今回はマーベル作品「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」を紹介したいと思います。
“キャプテン・アメリカ”という名前から、アメリカ合衆国を愛する絶対的正義のヒーローをイメージするかもしれませんが、実際はちがいます。
ランニング中、人を追い越すときに「左から失礼」とわざわざ声をかけるほど礼儀正しく、「真の正義」を求めるとても誠実なキャラクターです。
愛国心ごり押しの内容ではないので誰でも見やすい作品です。
「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」を見る前に
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(主人公)
時は第2次世界大戦時までさかのぼります。
主人公スティーブ・ロジャースは軍隊に志願するも小柄で体も弱いことからいつも試験に落ちてしまいます。
しかし何度も志願する姿や、忍耐力、正義感、勇敢な姿勢をかわれ、とある極秘計画の対象となる兵士に選ばれます。
その極秘計画とは、強靭な肉体に改造する血清を人体に打ち、超人的な兵士を作り上げることです。
血清の接種は無事に成功し、スティーブは超人的兵士となります。
しかし戦地に赴くことはなく、不本意なことに戦意高揚マスコット”キャプテン・アメリカ”として軍の広報活動に専念することになります。
兵士の激励にいった際、世界征服を狙う科学研究組織ヒドラの壊滅作戦に参加することになり、任務は成功するもそのまま行方不明になってしまいます。
のちに密かに見つけ出され氷漬けにされ、およそ70年後目覚めることになります。
バッキー・バーンズ(スティーブの大親友)
主人公スティーブの幼なじみで大親友。
スティーブが”キャプテン・アメリカ”となる前はバッキーのほうが背も高く身体的に優れていて、女性にももてました。
ヒドラとの対戦時に一度捕虜になり、スティーブによって助けられるましたが、最後は戦死したことになっています。
コズミック・キューブ
青く光を放つ立方体のエネルギー物質。とてつもないエネルギーを持っていて、強力な武器となります。
ヒドラ
極秘科学研究組織。
コズミック・キューブの力で世界征服を狙っています。
ヒドラ壊滅作戦により掃蕩されたため現在は存在しない組織となっています。
アーニム・ゾラ
元「ヒドラ」の科学者。
ヒドラ壊滅戦の際、米国の捕虜となり、S.H.I.E.L.Dの中で研究を続けます。
「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」の中では老齢により他界したことになっています。
ハワード・スターク
発明家、技術者。
S.H.I.E.L.Dの技術者として貢献してきましたが、事故により他界しています。
「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」の中ではヘリキャリア(空中空母)の原型を作った人として名前がでてきます。
“キャプテン・アメリカ”の盾をつくったのもハワードです。
アイアンマンであるトニー・スタークの父親でもあります。
S.H.I.E.L.D(シールド)
世界の安全と平和を守る組織。
「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」では理事がピアースで長官がニック・フューリー。
世界安全保障委員会が管理監督しています。
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」については別記事にもまとめていますので、よかったらご覧ください。
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「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」のあらすじ
氷の中からから目覚め、70年後の世界で暮らすことになったスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)。
肉体は超人兵士のままです。
ランニング中に話しかけたことがきっかけで、退役軍人でのちに相棒役となるサム・ウィルソン(ファルコン)に出会います。
二人が話しているところに、S.H.I.E.L.Dから緊急指令がきます。
内容は海賊に襲われたS.H.I.E.L.Dの船を救出することでした。
スティーブは任務遂行中、同僚のナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)が船からS.H.I.E.L.Dの機密情報を盗むという隠れた任務を遂行していることに気づきます。
その任務を命令したのはS.H.I.E.L.Dの長官ニック・フューリーでした。
スティーブは承認されていない任務を命じたことについて、フューリー長官を問い詰めます。
すると長官は「インサイト計画」という作戦が密かに動いていることを教えます。
それは、「テロが起きる前にテロリストを殺傷する」というものでした。
スティーブはその計画に疑問を持ちます。
やむを得ず武力を使うことはあっても、武力で未然に防ぐということは恐怖でしかないと意見します。
スティーブはS.H.I.E.L.Dに属し、本当に正しいことができているのか考えるようになります。
船から盗んだ情報にアクセスできず、「インサイト計画」に不審な点を感じたフューリー長官は、計画を延期するよう、理事のピアースに申し出ます。
申し出の後、長官は何者かに襲われます。
命の危険を感じた長官はスティーブの家に逃げ込み、S.H.I.E.L.Dが何者かに乗っ取られている可能性を示唆し、インサイト計画のデータが入ったUSBをスティーブに渡したあと、凶弾に倒れこんでしまいます。
長官の死の直前に会っていたスティーブはピアースに呼び出されます。
ピアースは、スティーブに海賊に船を襲わせたのはフューリー長官であることを伝え、長官の詳しい情報聞き出そうとしましたが、思うような回答が得られず、スティーブをフューリー長官の共犯者として捕らえるようS.H.I.E.L.Dに指示を出します。
フューリー長官やスティーブの命を狙ってきた相手はウィンターソルジャーとよばれる正体不明の男でした。
唯一の情報は左手が義手であることと、過去50年で20件以上の暗殺に関与していていること。
スティーブとうィンターソルジャー の対戦中、ウィンターソルジャーのマスクが外れて顔が明らかになったところ、スティーブは目を見張ります。
それはよく知っている顔だったからです。
ウィンターソルジャーとは何者なのか。
インサイト計画の目的とは。
S.H.I.E.L.Dを動かしているのは誰なのか
真実を知ったスティーブはどうすることが正しいのか考え、自分が信じたことを推し進めます。
「キャプテン•アメリカ/ウィンターソルジャー」の 見どころ
大掛かりなアクションシーンは見ごたえばっちりです。
街中の銃撃戦、屈強そうな車がボロボロになるカーチェイス、戦闘機は派手にやらかしてくれるし、ハイテクな機械もしっかりでてきます。
特にファルコンの空中シーンがスピード感があって面白かったです。
ヘリキャリアってなんだろう?
と思い調べたところ、空中空母のことで架空の軍事設備なんですね。
ヘリキャリアって現実的に可能なのかな?
どうしたら飛ばせるんだろう?
なんて考えるとワクワクして眠れなくなってきます。
死亡している科学者ゾラの脳がテープに保存されているシーンは、得体のしれないものをみる恐怖と好奇心でドキドキしました。
あらゆる情報を元にテロリストになりそうな人物を見つけ出すアルゴリズムを、ゾラが発見していたという設定も興味深いものがありました。
世界征服を狙うゾラの知能と、平和を維持するためのスタークの技術が合体してしてしまったことは皮肉なことです。
今は科学技術や情報技術が発達したことで暮らしも便利になり、恩恵ばかり受けているように感じますが、使いようによっては恐ろしい社会を作り出してしまうんですね。
ウィンターソルジャーがスティーブ(キャプテン・アメリカ)を助けるシーンは感動的でした。
ウィンターソルジャーが人間の心を失っていない証拠です。
ヒドラによって暗殺者へと仕立てあげられたウィンターソルジャーのことを気の毒に思いました。
記憶が戻った後の人生はどのようになるのでしょうか。
まとめ
映画はエンドロールが終わるまで見てください。
大事なワンカットが残っています。
1つの作品の中にアクションあり、感動ありで楽しめる要素がいっぱいつまっています。
組織に属し、その組織に疑問を持つスティーブはスーパーヒーローなのにまるで普通のサラリーマンと同じで共感しちゃいます。
「アベンジャーズ」など関連作品もあるので、それらをみるとさらに作品への理解がさらに深まりそうです。