本日は、2018年に放映されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である「ブラックパンサー(Black Panther)」の登場人物の1人で、武器商人の「ユリシーズ・クロウ」についてご紹介します!
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【ブラックパンサー】どんな映画?
物語の舞台は、アフリカの中央に位置する王国「ワカンダ」です。
ワカンダは小国ですが、その中心地にある「ヴィブラニウム」というパワーを秘めた鉱石のおかげで、「超文明都市」に発展していました。
しかしながらワカンダでは超文明都市であることを隠し、鎖国状態を保っています。
なぜならヴィブラニウムは、その使い方次第ではとても危険なものとなってしまうからです。
そんなワカンダ王国の国王は、主人公のティ・チャラです。
ティ・チャラは前国王であり父であるティ・チャカをテロで亡くしてしまい王位を継承しますが、同時にスーパーヒーロー「ブラックパンサー」になります。
ティ・チャラの即位後、ロンドンの博物館でヴィブラニウム製品の強盗事件が発生します。
犯人は、前王の時代にワカンダに侵入しヴィブラニウムを盗掘した武器商人のユリシーズ・クロウと、謎の男エリック・キルモンガーです。
クロウは30年間もワカンダの追跡から逃れており、ティ・チャラがクロウを捕らえますが、助けに来たキルモンガーにより襲撃されてしまいます。
その時に、キルモンガーの胸にある指輪に気づくのですが、これはティ・チャラが父のティ・チャカから受け継いだのと同じものでした…実はキルモンガーは、ティ・チャカの弟ウンジョブの息子だったのです!(ティ・チャラにとっては、従兄弟ということになりますね。)
そして、過去に父ティ・チャカが弟ウンジョブを殺して息子のキルモンガーをアメリカに置き去りにしていたという事実も知るのでした。
一方救出されたクロウは、キルモンガーによって殺害されてしまいます。
実はキルモンガーの真の目的は別にあり、彼は自分自身の望みを現実するためにクロウを殺害し、その死体を持ってワカンダを訪れるのでした。
“I lived my entire life waiting for this moment.” – Killmonger #BlackPanther pic.twitter.com/5aG0cIL7lZ
— Black Panther (@theblackpanther) May 4, 2018
ティ・チャラとの決闘に勝利して王となったキルモンガーは、武力で世界中の弱者を救うという理想を叶えるため、弱者たちにヴィブラニウムの武器を届ける準備を始めます。
一方ティ・チャラは滝つぼに落とされて一度は死にそうになるものの、ハーブのパワーで回復し、武力で全てを解決しようとするキルモンガーを止めるべく立ち上がり…壮絶な戦いの末にティ・チャラはキルモンガーに勝利しました。
強欲な武器商人【ユリシーズ・クロウ】
強烈なインパクトがありながらも、ストーリーの中盤でキルモンガーによって命を奪われてしまうユリシーズ・クロウとは、一体どんな人物なのでしょう?
どんなキャラクターか?
・映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の登場人物である。
・強欲な武器商人。
・左手は義手で、エネルギー波を発砲するソニック・ブラスターが備わっている。
・キルモンガーの父であるウンジョブと結託し、武器を取引していた。
・ストーリー中盤でキルモンガーによって殺されてしまう。
そしてヴィブラニウムを引き渡し、要求した金を手に入れました。
実はこのユリシーズ・クロウは、前王のティ・チャカの弟ウンジョブと通じ、ワカンダから武器を得ていたんです。
そのことを知った前王のティ・チャカは弟ウンジョブを問い詰め、殺してしまいました。
そのウンジョブの息子がキルモンガーというわけですから…ストーリーがつながってきますね。
これらの因縁の人物として、キルモンガーはクロウの死体を手土産にして現在の王であるティ・チャラに謁見を求めて現れたのでした。
【実は凄い!】クロウ役のアンディ・サーキス
His enemy's revenge. #BlackPanther pic.twitter.com/xxnKYsKhdq
— Black Panther (@theblackpanther) November 9, 2017
なんだか気になるこの濃いキャラクター…演じているのは俳優のアンディ・サーキスで、ロンドン出身の俳優・映画監督です。
大学で視覚芸術を学び、舞台美術志望から俳優に転向します。
・モーションキャプチャを使用した演技の第一人者である。
・有名な作品では「スターウォーズ」「キングコング」「ロード・オブ・ザ・リング」などでモーションキャプチャを使い、重要なキャラクターを演じている。
現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術のことを、モーションキャプチャというのですが、彼はこの演技の第一人者と言われています。
映画「キング・コング」では、サーキスがコング役をモーションキャプチャで演じることが決定しました。
この役作りのために、彼はアフリカの野生保護区で飼育されているゴリラと直接触れ合って研究したそうです!
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この努力の甲斐があり、本物のゴリラそっくりの動きをするコングが出来上がり、大迫力の作品になりました。
また、映画「スターウォーズ/フォースの覚醒」においても、帝国軍の最高指導者「スノーク」という役をモーションキャプチャを駆使し演じています。
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とても魅力的な俳優、アンディ・サーキスの名演技(名動き?)を各作品で確認してみたくなった人もたくさんいることでしょう!
まとめ
本日は、映画「ブラックパンサー」の中で濃いめの悪役キャラクター「ユリシーズ・クロウ」に焦点を当ててご紹介しました。
・左手が義手なのは、映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でウルトロンに切り落とされたから。
・前王のティ・チャカの時代からの因縁があるキーパーソンであり、そのためキルモンガーに殺されてしまう。
・演じている俳優のアンディ・サーキスは、モーションキャプチャを使った演技の第一人者として有名である。
この記事を読んで、改めてもう一度「ブラックパンサー」を見直してみようかなって思う方もいるのでは?
あの「コング」が「ゴラム」が、悪徳武器商人のクロウなんです!