今回紹介するのはドラマホリック『死役所』。
この世を去った後で、成仏の手続きをする市役所ならぬシ役所が舞台となっています。
シ役所で繰り広げられる死者と会話に、それぞれの人生が浮かび上がり、魂を揺さぶられること間違いなしの深〜いドラマとなっています。
今回は、“受け止められない理不尽な死”がテーマとなった『死役所』第3話について詳しく説明していきます。
今日深夜からは、#死役所 アンコール放送 第3話放送❗️
ある日他殺課で暴れ回る男・坂浦眞澄(#三浦貴大)がいた。彼は定食屋を営んでおり、まもなく子供が産まれる予定だという…。
また、シ役所職員全員が死刑囚だということを知ったミチル(#黒島結菜)は、シ村(#松岡昌宏)に「人殺し」と言い放つ。 pic.twitter.com/ioexTyczBu— 死役所【テレビ東京系】6/3〜アンコール放送📣 (@tx_shiyakusho) June 17, 2020
また、本作は多少グロテスクなシーンもありますのでご注意ください。
ドラマホリック“死役所”第3話『人を殺す理由』あらすじ
シ役所職員の秘密
三樹ミチル(黒島結菜)は、シ役所で働く職員全員が死刑囚であるという事実を目の当たりにし、動揺していました。
そして、彼女が取った行動は、ざわつく心の内を言葉にしてしまうというなんとも幼稚な行動。シ村(松岡昌宏)に対してストレートに「人殺し!」と言い放ちます。
ミチルの言葉を聞いたシ村は、今まで見せたことのない厳しい表情を見せます。そんなシ村を見て一瞬言葉を失うミチル…。しかしそのすぐ後には、また別のシ役所職員に“人殺し”の過去を責める始末でした。
本日のお客様は…
そんな中、いつも静かなシ役所である騒ぎが起きていました。男が暴れまわり、現場は大混乱になっていたのです!
すぐさまミチルとハヤシ(清原翔)が駆けつけます。そこで暴れていたのは、坂浦眞澄(三浦貴大)という若い男性でした。どうやら自分が死んでいることもわからずに、勝手に知らない場所に連れてこられたと勘違いをして混乱していたようです。
「店に戻してくれ!」と叫び暴れる坂浦に、「死」の事実が告げられます。その事実を聞いて呆然とする坂浦…。
お客様の悲しく残酷な最期
「なんで俺まで殺されるんだ」と嘆く坂浦…。実は、坂浦の父も12年前に同じ場所で死んでいたのです。それも自身が経営する定食屋さんで…。
坂浦は突然刺されて死に至ったため、なかなか自分の死を受け入れることができません。さらに、もうすぐ子どもが生まれるというタイミングでの出来事…。
誰に殺されたのか心当たりもなく、人生これからという時に訪れた突然の死…。
受け入れられない坂浦に対し、他殺課のイシ間(でんでん)が何か思い出すかもしれないからと他殺課へ案内されます。
坂浦が死に至るまでの記憶を他殺課でたどっていると、あまりに悲しく残酷な事実が見えてきたのです…。
自分の死に向き合うミチル
一方、成仏の兆しの見えないミチル。
口の悪い美人職員ニシ川は、そんなミチルに対し「人のことを詮索する前に自分のこと話したら?」とちょっとキツい言葉を投げかけるのでした。
すると、ミチルは自分の死についてやっと口を開きます。そこで見えてきた彼女の死は、なんとも切なくやり切れないものでした。
人に殺されたと主張していたミチルでしたが、本当は20歳の誕生日にサークル仲間が開いてくれた飲み会で急性アルコール中毒となり死んでいたのです。
そう頭では理解していたミチルでしたが、まさかこんなことで死ぬなんて思いもしていなかったのでしょう。人生これからというときに、軽はずみな行動で起きてしまった取り返しのつかない事態…。その状況を受け入れられず、誰かのせいにしたかったのかもしれません。
彼女は今後、自らの死を受け入れて無事に成仏することができるのでしょうか?そしてシ役所職員の過去も徐々に見えてきます…。
坂浦(三浦貴大)はなぜ殺された?
明日深夜、#死役所 第3話❗️
シ役所を訪れる死者、特に老衰などのように死を受け入れるまでの時間が与えられなかった「他殺」や「事故死」の場合、シ役所での手続きで「自分の死を受け入れる」という課題があります。
他殺により突然シ役所を訪れた坂浦(#三浦貴大)は、自分の死を受け入れられるのか? pic.twitter.com/MqHjQyq27t— 死役所【テレビ東京系】6/3〜アンコール放送📣 (@tx_shiyakusho) October 29, 2019
『死役所』第3話放送後、SNSではこんな投稿が相次ぎました。
- どんな死でも辛いけど、坂浦の死は本当に理不尽。どうして坂浦は殺されたのか謎。
- 犯人の動機が結局よく分からない。
そうなんです!”どうして坂浦が殺されたのか”が気になるという声が多数あがっていたのです。
坂浦を刺し殺した犯人は、ハラシマケンジという男性でした。
全身真っ黒な服装で坂浦が営む定食屋さんに押し掛け、突然坂浦のお腹に包丁を突き刺したのです。
坂浦は突然お腹を刺され、訳もわからないまま血を流して死んでいきました。側で泣き叫ぶ奥さんとお腹の中にいる子どもを心配しながら意識が遠のき、気付けば死役所に…。
実はこの男、12年前に坂浦の父親を殺した犯人だったのです…!
ハラシマケンジは、坂浦家が営む定食屋さんの元従業員でした。彼がお店のお金を盗もうとしたところ、坂浦の父に見つかり、坂浦の父を殺していたのです。
その後、父の死を巡って裁判となり、坂浦はその裁判で証言台に立ったのです。つまり、自分の罪を証言された腹いせに、坂浦に逆恨みして殺したということですね…。
被害者遺族が犯人に復讐するという話ならまだ理解はできますが、その逆となると非常に道理の通らない話です…。
坂浦自身、何度も「ハラシマを殺したいと思った」と言っていました。だけれど、最終的に生きて償って欲しいと願っていたのです。
坂浦の過去を振り返ると、彼の言葉の意味がより一層重く感じられます…。坂浦の『悔しさ・悲しさ・切なさ』は想像を絶する想いだったことでしょう。
ドラマホリック『死役所』を見るには
今回は『死役所』第3話について紹介しました。
不条理な死を目の当たりにし、「未練だらけでこの世を去る坂浦につい感情移入して泣いちゃった」って人も多いはずです。
まだ『死役所』を見ていない方やもう一度見たい方は、動画配信サービスを利用して見てみてくださいね!
ドラマホリック『死役所』はParavi、Netflix、TSUTAYA TV、U-NEXT、amazonプライム・ビデオ、dTV、music.jp
で見られます。(2020年9月現在)