登場人物、全員裏切り者。
この斬新なキャッチコピーを掲げ、これまで視聴者をあっと驚かせる展開がたくさんあった、ドラマ『ギルティ~この恋は罪ですか?~』についてお話ししていきます。
第1話での冒頭シーンでは、ドラマの主人公・爽(新川優愛)は、出版社で働いていて仕事も高評価である上、イケメンで家事もしてくれる広告代理店勤務の夫・一真(小池徹平)が居るという何とも羨ましいシーンから始まったわけですが、
後半のシーンになると、信頼している年下の友人・瑠衣(中村ゆりか)と一真が浮気をしている!?という初回から「これからドロドロする予感がするぞ~。」と次の回を観るのが待ち遠しくなってしまうんですよね。
一見幸せに見えた一組の夫婦ですが、回を追うごとにどんどん『厄介なこと』に巻き込まれているのです。
この『厄介なこと』を起こしているのは、そう、瑠衣なんです。
始めは爽の相談を親身に聞いているのだと思ってたのに
瑠衣の歪んだ性格には、何やら過去に原因がありそうですね。第7話では、まだ子どもだったころの瑠衣の回想シーンがありました。それでは、その真相やあらすじを振り返ってみましょう。
前回をもう一度おさらいしたい方はこちらをご覧ください。
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優子
こんにちは!優子です。
毎週木曜日、夜11時59分から放送されている『ギルティ~この恋は罪ですか?~』がスゴイんです!!
新川優愛さん演じる主人公の爽への裏切りの連続に感じる恐怖。
優子
えっ[…]
これから先は、ネタバレが含んでおります。ご注意ください。
ギルティ第7話 あらすじ
寺嶋の怒り。一真の気持ち。
寺嶋睦月(神尾楓珠)から「姉貴が会いたがっている。」と電話で呼び出された一真(小池徹平)に対し、爽(新川優愛)は危険を感じ、一真を止めます。けれど一真は、寺嶋と元妻・弥生(智順)に向き合おうと会いに行くのです。
一方爽は瑠衣の部屋を訪れます。インターホンを鳴らしたあと、玄関のドア越しに「顔見たくないから。」と言った爽は「カズくんを守ってみせる。妻として。」と言い放つのでした。
今までやられっぱなしだった爽からの宣戦布告的な発言だわ
瑠衣はこの爽からの発言に、メールで「守れるもんなら、守ってみれば?」と余裕ある素振りで返答するのです。
寺嶋から呼び出された一真が向かったところは、とある教会でした。この教会は、かつて一真と弥生が生涯の幸せを誓った場所だったのです。そこには弥生の姿はありませんでした。
弥生は、一真と爽が結婚した時期に自殺をしていたのです。息子である駿は心を閉ざし、学校へも行けなくなり、施設に預けられることになってしまいました。
施設へ向かうときに駿は寺嶋に
「ぼく、うまれてこなきゃよかったね。」
と言ったのです。そのときの駿の言葉や姉である弥生を守ることができなかったと自分を責めていた寺嶋は、一真にナイフを突きつけ「ここで死ぬか、ねつ造記事で社会的に死ぬか選べ。」と言い寄るところに、爽が現れます。
「瑠衣が私を恨んでいるせいで、寺嶋君は辛い想いを呼び起こされちゃったんだよね。ごめんなさい。」
爽は一真の妻として頭を深く下げました。そして、寺嶋が以前話していた「『辛い今日は日々遠ざかる』というコラムに勇気づけられた。」ということを思い出させ、一真をナイフで刺すことを止めさせたのです。一真もまた、「自分はどうなってもいいから、この人だけは傷つかせたくない。」と爽を守りたい気持ちを表しました。
寺嶋が去り、一真と爽は初めてお互いの本音や過去に向き合えたことを確認します。
「さーちゃん、愛してるよ。だから、俺と別れてください。」
こうして2人は『離婚』を選択したのでした。
寺嶋が前を向こうとするきっかけになったコラムや、一真と爽の最後のシーンは感動したわ
爽のもとに秋山が駆けつけて・・・
瑠衣からの電話を取った秋山(町田啓太)は、爽が心配でたまらなくなり全力疾走して爽の実家へと向かったのでした。寺嶋のナイフによって傷を負った頬を手当てしながら、秋山は瑠衣との出会いをゆっくり話し出します。前回、「あいつ(瑠衣)のことは、もうそっとして欲しい」と言った秋山でしたが、瑠衣は壮絶な生い立ちを送ってきたようです。
秋山の話を聞いた爽は声を震わせこう言いました。
「秋山だけが支えだよ。結婚したあとも、心の中だけでずっと・・・」
「母親に虐待されたかわいそうな子は、人の旦那と寝てもいいの?」
秋山は、「久しぶりに会った瑠衣は、母親のようになってた。」と困り果てた顔でそう爽に伝えて帰っていくのでした。
兄と妹の会話。
秋山が訪れることが楽しみな瑠衣は、ケーキを買って部屋で待っています。しかし、秋山は部屋には上がらず玄関で一方的に話し始めるのでした。
瑠衣のせいで全てを失ってしまった爽にもう近づかないで欲しいと言う秋山のことをすがるように見つめる瑠衣は、「お兄ちゃんは見放したりしないよね?」と問いかけます。「兄貴としてなら」「このマンションにはもう来ない」と秋山は答えます。
なんか、この2人ただの兄妹じゃないように感じちゃう。
秋山が去って、部屋にひとり取り残された瑠衣は手に持っていたケーキを思いっきり皿に潰しながら
「何がすべて失っただよ。まだ残ってるだろうが。」
と呟きます。そして、潰れてグチャグチャになったケーキがついた手を舐めるように食べると、そのまま皿ごと床に叩き付けるのでした。
爽の強さ。瑠衣の狂気。
場所は精神病院の入院病棟です。爽の母・小高かすみ(戸田菜穂)の部屋を訪れた瑠衣は、空っぽになったベッドを見て少し動揺した顔つきをしました。
瑠衣は、かすみのいる精神科の入院病棟で働いていただなんて!?
実は、夜間にかすみの部屋へ来ていた瑠衣は、ぼんやりとしているかすみに対し、爽のふりをしながら「生きていくの辛いよね。」とカーディガンを使って首吊りを誘導していたのです。
一命は取り止めたものの、危険を察した爽はすぐにかすみの退院手続きを済ませたのでした。かすみの手をしっかりと握る爽は、
「潰せるもんなら、潰してみれば?」と挑発的なメールを送ります。メールを見た瑠衣は、不敵な笑みを浮かべました。
瑠衣の母親はどんな人物か
瑠衣と母親の関係
『この人、狂ってる・・・』と思わせる瑠衣の性格ですが、彼女の子どものころの生活環境が原因となっているようです。
あらすじで紹介した秋山が爽に瑠衣との出会いを話したシーンを細かくお伝えしますね。
17年前、秋山の父の再婚相手として及川明奈(矢田亜希子)と明奈の娘・瑠衣がやってきました。瑠衣の父親だった人は、酒乱で、明奈や瑠衣に暴力を振るっていたそうです。秋山は、瑠衣の腕や足にできているアザのような傷が気になりました。
明奈はとても美しく優しい人でしたが、実は、瑠衣に暴力を振るっていたのです。
秋山の父はその事実を知り、明奈を追い出しますが、1年も経たないうちに、瑠衣は明奈のもとに引き取られてしまいます。
正式に離婚をしてからも、瑠衣は頻繁に秋山家に逃げ込んで来ました。きっと、母親と2人っきりの生活が耐えられなかったのでしょう。爽は秋山と付き合っていたころ、過去に1度だけ瑠衣を見かけたことがあったのです。
『母親のように、いや、母親よりも強くならなくては』そう思い生きてきた瑠衣は、こんなにも歪んだ性格になってしまったのですね。子どもにとって母親は絶対的な信頼があります。たとえ暴力を振られたとしても母から離れることができなかった瑠衣が可愛そうになりました。
とはいえ、やりたい放題の瑠衣の言動は許せないわよ
矢田亜希子さんが毒親として登場!!
矢田亜希子・・・1978年生まれの41歳。1995年『愛していると言ってくれ』で主人公である豊川悦司の妹役としてデビュー。
2006年、元夫である押尾学と結婚し翌年長男が誕生。2008年、元夫が事件を起こし、芸能活動をセーブ。2009年には3年ぶりのドラマとなる『ヴォイス~命なき者の声~』に出演。
その後は女優業よりバラエティー番組に出演する機会が増えた。
矢田亜希子さん、41歳なんですね~!!久しぶりにドラマ出演での姿を見ましたが、相変わらずお綺麗です。『ギルティ』でサイコパスな瑠衣を作り出した母親役だなんて、正直驚きました。さすが、女優さんです。回想シーンで、まだ小さかった瑠衣に近づいていくその姿は恐ろしさを感じました。
瑠衣の私生活はまだ謎だらけです。今後のドラマの展開で更に明らかになっていくのでしょうか。キーマンとなる母親・明奈との過去にも注目ですね。
今後の『ギルティ』は
瑠衣はケーキを潰しながら、「何がすべて失っただよ。まだ残ってるだろうが。」と呟いていました。彼女は、一体何が望みなんでしょうか。秋山と瑠衣の違和感を感じる兄妹の関係の真相も気になります。また、秋山と爽の気持ちの行方はどうなるかも、ぜひ知りたいポイントのひとつです。
第8話では、新たなキャストとして爽の同僚役の桜田通さんが出演する予定です。回を追うごとにキュンキュンというよりはドロドロになりまくっているドラマ『ギルティ』の今後の展開が楽しみですね。