ブラックパンサーヒット確信、レクサスがLC500を登場させた理由

こんにちは、福です。

今回、ご紹介するのは「ブラックパンサー」です。
その中でも、主人公が専用の愛車として使用していたのがレクサス「LC500」でした。
レクサスが、ブラックパンサーに対してヒットを確信したのはなぜか?背景など含めてお話ししていきたいと思います。

画像出典:Amazon

まずは、映画のあらすじからお話しします。

 

「ブラックパンサー」のあらすじ

ブラックパンサーは「シヴィル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(2016年公開)にも出演しています。この作品にてワカンダ国王ティ・チャカが演説中にテロに遭い、命を落とします。そして、その息子であるティ・チャラが復讐のために立ち上がるシーンが描かれています。

ブラックパンサーが始めてMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に出演する作品で、非常に面白いので気になる方は、ぜひ「シヴィル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(2016年公開)をご覧ください。

また「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年公開)では、ウルトロンという人工知能が自我を持ち、ヴィランとして立ちはだかります。
ウルトロンは、ワカンダ国産出の世界最強の金属である「ヴィブラニウム」に目をつけ、ユリシーズ・クロウと接触し、「ヴィブラニウム」を手に入れようとします。

ブラックパンサーでは、ヴィランとして登場するユリシーズ・クロウが出演する「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年公開)では、「ヴィブラニウム」の重要性も明らかになるので、ぜひご覧ください。

「シヴィル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(2016年公開)や「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年公開)を観ておくと、より一層「ブラックパンサー」(2018年公開)を楽しめそうですね!

世界最強の金属「ヴィブラニウム」

大昔、地球に隕石が衝突しました。その隕石の正体は「ヴィブラニウム」という鉱物からなるものでした。

「ヴィブラニウム」の影響を受けたハートの形をしたハーブを摂取した事により、一人の戦士は強靭な力を手に入れ「ブラックパンサー」となりました。

「ブラックパンサー」はその力で、5つの部族を統治し、ワカンダという国を設立します。

世界から隔絶された国「ワカンダ」

世界最強の金属「ヴィブラニウム」を保有する「ワカンダ」国は、高度な科学技術を持つ超文明国家となっていました。そして、その恐ろしいまでの科学技術と「ヴィブラニウム」を隠すように、世界からは隔離されていました。

しかし、ワカンダ国王の弟であるウンジョブはユリシーズ・クロウと手を組み、強大な技術と「ヴィブラニウム」を用いた武器を売り捌いていました。

それを突き止めた先代国王ティ・チャカは弟を亡き者とします。

「ソコヴィア協定」での悲劇

月日が流れ、ウルトロンとの激闘の末ヴィランやミュータントはもちろん、ヒーローたちが持つ特殊能力により一般市民が危険に晒されることを問題視した国連は「ソコヴィア協定」をアベンジャーズへ持ちかけます。

「ソコヴィア協定」とは、世界で起こる紛争など様々な問題に関して「アベンジャーズ」を国連の管理下に置くこと、そして国連の指揮のもと解決に協力することを結ぶものです。

しかし、そこで悲劇は生まれます。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年公開)で祖国や家族を失ったヘルムート・ジモはソコヴィア協定署名式でテロを起こします。

ソコヴィア協定署名式に参加していたワカンダ国王ティ・チャカは、テロに巻き込まれ帰らぬ人となります。それを受けて息子であるティ・チャラが、ワカンダ王国へ王位継承のため戻った所から物語は始まります。

 

LEXUSがブラックパンサーをヒット作品になると確信した理由

良い意味でMCUと深く関わらない作品

マーベルファンやMCUファンの多くは、全ての作品を網羅的に視聴していて映画やヒーロー同士の繋がりを見て楽しむ要素がとても大きいです。

なので、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年公開)は多くのヒーローの出演で楽しみを倍増させています。しかし、アベンジャーズや、過去のマーベル作品に触れていない人はどう思うでしょうか?

出演しているヒーローの予備知識もなく、チンプンカンプンで何が面白いの?となってしまいす。

ブラックパンサーはそこまで深くMCUに関わりを持たず、独自路線に近い形で作品作りが行われています。

ですので、マーベル作品やMCU作品を初めて観るという方にもおすすめの作品となっており、これまでのファン層よりも多く、純粋に一つの作品を楽しみたいというファンを獲得できる要因となっています。

マーベル作品をまだ観た事がない方や、これからMCU作品を見ていきたいと感じている方にはおすすめの作品となっています。

ダイバーシティとグローバリズムを描く

ダイバーシティとは、多様性のことで「人種」や「性別」、「国籍」など様々な違いを受け入れ、乗り越える事の必要性を「ブラックパンサー」(2018年公開)では、色濃く伝えています。

例えば、この映画の特徴は黒人監督によって、黒人を主人公として作りあげられた作品である事が挙げられます。キャストや制作スタッフの大半は黒人で、アメリカやヨーロッパ、アフリカなど世界中からプロフェッショナルが集結しました。

そういった人種の壁を超えて制作された作品であるため、サウジアラビアでは35年ぶりにオープンした映画館の初上映作品として「ブラックパンサー」(2018年公開)が上映されています。

「ブラックパンサー」(2018年公開)では、ワカンダ国が周辺諸国はもちろん世界的にも隔絶されてきた歴史の中で、高度な科学技術を持つ超文明国家となっていました。
しかし若き国王が誕生した事により国際社会との繋がりを見つめ直し、どう社会と繋がるかを表現しています。

トランプ大統領が就任して、白人至上主義めいた発言の風潮に違和感を感じ出した世論。そして、多様性を世界的に受け入れる社会、つまりはグローバリズムを望む多くの人々の胸を打つ作品として「ブラックパンサー」(2018年公開)は評価されたのだと思います。

かくいうレクサスも、元は日本の自動車メーカーである「TOYOTA」が北米に進出する際に高級ブランドとして売り出したものです。レクサスのグローバルブランドスローガンである「EXPERIENCE AMAZING(驚くべき経験)」として、新たな驚きを作り出す事を使命にしており、それが「ブラックパンサー」(2018年公開)に見事にマッチしたのでしょう。

女性の社会進出

「ブラックパンサー」(2018年公開)では、多くの女性キャストが優秀なキャリアウーマンとして活躍する姿が描かれています。

天才科学者であり、一国の王女

まずは、主人公ティ・チャラ(ブラックパンサー)の妹のシュリ。

様々なヒーロー映画では、武器や兵器を用いて敵を倒すシーンは多くあります。その研究・開発や研究施設の代表は男性が描かれる事がほとんどでした。

  • 「アイアンマン」(2008年公開)では、主人公であるトニー・スタークが自身のスーツを研究・開発。
  • 「インクレディブル・ハルク」(2008年公開)では、主人公であるブルース・バナーや通称ブルーで知られるサミュエル・スターンズが研究を行います。
  • 「アントマン」(2015年公開)では、ヘンリー・ハンク・ピム生化学者として物質を拡大・縮小できる液体物質「ピム粒子」を開発します。

上記の通り、映画作品に出てくる研究者や科学者、開発者、責任者の多くは男性です。

シュリは、16歳にしてヴィブラニウムを研究する天才的な科学者であり、発明家でもあります。なんとブラックパンサーのスーツを開発したのも彼女です。

そして、兄であるティ・チャラ同様に前国王である父ティ・チャカを失った悲しみにも負けず強く前向きに一歩を踏み出し、世界平和のために戦います。

ワカンダ国最強の戦士

ワカンダ国の親衛隊隊長であり、ティ・チャラのボディガードも務めるのは女戦士のオコエです。ティ・チャラの幼馴染みでもあり、国や民衆からの人望も厚い女性です。

オコエはワカンダ国への忠誠を誓っており、自ら戦闘の最前線へ赴きブラックパンサー(ティ・チャラ)の援護をしながら、ティ・チャラの成長も見守ります。

バラク・オバマ元大統領の夫人も応援

ミシェル・オバマ元大統領夫人もこの映画に賛同し、バックグラウンドの異なる人々が自分自身の中にある勇気を見つけ出して、それぞれの人生で自身がヒーローになるというインスピレーションを与えてくれる作品だと高く評価しました。

性別や人種、国籍を越えた世界観が今の時代には必要なものなのかもしれませんね。「ブラックパンサー」(2018年公開)を観て、多くの方が自分らしい人生を歩む為に背中を押されたことでしょう。

世界では、テクノロジーとネットワークの進化により誰でも簡単に、地球の裏側の人々と瞬時に繋がる時代が到来しました。
そこで、ダイバーシティやグローバリズムが求められることは世界の必然だったのかもしれません。

そんな流れを、「ブラックパンサー」(2018年公開)では、アフリカの綺麗な原風景と共に力強いメッセージとして届けてくれます。

今の世界的な時代背景を投影した作品になってますね。「ブラックパンサー」(2018年公開)は、何年後かに見返すと、また違った感想が生まれそうな不朽の名作になる様な気がします。

 

レクサスの本気が、LC500を登場させた。

レクサスは「ブラックパンサー」(2018年公開)の背景や映画に込められた思いなどを受けて、必ずヒットするという確信を持ちLC500を登場させました。

さて、ではレクサスLC500とは一体どんな車両なのか、気になりますよね。

LC500はレクサスのフラッグシップカー

2017年にSEMA(米国自動車用品工業会)というトレードショーで、「Black Panther Inspired LEXUS LCConcept」として登場しました。

SEMA(米国自動車用品工業会)ショーは、SEMAメンバー7,000社の内2,000社が参加を許された厳正なショーです。

その規模は東京ドーム7個分で、来場者は10万人を超えると言われています。世界中から今後の自動車のトレンドを掴もうとするバイヤーやビジネス関係者が一堂に会する場でレクサスは社運を懸けて、フラッグシップカー(最も力を入れた重要な車)としてブラックパンサーの専用車両であるLC500を登場させました。

これも、レクサスが「ブラックパンサー」(2018年公開)にLC500を登場させる事に対する意気込みが伝わってきますね。

日本の技術の結晶LC500

LCモデルが誕生する前は、LFAモデルがレクサスのフラッグシップカーとして名を馳せていました。
LCモデルもLFAモデルもコンパクトカーでは感じる事のできないロー&ワイド(全高/全幅の比率が小さい、つまり重心が低く安定感のある見た目で)重厚感のある仕上がりになっています。

エンジンの性能では、LFAモデルも4.8LV10(排気量4,800ccの10気筒)のエンジンを搭載しているため、物凄いエンジンではあるのですが、LC500はハイパワーな5.0LV8(排気量5,000ccの8気筒)エンジンを搭載しています。排気量は4,800ccから5,000ccへ、まさに化物級でしょう。

※排気量と気筒数の関係、排気量がエンジンそのものが作り出すパワーです。そのエンジンで作り出したパワーを動力部(タイヤなど)に伝える役割をするのが気筒数です。

車重に関しても、LFAは1.5トンクラスと車体の大きさから見れば軽量化されているのですが、LC500は2.0トンクラスで、この車格に見合った重量も魅力です。

LFAモデルは軽量化や、V10という気筒数でパワーアップを図り、まさにスピードを求めたレーシングカーの様ですが、LC500はよりGT(グランドツーリング)的な走りを魅せてくれる。いわば、タフなロングランをラグジュアリーに駆け抜けるイメージで、まさに王様が乗るに相応しい一台に仕上がっているのではないでしょうか。

「ブラックパンサー」(2018年公開)仕様のLC500

レクサスLC500の魅力をお伝えしてきましたが、映画内でのLC500の魅力は何でしょうか。

それは、超文明国家で名を馳せるワカンダ国の技術と世界最強の特殊鉱石のヴィブラニウムが搭載されたスーパーカーである事でしょう。

防弾仕様であることはもちろんのこと、塗装は特殊で自己修復機能を兼ね備えています。なので、敵からの攻撃を受け、壊れたとしても再生する車だということです。

その上、ワカンダ国の技術を集結させて作り出したB-CPUは、ドライバーと意思疎通を図り自動運転を可能にし、搭載されたインターフェイスでは遠隔操作も実現しています。

そんなLC500がブラックパンサーを乗せて、韓国は釜山の街中を縦横無尽に駆け巡る。その姿は圧巻です。

「バットマン」のバットモービル(リンカーン・フューチュラ)や「007」のアストンマーチン(DB5)の様にレクサスLC500なくして、「ブラックパンサー」は語れないという位、高性能な車の仕上がりになっていますね!

 

まとめ

「ブラックパンサー」(2018年公開)は、ダイバーシティやグローバリズム、女性の社会進出など様々なテーマが設けられた作品になっています。

また、そんな背景を理解したレクサスが今もてる技術を注ぎ込んで作られたLC500も超文明国家「ワカンダ」とリンクし、疾走するLC500の臨場感に合わせてより強い感動を生み出しています。

そんな魅力がたくさん詰まった作品「ブラックパンサー」(2018年公開)をぜひ一度観てみてはいかがでしょうか。

「ブラックパンサー」(2018年公開)が見られるのは
Paravi
U-NEXT
amazonプライム・ビデオ
でご視聴いただけます。(2020年5月現在)