第14話「聖徳寺の会見」のあらすじ
道三(本木雅弘)との会見の場に、おびただしい数の鉄砲隊を引き連れて現れる信長(染谷将太)。正直者で先見の明があり、自分の若き日に似ている信長を道三は大いに気に入る。その姿に安堵(あんど)する光秀(長谷川博己)。そんな折、太原雪斎(伊吹吾郎)に率いられた今川軍が、再び尾張に攻め入ってくる。援軍を申し出てきた信長に道三は即座に応えるが、高政(伊藤英明)は、相談もなしに、美濃を危険な立場にさらすこの大事な判断を下した道三に憤りを隠せない。
引用元:NHK麒麟がくる
斎藤道三となぜ会見することを決めたのかは、前回のお話を観てくださいね↓
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注目その①鉄砲隊の数や信長の出で立ち
濃姫(川口春奈)の父である斎藤道三(本木雅弘)の元へと、尾張から美濃へ向かう信長(染谷翔太)。
その頃、道三は多くの家臣(700~800人)を身支度させ、≪うつけ≫である信長を圧倒させようと目論んでいた。
信長が来るところを覗き見しようと、小屋の中で待つ道三。すると、現れた信長の後ろには柄三間半の朱槍500本、鉄砲や弓500挺を持ったお伴たち。
お伴たちの先頭にいる信長は相変わらずの≪うつけ≫の格好であった。ところが、会見場所となる寺の前に着くなりさっと屏風を引いて、見事に立派な正装に着替えたのである。
槍の長さ(柄三間半とは約6.3m‼)、鉄砲の数、「どうやってこれを揃えたのか!?」と逆に驚きを隠せない道三。
鉄砲に関しては、種子島へ漂着したポルトガル人が伝えてからまだ10年しか経っておらず、戦うための武器としては定着していない中、この〈圧巻のパフォーマンス〉には信長の堂々とした態度が表れていた。
<衣装の世界06>
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注目その②信長と道三、会見での様子
あっという間に身なりを整えた信長。道三の目論みであった家臣たちなど気にも留めることない上、聖徳寺の御堂の縁に上がる。
そこで、斎藤家の重臣である春日丹後と堀田道空から出迎えられ、用意してある対面所へと案内される。
しかし、信長はこの2人の言うことがようにまるで聞こえないかのように、縁側に居る斎藤家の家臣たちの前を堂々と進み、対面所には入ることなく縁の柱にもたれかかった。
実はここでも道三には目論みがあった。それは、信長を待たせておく→道三が遅れていく→相手を待たせることで、交渉において上に立とうというものであったが、信長には通用しなかった。
結局しびれを切らした道三は、屏風を開けて会見場に姿を現すことになるが、それでも信長は知らん顔。堪らなくなった堀田道空が信長に声を掛け、ようやく対面の座敷に座る。
注目その③成り上がりの者同士
会見内での信長は、士豪出身の若い家来である前田利家と佐々成正を道三に紹介する。
そして、しっかりと道三を見つめながら「食いはぐれる者は失うものはない。闘って家を作り、新しき世を作る…その気構えだけで戦いまする」と話し始めた。
織田家は成り上がりの者、そして信長の父・信秀(高橋克典)が道三のことを高く評価していたこと、「これからはどんどん世の中が変わる。我らも変わらなければ」と言う信長をすっかり気に入った道三。
「信長殿は、見事なたわけじゃ」
道三は、信長の思いが自身の若き頃と重ね合わせ、共感する。
「世の中を変えるのには、家柄や血筋など関係なく、実力だ」と言う義理の息子への信頼が湧いたのだ。
こうして2人は湯漬けを食し、盃を交わして、初の顔合わせである会見を終えたのであった。
「道三とのシーンは、演じていてとてもおもしろかったです。本木雅弘さんが演じる道三は、威厳と迫力があるのに、どこかユニークさもある。ただ圧力を与えるのではなく、人の懐にひょいと入ってきて、隙を見つけてグサッとえぐる。本当にマムシのようでした(笑)」(染谷将太)#麒麟がくる pic.twitter.com/yCR4eOXMzr
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この2人の会見、どんな展開になるのかワクワクしながら観てました。
道三が町はずれの小屋でこっそり信長を覗こうとしたり、 信長はうつけの格好でやって来たと思えは、屏風を引いてあっという間に身なりを整えたりするところ。
やっぱり、一番面白かったのはこの2人の探り合いです。知恵比べをしているようにも思えました。
世の中を変えていくには家柄や血筋など関係ない と言い切る信長の考えは、まさに現代でも通用する名言ですね。
努力して、努力して、実力を全力で出す…これは全世界共通で、自分の生い立ちや育ってきた環境なんて関係なく、『やったもん勝ち。』
信長の男気を強く感じたシーンでした。
第14話、他にも見どころ満載!
今回は信長・道三の初顔合わせである「聖徳寺の会見」について触れていきました。この会見以外にも、実は見どころがギュッとつまった第14話をご紹介!
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第14回、ご覧いただきありがとうございました!
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「高政にとって信じられるものは、母である深芳野から産まれたということだけだった。その母の死によって、唯一のよりどころを失った。道三に家督を譲るように迫ったのは、高政の思いというより、母の長年の願いをかなえたかったからだと思います」(伊藤英明)
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個人的には、深芳野の死は自殺だったのか、それとも暗殺されてしまったのかと疑問に思うシーンでした。
信長から那古野城を守ってと依頼されたときにすんなり受け入れた父・道三に憤りを覚えた高政でしたから、そのあとの「家督をわが手に」と迫るところが、今後どうなっていくのか気になりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の第14話も様々な物語の展開がありました。
信長を気に入った道三、駒が菊丸や藤吉郎と再会、岩木砦の戦い、そして、深芳野の死。次回、道三から家督を継いだ高政がどのような形で美濃を背負うのか、注目したいところです。
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