【死役所】ドラマ第4話、切ない初デート.少女(豊嶋花)の思い出

奈美
う~ん。
優子
どうしたの?
奈美
死役所第4話が切なすぎて…なんだかなぁって考えちゃった。

毎回、心を揺さぶられるドラマ『死役所』

今回はある少女の物語です。かわいらしいおしゃれな服を身にまとった彼女に何があったのか?

それでは見ていきましょう。

今回もネタバレを含みます。先にドラマを見たい方は最後へどうぞ。

『死役所』ドラマキャスト

シ役所職員・お客様ミチル

  • シ村(市村正道) – 松岡昌宏
  • ハヤシ(林晴也) – 清原翔
  • ニシ川(西川美和子) – 松本まりか
  • イシ間(石間徳治) – でんでん
  • シン宮 – 余貴美子
  • 三樹ミチル(死者/お客様) – 黒島結菜

ゲスト

  • 伊達夏加(死者/お客様) – 豊嶋花
  • 智也 – 山井飛翔(少年忍者/ジャニーズJr.)

(原作 :あずみきし 『死役所』)

原作漫画についてはこちらの記事をご覧ください。

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『死役所』あらすじ:第4話「初デート」

前回の『死役所』

坂浦(三浦貴大)は自身が営む定食屋で突然刺されこちらにきました。(詳しくは前回の記事をどうぞ)

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ミチル(黒島結菜)は職員が罪を犯すような人間にはみえない為、なぜそうなったのかをしつこく聞いています。

個人的な事には答えられないと言っていたニシ川(松本まりか)ですが、あまりにしつこい為うんざりと言う様子で話します。

ニシ川「シ村(松岡昌宏)さんは自分の娘を殺したから死刑になった。これで成仏できる?」

損傷の激しい少女の訪問

驚くミチルの反応をものともせず、シ村はミチルに「成仏の期限まであと1日。それを過ぎると”冥途の道”を彷徨う事になりますよ」と淡々と忠告をします。

そしてミチルは他の職員からも「我々に関わらない方がいい」「職員の過去を知っても面白くないよ」「さっさと成仏して生まれ変わったほうがいい」と、罪なく生きてきたのなら一刻も早く成仏すべきだとアドバイスされます。

それでもミチルは自分が死んだことに気持ちが追いつかない様子で躊躇していました。

するとミチルのそばを血だらけの少女が足を引きずり歩いてきました。

つまづいて倒れそうになった彼女をとっさにミチルが支えます。肩を出したかわいいファッションに身を包んだのとは裏腹に、全身傷だらけ。ミチルは自分の持っていたカーディガンを肩にかけました。

そこへ総合案内係のシ村が現れ、交通事故課へ案内しましたが大事故があったらしくお客様で大混雑。手が回りそうにない様子から、シ村が少女の手続きを担当する事になりました。

彼女の名前は伊達夏加(豊嶋花)。デート中に事故にあい亡くなったとのことでした。書類に名前を記入してもらいながらシ村は聞き取りを開始しました。

夏加(豊嶋花)と智也(山井飛翔)切ない初デート

その日は人生初めてのデートでした。

当日は玄関でいつものスニーカーを一度履きましたがピンクのフラットシューズが目に留まり、普段は履かない靴ですが思い直して履きなおしました。

相手の名前は智也。夏加の同級生で初恋の人です。

 

長い間片思いの相手で、一度勇気を振り絞って告白しましたが振られてしまいました。気持ちを吹っ切れず過ごしていると、夏加は転校することになってまったため、最後のお願いにとデートにこぎつけた最初で最後のデートです。

デートは夏加のリクエスト通りで、2人で映画を見たり、流行りのタピオカショップに並んで2人で飲むところを自撮りしたり、街をぶらぶらして他愛のない会話をしたりしています。

智也は一日つきあってくれた上に、雑貨店では夏加の気に入ったボールペンを「誕生日が近いから」とお揃いで買ってくれ転校する夏加にとってはかけがえのない時間になりました

そんな中、おしゃれのためにと履いた靴が足にあわず靴擦れを起こしてしてしまいました。

それに気が付いた智也は「絆創膏を買ってくる」とコンビニに向かおうとしましたが、夏加が引き留めます。「手を引いて欲しい」と。

デートで手をつなぎたかった夏加ですが、智也は恥ずかしいからと断って、絆創膏を買いに走っていってしまいます。手を繋げなかった事にがっかりした夏加は歩道の止め石(車が入ってこられないように設置された石)に腰をかけて、しょんぼりしていました。

先程買ってもらったボールペンをいじりながら物思いにふけっていると、ボールペンを車道に落としてしまいました。とっさに拾おうと車道に出たその時!トラックが近づいていたためひかれて亡くなったというわけです。

気持ちの整理をつけ”次の人生へ”

ショックを受けて元気のない夏加にシ村は「(彼にとって)一生忘れられない思い出になったでしょうね」と。形はどうあれ、誰かの心に残る事はいいことかもしれないと自論を展開しました。

その言葉に怒った夏加はシ村に平手打ち。ミチルもデリカシーがなく酷い!とシ村に非難の目を向けます。

「こんな姿で残っても嬉しくない。忘れられてもいいから綺麗なまま普通の姿のままお別れしたかった…」と夏加が泣きだしました。

夏加は早々に申請書に記入し、みじめな状態から早く抜け出したいと成仏の扉へ向かうと、いよいよ最後の書類にサインです。成仏許可書にサインをする前に夏加はシ村からペンを渡されました

「お忘れ物ですよ」
そう言いながらシ村が差し出したペンは、先程まで血まみれだったお揃いのボールペン

血が拭きとられすっかり綺麗になったペンをみて夏加はかすかに微笑み、「これで書いてもいいですか?」と言うと夏加は許可書へ最後のサインをしました。

夏加がぽろぽろと泣きながら借りたカーディガンをミチルへ返すと、ミチルは泣く夏加をキュッと抱きしめ送り出します。

夏加を送り出した後、ミチルがシ村に”死に向き合って欲しいからわざと傷つけるような事もするのか””死刑囚になった事も関係あるのか”を尋ねましたが「どうでしょうね。」といつも通りはぐらかされるばかり

優子
『死役所』での手続きは、心の整理を付ける為でもあるんですよね。前回、坂浦の時もそうでした。

ミチルは期限(49日)が明日と迫る中、ふと思い立って死刑課に立ち寄りました。

死刑課の棚には職員のファイルが納められています。会話をした職員のファイルを取り出し人生史を読み始めました。

ハヤシやイシ間、ニシ川のファイルをじっくり見ながら眉間にしわを寄せたりゆっくりうなずいたり、相手が悪いのにと驚いたりしています。そしてシ村のファイルを興味深く読んでいたミチルはぽろぽろと涙を流しはじめたのです。

ミチルは死刑課の部屋を出て生活事故死課へ向かいました。

”次はもっと人生を楽しむ!”と前向きに話し成仏申請書をハヤシに提出すると、シ村の案内でやっと成仏の扉へ。

扉へ入る直前、ミチルは”シ村の過去”を知った事を本人に伝えます。「冤罪だったんですね。どうして成仏しないんですか?」とミチルが尋ねるも、シ村は答えません。

しびれを切らしたミチルは「まあいいや。がんばってね!」と言うと、サッとシ村に近づいて頬にキス

驚くシ村に笑顔で手を振り、扉の向こうへ旅立っていきました。

場面は変わって死刑課の室内。ファイルを片付けるシ村の元へハヤシがやってきました。

ハヤシ「シ村さん。自分の罪の反省ってどうやるんっすかね?」

シ村「よろしければ、お話伺いますよ」

第4話終わり

優子
夏加ちゃん、来世では是非青春を謳歌して欲しいな。
奈美
うん。私もそう祈ってる。

 

死者との対話とその先へ

今回第4話は若くして亡くなった少女の切ない物語になっていました。心がおどるような輝く思い出や切ない胸の内を聞いてグッと来ない人はいないと思います。

「魂えぐる、者との対話。」がキャッチコピーのこのドラマ。そのキャッチコピー通り、毎回ストーリーが胸に迫る内容になっています。

シ役所では亡くなるに至った出来事を冷静に見て、単に手続きをするだけではない「心の整理」のお手伝いをしていますね。その手続きの中でお客様は人生を振り返り、死を受け入れていく。その様子からも色んな事を考えさせられます。

次回はシ役所職員のハヤシに焦点が当てられそうですね。彼の人生に何があったのか?なぜ死刑囚という道をたどる事になったのか、非常に気になりますね!

優子
それではまた5話でお会いしましょう。

 

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