突然ですがみなさん、未来を予知することができたらどうしますか?
例えば、ちょっと先の未来で事故に遭う、ということがわかって、未然に防ぐことができるとしたらどうでしょうか?
今回紹介する「マイノリティ・リポート」という作品は、「予知能力」によって殺人事件を未然に防ぐ刑事が主人公の物語です。
スピルバーグ監督作品「マイノリティ・リポート」とは
画像出典:Amazon
原作:フィリップ・K・ディック
1999年に発表した短編小説「マイノリティ・リポート」が原作となっています。
フィリップは1960年代に活躍したSF作家なのですが、その作品がより多くの人に知られるようになったのは、彼が亡くなった1982年以降でした。
「マイノリティ・リポート」だけでなく、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」や「追憶売ります」などの作品が彼の死後に映画化され、いずれもヒット作になっています。
主な登場人物
ジョン・アンダートン/トム・クルーズ
殺人予知システムを使って、事件が起こる前に犯人を逮捕する「犯罪予防局」の刑事。自分の息子が誘拐されたことで、犯罪予防に対して病的な執着心を持っている。
ダニー・ウィットワー/コリン・ファレル
予知システムを調査するために犯罪予防局へやってきた司法省の調査官。システムに欠陥があると疑っている。
アガサ/サマンサ・モートン
「プリコグ」と呼ばれる予知能力者のひとり。能力を知られたことで犯罪予防局に隔離されている。
ラマー・バージェス/マックス・フォン・シドー
犯罪予防局の局長。ジョンの事情を知っており、唯一の理解者と呼べる存在。
あらすじ
西暦2054年、ワシントンD.C.では6年前に設立された「犯罪予防局」によって、殺人発生率は0%になったと報告されていました。
犯罪予防局は「プリコグ」という予知能力者の力を使って構成した「殺人予知システム」を利用し、事件が起こる前の現場と犯人を突き止め、先回りして犯人を逮捕する、という任務を任されています。
ここで刑事をしているジョンは6年前に息子を誘拐され、そのことがきっかけで犯罪予防に執着するようになりました。トラウマと戦いながらの任務は想像を越える苦痛を伴い、それから逃れるために薬物を使用しているほどです。
そんなある日、犯罪予防局に調査官のダニーがやってきます。殺人予知システムを全国規模で導入するため、システムに欠陥がないかどうかを調査しに来たのです。
また、事件が起こる前に逮捕することで、えん罪にならないのか
ダニーはこのように懸念していましたが、ジョンを始めとする犯罪予防局のメンバーは「プリコグの予知は絶対」と主張するのでした。
それから数日後、新たな殺人事件が予知されます。早速調査を始めたジョンでしたが、プリコグの脳内をデータ化した映像に映っていたのは、見ず知らずの他人を殺害している、ジョン自身の姿だったのです。
「これは何者かの罠だ」と感じたジョンは、自らが逮捕される前に犯罪予防局から逃走します。さらに、事件の鍵を握る人物として、プリコグの1人であるアガサを誘拐してしまいます。
犯罪予防局とダニーに追われながら、プリコグが見た予知の真相を探るジョンの運命は?
クライマックスでは事件の真相と共に、犯罪予防局に隠された意外な真実も明らかになります!
まとめとおまけ
クライマックスで待っているのは、とても意外な展開と真実です。僕は最後まで見たから教えてあげたいけど、これはやっぱりあなた自身で見るのがいちばん面白いんです!
最後にもうひとつ、実は「マイノリティ・リポート」にはテレビドラマ版があるんです。
映画の10年後の世界を描いた物語になっていて、こちらもDVDやデジタル配信で見ることができます。
予告編動画を添えておきますので、気になる方は合わせてチェックしてみてくださいね!