アクション作品なんだ〜。
「炎炎ノ消防隊」って?
「炎炎ノ消防隊」は、大久保篤さんの作品。
「週刊少年マガジン」で連載の大人気漫画がアニメ化されたものです。アニメは、2019年の7月5日から放送されています。
突然、人間が突然燃え出して「焼死」してしまう現象が増えました。これは、原因不明の「人体発火現象」です。いつどこで誰が燃えるかわからない不思議な現象です。
しかも、燃えた人たちは「焔ビト(ほむらびと)」という怪物となり、暴れ出します。摩訶不思議な現象「人体発火現象」に立ち向かうのが「特殊消防隊」。1人でも多くの人を救うために日々奮闘する姿を描いた作品です。
ついにアニメ化!原作漫画を再現するこだわりポイントは?
かなりこだわって、作品づくりをしてきたんだよ。
- 原作セリフをそのまま
- こだわりぬいたキャスティング
- 空気感を壊さない
こだわりポイント①:原作セリフをそのまま
一つ目は、原作漫画のセリフをそのままにすることです。
「炎炎ノ消防隊」を見ると、漫画で見ていたシーンがそのまま見られるということなんです。よく「あの小説を実写化!」とか「あの漫画をアニメ化!」という作品があると思うんです。
原作から好きで、実写版やアニメ版を見たときにがっかりすることありませんか?
僕は何回かあるんです。
「あれ?このシーン好きだったのに。」「このセリフないじゃん!」って。ですが、ほぼ完璧にセリフを変えていないこの作品では、そんな心配ご無用なんです!原作で読んだシーンを、声付きでさらに生き生きした形で見ることができます。
また、セリフを変えることはしていませんが、視聴者が分かりやすく楽しめるように、工夫もしてくださっています。例えば、場面の切り替えについてです。原作ではテンポよくシーンを変えていますが、アニメではシンプルな構成で、分かりやすくなっています。
さらに、最初の方に「?」が残る場面を残しておいて、何話か後に「これだったのか!」とアハ体験できるような工夫も。
こだわりポイント②:こだわりぬいたキャスティング
二つ目は、こだわりぬいたキャスティングです。
キャスティングにはかなり時間をかけたそう。その理由は、「キャラクターを魅力的に見せるため」。
特に、メインキャラクターの森羅日下部(シンラクサカベ)とアーサー・ボイルはこだわりがありました。声の質がイメージと合っているかを中心に、原作者の大久保さんとも常に相談しながら選抜されました。
森羅日下部は、メインキャラクターの一人で、第8特殊消防隊に新入隊員として入ります。人々を救う「ヒーロー」になるために消防隊に入った期待の新人です。
このシンラの声優を務めるのが藤原岳斗さんです。藤原さんは、2019年後半ごろから注目されるようになった次世代声優です。
アーサー・ボイルもメインキャラクターの一人で、シンラとともに第8特殊消防隊に配属されます。シンラと同期ではありますが、なかなか反りが合わず。自らを「騎士王」と名乗り、自分の騎士道を貫きます。
アーサーの声優を務めるのが、小林裕介さん。彼は、一般企業に勤めた後から声優業を目指したので遅咲きではありますが、注目の若手俳優です。
2017年に声優アワードで新人男優賞を受賞した期待の若手です。
メインキャラクターというと、どうしても「大御所のベテラン声優が担当するもの」というイメージがあります。ですが、この作品では敢えて若手の声優を起用し、キャラクターに集中するように工夫されているんですね。
こだわりポイント③:原作の雰囲気を壊さない美術
最後のこだわりポイントは原作の雰囲気を壊さない美術です。
セリフ、声優ときて、さらに美術まで!どれだけこだわっているかが分かりますよね。インタビューの際に、プロデューサーさんが、大切にしたことを聞かれた際、「空気感」と答えていました。
原作で読者を魅了してきた雰囲気や世界観が、アニメになっても壊れないように工夫をしたそうです。そのため、世界観を表すことに直接関係してくる美術にも力を入れています。
アニメの舞台は、「東京皇国」と呼ばれる狭い舞台。視聴者に「同じ場所だ」と感じさせないために、建物、武器など本当に細かい描写まで細かく作られています。クリエーターさんや美術さんが、こだわればこだわるほど原作と離れていってしまうのでは?と思う方もいるかもしれません。
ですが、「これだけは守る」という軸を決めて、後は制作側が個性を出しても大丈夫。というような形になっているのだそうです。忠実に再現するだけでは、面白みがなく飽きられてしまうかもしれない。そこで、空気感を壊さずにアニメならではの見どころを作ることができるようにしたんですね。
んー。奥が深いです。境界線が難しかったでしょうね。
以上がこだわりポイント3点です。
アニメ化しても、常に原作のことを考えて監督の姿勢に感動しました!
おわりに
アクション以外にも魅力がいっぱいあってワクワクしちゃった!