの高層ビルを飛び回るイメージが強かった僕にとって、ヨーロッパにいるスパイダーマンはとっても新鮮でした。
いつもとは違う見慣れない土地でのアクション、スパイダーマンに課せられた新たなる試練、楽しい恋愛模様などなど、今回もみどころが盛りだくさん。
今回の作品でまたひとつ成長したスパイダーマンの姿が見られることは間違いないでしょう。
2、「ホーム」自体の大きな変化
ファー・フロム・ホームの「ホーム」は「MCU」のことだと考えてみました。
つまりタイトルには「今までのMCUとはまったく違った世界でのスパイダーマンの物語」という意味が隠されているのではないでしょうか。
前作『スパイダーマン:ホームカミング』のあと、サノスとの闘いでアイアンマンがMCUからいなくなってしまいましたよね(泣)。
スパイダーマンにとって憧れであり、師匠であり、そして父親のような存在のアイアンマン。
スパイダーマンが持つヒーローとしての資質を見抜いたのもアイアンマンでした。
さらに言うと、MCUの第1作目は『アイアンマン』です。
アベンジャーズのリーダー的な存在でもあり、今までに数多くのMCUに登場してきました。
いるのが当たり前だったアイアンマンがいなくなってしまったMCUは、これから確実に変わっていくと思います。
アイアンマンがいたMCUの世界から離れて、スパイダーマンは何を思い、どのように成長していくのか、アイアンマンの意志を継ぐヒーローになれるのか、色々気になる僕なのでした。
・MCUで扱われる作品は同じ世界や時間軸を共有しているので、違う作品同士でのコラボも可能
ヒーロー それは、みんなが憧れる特別な存在。 ・優しくって、正義感が強い。 ・ピンチになったらすぐに飛んできてくれる。 ・でも誰も正体を知らない。 それこそが理想のヒーローの姿。 でも、実はそうじゃないヒーローもいるって知ってま[…]
3、前作の「ホーム」と同じ意味
実は、前作の『スパイダーマン:ホームカミング』というタイトルにも隠された意味がありました。
それは「MCU(故郷)にスパイダーマンが帰ってきた」という意味。
もともとスパイダーマンはマーベル・コミック「スパイダーマン」の主人公で、コミック内では様々なキャラクターとコラボしています。
でも、映画となると自由にコラボはできません。
それには次のような事情がありました。
- マーベルは「スパイダーマンを映像化する権利」をソニー・ピクチャーズに渡している
- マーベルはディズニーに買収されている
つまり「スパイダーマンはソニー映画」「MCUはディズニー映画」という状況のため、スパイダーマンはMCUに出ることができないというわけです。
こうした複雑な状況は2社が和解したことにより変わり、スパイダーマンもMCUに出られるようになりました。
「MCUにスパイダーマンが帰ってきた」とはそういう意味だったんです。
だとすると、今回のタイトルの意味は「スパイダーマンは再びMCUを離れて行ってしまう」ということになりませんか?
僕はこれからMCUで活躍するスパイダーマンを楽しみにしていました。
それなのに、和解したと思っていたディズニーとソニー・ピクチャーズの関係が悪化しちゃったんです。
そのせいで、なんとスパイダーマンはMCUから削除される方向に話が進んでしまいました。
このままでは、アイアンマンとスパイダーマンの絆もなかったことになりかねません。
今、世界中のマーベルファンが「スパイダーマンをMCUに返してほしい。」と声をあげています。
まとめ
ソニーとディズニーの関係は悪い状態ではありますが、完全に決裂したわけではなく話し合いは続けられており、2021年には『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の続編となる映画が公開することも決まっています。
おそらくまた「ホーム」という言葉を使ったタイトルになるのではないでしょうか。
次回作のタイトルの意味がどうか明るいものでありますように。
スパイダーマンがこれからどうなっていくのか心配ですが、諦めずに見守っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。