こんにちは、優子です!
突然ですが、連続ドラマ『監察医朝顔』はご存じですか?
大人気ドラマなので、タイトルだけでも聞いたことがある、と言う人が多いかもしれませんね。
しかし『監察医朝顔』には放送当時SNS上で、
『アンナチュラル』と似すぎ!
『アンナチュラル』のパクリではないか?
との声が多く寄せられました。
一体なぜこのような声が多かったのでしょうか。
今回は当時話題になった2作品を比べていきたいと思います!
記事を読んでから作品を見ても楽しめますが、「詳しいことは知りたくない!」という方はご注意ください。
『監察医朝顔』『アンナチュラル』主な受賞歴
画像出典:amazon
『監察医朝顔』
第102回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞。
主演の上野樹里さんが主演女優賞に輝き、共演者の方々も助演男優賞・助演女優賞を多々受賞しています。
また、 折坂悠太さんの「朝顔」でドラマソング賞も受賞しています。
2020年の夏・秋には2クール連続で『監察医朝顔2』が放送されることが決まっていて、これは月9ドラマとして初の快挙です。
主演の石原さとみさんが主演女優賞を、共演者の井浦新さんが助演男優賞を受賞しています。
また、米津玄師さんの「Lemon」でドラマソング賞を受賞しています。
主な登場人物の似てる点と違い
『監察医朝顔』
本日6月16日は #父の日 🙋♂️💕✨✨
現場では、我らがお父さん平さんへ、娘の朝顔さんからネクタイのプレゼントがありました👔💕ばっちり「Taira Maki」の刺繍入りです✌️
平さんらしい渋いネクタイ👏
ドラマ内でもつけてくれるといいですね😊🌈#監察医朝顔 #上野樹里 #時任三郎 #7月8日スタート pic.twitter.com/S2hiPt630m— 【公式】フジ月9「監察医朝顔2」夏秋2クール放送! (@asagao2_2020) June 16, 2019
万木 朝顔(まき あさがお)
女優:上野 樹里(うえの じゅり)
「教えてください、お願いします」
作品の主人公。
大学の法医学教室に勤める新米の法医学者。
新米といっても周囲に一目置かれるほど優秀で、人当たりも良く優しい心を持つ。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で最愛の母を失い、遺体は未だ発見されていないという辛い過去を持つ。
その過去のせいか「不詳の死」(原因が分からない死)をとても嫌い、遺体と真摯に向き合っている。
万木 平(まき たいら)
俳優:時任 三郎(ときとう さぶろう)
「生きたくても生きられない人がいるのにもったいないよな」
朝顔の父。
ベテランの刑事。
震災当日に妻や朝顔と一緒にいなかった自分を責めており、発見されない妻の遺体を何年も単独で探し続けている。
朝顔と2人暮らしをしていて、朝顔をとても大切に思っている。
『アンナチュラル』
皆さん!
金曜日がやってきましたー‼
よる10時からは、アンナチュラル9話の放送です✨✨
今夜のアンナチュラルは、これまでにないハラハラの展開😆
中堂が走る走る走る!!
放送まであと6時間🏃🎶#tbs #金曜ドラマ #アンナチュラル #石原さとみ #井浦新 #窪田正孝 #市川実日子 #松重豊 pic.twitter.com/huNqZ0aTm9— アンナチュラル【TBSドラマ公式】 (@unnatural_tbs) March 9, 2018
三澄 ミコト(みすみ みこと)
女優:石原 さとみ(いしはら さとみ)
「生きてるときも助けられずに、死んでからも見なかったことにするんですか?」
作品の主人公。
不自然死究明研究所(UDIラボ)に勤める解剖医。
以前は大学の法医学教室の准教授で、解剖実績は約1500件とその道のスペシャリスト。
母が一家無理心中を決行し、殺されそうになった壮絶な過去を持つ。
父、母、兄は死に、唯一の生き残り。
「この世に美しい死はなく、死んでしまえば終わり」という考えを持っている。
中堂 系(なかどう けい)
俳優:井浦 新(いうら あらた)
「人なんてどいつもこいつも切り開いて皮を剥げばただの肉の塊だ。死ねばわかる。」
ミコトの同僚。
口も態度も悪く周囲からは煙たがられているが、腕は確か。
目的の為には手段を選ばない強引なやり方で、ミコトとよく衝突する。
恋人を殺された過去を持ち、時に倫理を逸脱するようなやり方で犯人を追っている。
2作品の似てる部分(登場人物編)
- 主人公が女性の法医学者
これは「似ている」と言われる根本的な部分かと思います。 - 主人公に悲しい過去やトラウマがある
その内容が「家族を失った」というところも同じです。そしてそれによって「死因が分からないこと」に対して強い感情を抱く、というところも似ているように感じます。
2作品の違う部分(登場人物編)
- 主人公の家族構成
『監察医朝顔』は母を震災で亡くしましたが、朝顔は父と一緒に暮らしています。
朝顔と父が家で2人で過ごすシーンも多く、とても穏やかで温かい雰囲気を感じます。『アンナチュラル』は家族全員を失っていますので、本当の家族はこの世にはいません。
義理の家族がミコトにとても良くしていて、ミコトも甘えていますが、やはり本物の家族である『監察医朝顔』とは家族シーンの多さも作品の温かさも違うかなと思います。 - 主人公の悲しい過去
家族を失った過去を持つ2人の主人公ですが、その失った理由は全然違います。『監察医朝顔』は災害が原因です。
朝顔は一緒にいた母が近所の人を助けに行こうとした時に「自分も一緒に行けば…」と後悔をしていますが、母を亡くした理由は避けられなかった大きな災害です。『アンナチュラル』は一家無理心中が原因です。
自分の母が実行した無理心中。
しかも自分も殺されそうになりました。一言で「家族を失った過去」と言っても、両者に落とす影は全然違うもののように思います。
ストーリーの似てる点と違い
出典画像:amazon
『監察医朝顔』
最後に何があったのか知りたい。法医学者の娘と刑事の父が真実を探す物語
主人公の万木朝顔は新米の法医学者。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で最愛の母を失い、父と2人肩を寄せ合い強く生きてきました。
亡くなった方がどんな性格で、どんな暮らしをして、どのように人生の幕を閉じたのか、朝顔は遺体と真摯に向き合います。
法医学者の娘、刑事の父。
死因不明の遺体の真実を2人で追いかけ、1日1日を大切に生きていく様子が丁寧に描写されています。
『アンナチュラル』
死因を究明して未来の誰かを助けたい。切なる願いが響く法医学ミステリー
舞台は新設された不自然死究明研究所(UDIラボ)。
主人公の三澄ミコトはUDIラボに勤める優秀なベテラン解剖医です。
彼女は不自然な死(アンナチュラルデス)を絶対に許しません。
遺体の死を解明し、未来を生きる人たちの世界を少しでもより良くできたら…。
個性の強い同僚たちと共に、不自然な死を遂げた遺体の謎を解き明かしていきます。
2作品の似てる部分(ストーリー編)
- 法医学ミステリー
2作品とも死因の分からない遺体を解剖し、どのような最後を迎えたのかを見つけていく話です。 - 残された人に焦点を当てている
「どのような理由で死んでしまったのかを解明していく、またその犯人をつきとめる」
今までの法医学の作品はこちらに重きを置いているように思います。しかしこの2作品は違います。
死因解明の過程も丁寧に描写されていますが、残された人たちにスポットを当てている印象が強いです。遺体の死因が分からないまま、残された人たちはどんな思いなのか。
死因が分かり、残された人たちはどうやって生きていくのか。
「死を通じて生を考える」2作品ともこれらを伝えてくれる作品です。
2作品の違う部分(ストーリー編)
- 作品の雰囲気
人が死んでしまうことが前提なので2作品とも悲しい話ばかりなのは確かですが、全体の雰囲気は少し違います。『監察医朝顔』は基本的にハッピーエンドです。
「死んでしまって悲しい、でも原因を知ることができて良かった」と救われたり、法医学以外のシーンでも主人公と父が肩を寄せ合いながら、悲しみを越え少しずつ前に進んでいく姿に温かい気持ちになります。しかし『アンナチュラル』は虚無感が残ることもあります。
死因が分かり残された人に伝える、それは良いことばかりではありません。
救われない思いもあるし、時には復讐心に火を点けることも…。悲しい気持ちで終わることも多い作品です。 - 視聴者へのメッセージ
上記にある通り2作品とも主なメッセージは「死を通じて生を考える」ということだと思います。その中でも『監察医朝顔』は、「災害で亡くなられた方の命から学び、事前に正しい対処や適切な設備を整える必要がある」と朝顔が話す重要なシーンがあり、災害に対しての強い思いが伝わる作品だと印象を持ちました。一方で『アンナチュラル』は数々の社会問題へのメッセージがとても強いのが特徴です。
「感染症」「SNSの怖さ」「集団自殺」「女性差別」「いじめ」「仮想通貨詐欺」「長時間労働」とニュースを見ているかのように、社会問題が次々と挙げられます。
私たちが生きる社会のことをとても考えさせられる作品です。
『監察医朝顔』『アンナチュラル』まとめ
今回は2つのドラマの似てる点と違いをまとめてみました。
似てると言われる理由も分かりますが、個人的には全然違うように感じます。
・作品の雰囲気
・視聴者に強く訴えていることは何か。
こちらに注目してぜひ見ていただきたいです!