『麒麟がくる』第15話「道三、わが父に非(あら)ず」は地獄の内部抗争

 

あーあ、ついに利政と高政が完全に敵対しちゃったよ。
寛太
利政と高政が?!
って、えーと誰と誰だっけ?
美濃の実権を握っていた「斎藤利政」と、その嫡男の「斎藤高政」
父と子ね。
寛太
似たような名前ばっかりでわかんなくなってきちゃった。
ははは、大丈夫?
第15話は内部抗争の話ばっかりだから、名前ややこしいぞ~。

それでは『麒麟がくる』第15話について紹介していきますね。

ここからはネタバレになりますので、ご注意ください。

 

『麒麟がくる』第15話のあらすじ

利政、家督を譲る

前回、利政の側室・深芳野(みよしの)が亡くなってしまいましたね。

この死をきっかけに利政は家督を高政に譲ることを決め、髪を剃り仏門に入りました

ここからは、利政あらため道三(どうさん)となります。

高政の狙い

高政が家督を譲ってもらい2ヶ月。

その間彼は、織田彦五郎(本名は織田信友)や岩倉城の織田家と連絡を取り合っていました。

寛太
「織田家」?
じゃあ高政は信長と仲良くしようとしてるってこと?
いや、その逆。
彦五郎たちは信長のことをよく思っていないんだよ。

高政は、彦五郎たちと手を組んで信長を討とうとしているようです。

帰蝶の狙い

「このままでは信長と高政が争うことになる」と心配する孫四郎(まごしろう)。

帰蝶に明智家に相談することをすすめられ、密かに明智荘を訪ねました。

寛太
孫四郎って誰?
道三の次男、つまり帰蝶と高政の弟にあたる人物だよ。

十兵衛も明智荘に駆けつけます。

孫四郎は「兄(高政)に守護代の座を降りてもらうために光安(十兵衛の叔父)と十兵衛(のちの明智光秀)の力を貸してほしい。」と頼みました。

十兵衛は「判断するにはまだ早い」と説明し、きっぱりおり。

帰蝶は、孫四郎や十兵衛たちをうまく誘導して高政を引きずりおろそうとしたようですね。

十兵衛、道三のもとへ行く

翌々日、高政に呼ばれた十兵衛は高政にこう指示されました。

「帰蝶のもとへ行き、孫四郎をそそのかすなと伝えよ。」

兄妹の間に挟まれて困ってしまった十兵衛は、帰蝶のところには行かずに道三を訪ねました

寛太
帰蝶のところに行っても追い返されるだけだもんね。
それに十兵衛は、今こんなことになっているのは「道三が今後の道筋を決めないまま高政に家督を譲ったことが原因」って考えていたからね。

最終的に道三が十兵衛に言ったことは3つ。

「信長が彦五郎に負けるようであれば、美濃に帰ってこい、と帰蝶には言ってある」ということ

高政とうまくやってほしい」ということ

孫四郎のことは叱っておく」ということ

子供たちのことや十兵衛のことを想ってか、このときの道三の声はとっても優しかったです。

でも、道三が高政に家督を譲った理由は十兵衛にはわからずじまいでした。

斯波義統(しばよしむね)の暗殺

斯波義統坂井大膳(さかいだいぜん)によって暗殺されます。

寛太
斯波義統?坂井大膳?
誰~??
斯波義統は、尾張の守護。
坂井大膳は、尾張の守護代・彦五郎の家臣。
内部争いだね。

斯波義統の嫡男・義銀(よしかね)は、自分も危ないと思い信長に助けを求ました

「斯波義銀」は信長にとって切り札になります。

彦五郎の暗殺

信長の叔父である織田信光彦五郎暗殺します。

この機に信長は清州城へ。

斯波義銀のおかげで難なく入城に成功した信長は、そのまま一気に攻め落としました

こうして岩倉城の織田家以外は信長の支配下に入ります。

信長の活躍を見てうれしそうにする道三や、道三と仲良く鷹狩りに行く孫四郎を見て、高政は焦り始めるのでした。

太原雪斎(たいげんせっさい)

信長の活躍は駿府(すんぷ)にも届いていました。

駿府には、東庵(とうあん)が太原雪斎の治療のために滞在しています。

駒も一緒です。

あ、雪斎は覚えてる?
寛太
この人はよく覚えてるよ!
僧侶で、武将で、軍師で、今川家の家臣!!
正解っ!

雪斎は「信長は油断ならない男だ」と思っており、尾張での信長の活躍に焦りの表情を浮かべるのでした。

藤吉郎(とうきちろう)、登場

に「信長の評判がいいから尾張に行って侍になる。その前に字を教えてほしい!」と必死に頼んでいる男がいます。

これが藤吉郎

藤吉郎と言えば「豊臣秀吉」ですよね。
駒に絡んでくるとは思いませんでした。

駒は断り切れない様子です。

孫四郎と喜平次(きへいじ)が殺害される

美濃で「孫四郎と喜平次が殺害される」という大事件が発生しました。

高政が病気で寝たきりと聞き、見舞いに来た孫四郎と喜平次。

喜平次は道三の三男です。

2人は寝ている高政のもとへ駆け寄ろうとしましたが、扉が閉じられてしまいます。

入ってきた扉も閉じられてしまい閉じ込められた二人は、高政の側近により殺害されました。

そして亡骸は道三の館に送られます。

道三と高政

道三は2人の息子の亡骸にすがりつき、ひどく悲しみました。

そして悲しみは高政への憎しみに変わり、道三は「許さんぞぉぉぉっ!!!!」と叫ぶのでした。

一方高政は国衆に向かってこんなことを叫びます。

「孫四郎と喜平次が謀反を起こそうとしていたので、私が斬った」

「しかし斬ったのは弟ではなく、道三の息子だ」

「道三、わが父に非(あら)ず!」

「わが父は、美濃の守護・土岐頼芸(ときよりのり)である」

さらに高政は「これからは私が揺るぎない国をつくる」と表明するのでした。

 

「道三、わが父に非(あら)ず」

高政はなぜこんなことを言ったのでしょうか?

きっかけはおそらく、頼芸本人に「息子と思っている」と言われたこと。

母・深芳野は「父親は斎藤利政である」と高政に話したのですが、高政はずっともやもやしている様子でした。

高政の母親である深芳野は、もともと頼芸の愛妾(あいしょう)。

寛太
「愛妾」?
今の言葉で言うなら「お気に入りの愛人」ってとこかな。

頼芸の愛妾を経て道三のもとに来た翌年、深芳野は高政を産んでいます。

このような事実もあり、高政は勝手に「自分の父親土岐頼芸だ」と思い込むようになってしまったのかもしれません。

 

まとめ

第15話は、内部抗争があちこちで起きて大混乱でしたね。

怒り狂う道三の迫力がすごかったです。

本来なら従うべき2人、道三と高政が敵対してしまった今、十兵衛は一体どのような行動にでるのでしょうか?

16話も楽しみです!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。