『ブラックパンサー』ヴィランのエリック・キルモンガーの魅力に迫る!

こんにちは!福です。
突然ですが、正義のヒーローって格好いいですよね?
悪役を華麗に退治し、人々を救うヒーロー、僕も憧れちゃいます。
でも、それと同時に格好いい悪役も大好きなんです!!
悪いやつなのに、なぜか格好いいと思ってしまう、そんな悪役いませんか?
今回は悪役に注目して、マーベル作品の1つ『ブラックパンサー』をご紹介します。
※本編のネタバレも含みますのでご注意ください。

『ブラックパンサー』とは?

公開 2018年3月
制作 マーベル・スタジオ
キャスト チャドウィック・ボーズマン
マイケル・B・ジョーダン
ルピタ・ニョンゴ
ダナイ・グリラ
マーティン・フリーマン
監督 ライアン・クーグラー
原作 マーベル・コミック「ブラック・パンサー」
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
あらすじ
アフリカの秘境にとある国があった。世界から隠れるように存在するが、どこにも負けない最新テクノロジーをもった、その国の名は“超文明国ワカンダ”
突然の父の死によって”ワカンダ”の若き国王となった、ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)はこの国の“秘密”である、“ウィブラニウム”という強いパワーを持った鉱石を守る使命を負う。
“ウィブラニウム”のパワーが悪用されれば世界を破壊できてしまう…。悪の手から鉱石を守るため、ティ・チャラは漆黒の戦闘スーツを着たヒーロー“ブラック・パンサー”として戦う。
若き国王は、人類の未来を守り抜くことができるのか?

マーベル・コミックの「ブラック・パンサー」を実写化した作品で、様々なマーベル映画を同一世界線のものとして扱う「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズの第18作品目になります。

スーパーヒーロー映画として初めてのアカデミー賞作品賞(2019年)にノミネートされるという快挙を遂げた作品でもあります!

 

魅力的なヴィラン”エリック・キルモンガー”

 

この投稿をInstagramで見る

 

Swipe ⬅️ to go behind the scenes with these photos from the set of #BlackPanther. 📸: @elie

Black Panther(@blackpanther)がシェアした投稿 –

公開後、アメリカをはじめ、世界各国で社会現象になるほど人気となり、アカデミー賞も受賞したこの作品ですが、そのヒットに大きく貢献したのが主人公のティ・チャラ/ブラックパンサーと、対する悪役である、エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)です。

エリック・キルモンガーという人物は、飛び抜けた頭脳と身体能力を持ち、その能力を生かしてアメリカの秘密工作員として活動した過去を持っています。映画の中では“ワカンダ”の王位を狙い、希少鉱石の“ヴィブラニウム”を使って世界を支配しようとする野望を抱いて若き王、ティ・チャラに挑みます。

もうひとりの悪役、ユリシーズ・クロウについてはこちら。

関連記事

本日は、2018年に放映されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である「ブラックパンサー(Black Panther)」の登場人物の1人で、武器商人の「ユリシーズ・クロウ」についてご紹介します! 画像出典:Amazon […]

隠された名前と出生

エリック・キルモンガーの「キルモンガー」、とは「死の商人」という意味です。
この「キルモンガー」は二つ名であり、彼の正式な名前はエリック・スティーブンスといいます。

彼には更にもう1つ名前があります。その名は「ウンジャダカ」
実は彼は、先代のワカンダ国王の弟「ウンジョブ」がアメリカでの極秘任務に従事している際に、アメリカ人女性との間にできた息子であり、主人公とは従兄弟にあたる血縁者であったのです。

なぜ、王弟の息子でありながら、別の国の工作員として働いていたのでしょう?そして”ヴィブラニウム”を狙う理由は?

キルモンガーが王位を狙う理由は?

彼が王位を狙う理由、そこには彼らの親世代の因縁が関わっています。

キルモンガーは、幼い頃に父であるウンジョブからワカンダの話や、ワカンダの秘密を「おとぎ話」として聞いていました
ウンジョブは、秘境に生き、超文明を隠して生活する祖国の方針に疑問を持っており、同時にアメリカでみた黒人が差別される外界の現実を、鉱石の力を用いて変えようとする計画を立てていました。

そのことを前国王のチャカに知られ、対立。最終的にチャカの手によって亡き者にされてしまいます。
チャカは王族が裏切った事実を隠そうと幼いキルモンガーをアメリカに残し、国に戻りました。

幼くして父を奪われ、置き去りにされた彼は、そこから王族を憎み復讐を志します。そして父の理想であった、迫害される弱い者たちへの鉱石の”力”を共有するという計画を成し遂げるために、ティ・チャラ/ブラックパンサーに挑んだのです。

父の死と、差別される弱い立場の人を救うための戦い、やり方はともかく考えとしてはヒーローにも似た考え方ですよね。
キャストの大半がアフリカ系の黒人で、迫害などの人種差別が描かれる本作は、現実の社会を風刺しており、キルモンガーの怒りは現実でそういった被害を受けた人々の代弁とも捉えられています。
公開当時はSNSで「#KillmongerWasRight(キルモンガーは正しかった)」というタグも流行ったそうですよ。

悲劇の悪役を演じるのは?

 

この投稿をInstagramで見る

 

Marvel Studios’ #BlackPanther has been named one of the 10 Best Films of the Year by the @AmericanFilmInstitute! #AFIAwards

Black Panther(@blackpanther)がシェアした投稿 –

キルモンガーを演じるのはマイケル・B ・ジョーダンで、映画『ロッキー』シリーズの『クリード チャンプを継ぐ男』で主人公クリードも演じています。

普段は明るい人柄のマイケルですが、キルモンガーを演じるにあたって役に入り込みすぎるあまりに、クランクアップ後も役が抜けず、セラピーへ通うほどだったそう。

撮影後も気分が塞ぎ、口数も減ったというマイケル。しかしその迫真の演技が評価され、この『ブラックパンサー』の大ヒットに繋がりました。

 

『ブラックパンサー』がもう一度見たい!

主人公ブラックパンサーも格好良かったですが、悪役に注目してもう一度映画を振り返ってみるのはいかがでしょうか!
『ブラックパンサー』は、U-NEXT/amazonプライム・ビデオ/TSUTAYA TV/dTV /Paravi/music.jp/Video marketにて視聴可能です。(2020年5月現在)