『アンサングシンデレラ』4話、久保田紗友さん演じる樹里と家族の確執

優子
こんにちは!優子です。
毎週木曜日夜10時から放送されている『アンサングシンデレラ』。
『アンサングシンデレラ』は今までに一度もなかった病院薬剤師の方が主役のドラマなんですけど、病院薬剤師のお仕事って実際どんなお仕事なのかわかっていなかったから、見ていてとっても興味深いです。
今回は第4話にスポットをあててご紹介したいと思います。
本記事にはネタバレが含まれています。ご注意ください。

『アンサングシンデレラ』はマンガが原作です

画像出典:Amazon

『アンサングシンデレラ』は荒井ママレさん作(「月刊コミックゼノン」で連載中)、富野浩充さん医療原案のマンガが原作です。

病院薬剤師を主役としたマンガで、医者のように表舞台で患者さんの病気を治すことはできないけれど、縁の下の力持ちとして医者を、そして医療現場を支えているという事がよくわかる作品です。

決して目立たないし直接お礼を言われることもほぼほぼ無いけれど、患者さんのために日々忙しく奔走している主人公、葵みどりの熱血仕事ぶりに目が離せないストーリーです!!

関連記事

「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」がドラマ化 「月刊コミックゼノン」で2018年7月より連載している「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」がドラマ化され、4月よりフジテレビで放送が決定しています。 主演は石原さと[…]

 

『アンサングシンデレラ』第4話あらすじ

みどりと樹里の出会い

行きつけのお店である「娘娘亭」で食事をしていた葵みどり(石原さとみ)。そこへ店主である辰川秀三(迫田孝也)の娘の樹里(久保田紗友)が帰ってきました。お客さんに挨拶もなく不愛想に足早に家の中へと入っていく樹里を辰川は叱りましたが、樹里はどこか具合が悪そうでふらついていました。最近は樹里との会話もないと、辰川はぼやいていました。

みどりは樹里の体調が気がかりでした。

みどりと龍一の出会い

翌日、みどりが相原くるみ(西野七瀬)と話しながら廊下を歩いていたところに一人の年配の患者がうずくまっていました。患者は羽倉龍一(菅原大吉)でみどりが介助しようとすると、「自分は医者だから薬剤師よりも自分の身体のことはよくわかっている」と乱暴に言い放ち、妻の志帆(宮田早苗)に付き添われて病室へ戻っていくのでした。

みどりとくるみが調剤室に戻ると、羽倉龍之介(井之脇海)は電話で疑義照会をしていました。実は羽倉は、入院中の龍一の息子でした。

樹里の病気と心の不調和

みどりとくるみは龍一のところへ服薬中の薬などを聞きに訪れましたが、龍一は二人をバカにしたような態度でした。その時、みどりは救急センターまで呼び出され慌てて駆けつけると、樹里が運ばれてきたところでした。

樹里の診断名は摂食障害。みどりは辰川に「摂食障害は環境の変化でもなりうる病気なので何か思い当たる事はありませんでしたか?」と心配そうに尋ねました。辰川は樹里の祖父である太一(伊武雅刀)が末期ガンで入院していることを教えてくれました。

みどりは太一がステージ4の胃ガンで、告知はしていないことを知りました。辰川は自分の母親が抗がん剤治療でとても苦しんでいたのを見ていたので、どうしても太一には言えずにいた、そして樹里が小さなころからおじいちゃん子で大好きなおじいちゃんがガンであることと、告知していないことに対して気持ちの整理がついていないせいで、摂食障害になってしまったのではないかと話してくれました。

羽倉の過去と龍一との確執

羽倉には医者になれなかったという辛い過去がありました。そして、薬剤師を目指すことを決意したものの龍一からは猛反対をされ、それ以来、龍一とは疎遠になってしまっていました。

たまたま羽倉が医者の処方通りに出した薬にクレームが入ってしまいました。患者に謝罪しているところを見ていた龍一は「哀れなものだな」と冷たく呟きました。その直後、龍一は再び倒れてしまいましたが、何とか立ち上がり病室へと戻りました。龍一は明日退院すると志帆から聞いたのでした。

龍一の病気と薬の関係性

みどりは龍一が頻繁に倒れることや、前に病室がわからなくなっていたことなど気がかりなことを志帆に指摘しました。志帆は龍一が軽い認知症で、事故もアクセルとブレーキを踏み間違えて起こしてしまったのだと言いました。しかし、認知症の検査はまだ受けておらず、検査を受けさせるために羽倉に自分が病院を継ぐから検査を受けるように言って欲しいと頼んだのです。

羽倉は龍一の病室を訪れ、精密検査を受けるよう説得しましたが聞いてはくれませんでした。

みどりは志帆から龍一が複数の薬を服用していると聞き、龍一のお薬手帳を借りました。過去に『複数の薬を服用する患者から「物忘れの症状がみられた」』と言う論文を読んだことがあり、龍一もそうなのではないかと思ったからです。みどりは羽倉に龍一の薬の調査を手伝ってほしいと頼みました。

退院の日、みどりは必死に龍一を引き止めようとしていました。そこへ羽倉も駆けつけて「あなたの病気は治るかもしれません」と訴えました。

龍一の精密検査の結果はみどりが睨んでいた通り、認知症ではありませんでした。薬を複数服用し過ぎていたために物忘れの症状が出ていたのです。

数日後、龍一の症状はすっかり良くなりました。みどりのお陰です。しかし相変わらず薬剤師をバカにする龍一に羽倉は

あんたを救ったのは薬剤師だ。
と告げたのでした。

龍一と羽倉の和解

龍一は羽倉に、もう一度医者を目指して自分の後を継いでくれないかと懇願しました。しかし羽倉は薬剤師に誇りを持っている。だからその想いには応えられない、と告げたのです。

龍一は羽倉に「龍之介、両手出せ。」と優しく言い、幼いころによくしていたグータッチをしたのでした。

樹里を支えるみどり

一方、樹里はご飯を食べることが出来るまで回復していましたが、祖父である太一の容態が急変してしまい、再び食べ物を吐いてしまいました。樹里は泣きじゃくりながら「太一が治る見込みもないのに、何も知らずに辛い治療を受けていることが見ていられない」「家族がバラバラになってしまうのではないかと不安でどうするのが1番良いのかわからない」と気持ちを吐き出しました。みどりは樹里を必死に抱きしめるしかできませんでした。

次回へつづく

優子
大好きなおじいちゃんを想う気持ちが、樹里の気持ちや身体をむしばんでいたのよね。本当は家族がバラバラになることなんて望んでいないのに、いろんなことに納得がいかなくて整理がつかなくて辛いわよね。

 

樹里役の久保田紗友さんについて

久保田 紗友(くぼた さゆ)
2000年1月18日生まれ
北海道出身
主な出演作(ドラマ)
2016年 『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(カンテレ制作)
2017年 『過保護のカホコ』(日本テレビ)
2020年 『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日)
優子
『M 愛すべき人がいて』ではアユをいじめる役を好演して注目を浴びたのよね!
今後の活躍も気になる女優さんだわ。

 

おわりに

家族ってとても近い存在だからこそ気持ちが通じ合うことも出来るし、衝突してしまったら歯止めがきかなくなることもあるんだという事を4話を通じて痛感しました。家族を想うがゆえに心のバランスも崩してしまうということも。出来てしまった確執をほどくことはなかなか難しい。他人であれば無理してまでほどかないかもしれないけれど、家族となるとやっぱり分かり合いたい。確執は無いに越したことはないですよね。
優子
龍一と羽倉のグータッチ。ジーンときましたね。
どうか樹里の心のバランスがこれ以上不安定になりませんように。家族がバラバラになりませんように。5話に期待です。
そして今回もみどりは大活躍でしたね!薬は医師が診察して始めて処方されるものなので、医師が一番良くわかっていると思っていたけれど、薬剤師があってこそのこともあるんですね。「縁の下の力持ち」まさにそうだと思いました。
『アンサングシンデレラ』はFODプレミアムで見られます。(2020年8月現在)