イギリスの大人気推理ドラマ「シャーロック」。
今から10年前、2010年に本国イギリスで放送されると加速度的に盛り上がり大ヒットした作品です。
ところが2017年に放送されたシーズン4から、その人気は失速気味。さらにキャストの意欲低下や多忙説も浮上。
“続編のシーズン5がいつ制作されるのか”ファンもメディアもかなりヤキモキしているようです。
「シャーロック」続編シーズン5の放送はいつ?
We are thrilled to announce The Abominable Bride has been nominated for 3 TV Craft @BAFTA Awards! https://t.co/QHTZHJVPpY pic.twitter.com/RTWdAZSC8a
— Sherlock (@Sherlock221B) March 28, 2017
結論から言うと「シャーロック」続編に関する具体的な情報はなく、シーズン5の放送予定は今のところありません。
しかし2017年にシーズン4が放送されてから、もう3年が経っています。ファンもメディアも、いつ続編の制作発表がされるのかモヤモヤしているようす。
もう制作はされないのでしょうか。
続編【シーズン5】が制作されないワケを推測してみた
ワトソン役のマーティン・フリーマン「もう楽しくない」
Just two days until The Lying Detective! #Sherlock pic.twitter.com/ncCRv4knRc
— Sherlock (@Sherlock221B) January 6, 2017
ドラマ「シャーロック」には熱狂的ファンも多く、シリーズを続けてほしいと訴える声も当然あがっています。
これに対し、名探偵シャーロックの友人ジョン・ワトソン役を演じたマーティン・フリーマンは、「期待が大きすぎる」と明かしています。
さらにマーティンは、「シーズン5が制作されても大したものにはならない」と話します。
でもこの発言の裏には、シーズン4のことやマーティンの思いが関係しているんです。その背景を知れば、マーティンの心情も理解できると思いますよ。
実は最後に放送されたシーズン4は、視聴者からも評論家からも評価がイマイチだったんです。
「長年ファンの期待に応えるために常に苦労してきた」と話すマーティンにとって、ファンの期待に応え続けるにはもう燃料切れだったのかもしれません。
続編の制作に対するマーティンの意欲低下のワケは、
・ファンやメディアからの期待が高すぎて応え続けることが苦しかった
つまり批判と期待が、マーティンの心情に相当関係しているように思います。
たしかに「シャーロック」のテレビシリーズは、始まった当初から本当にクオリティーが高く素晴らしい完成度でした。だからこそ、人気作品ゆえのプレッシャーも計り知れないもののように感じます。
好スタートで猛進するもシーズン4で陥る低迷危機
上記でも述べましたが、好調だった「シャーロック」はシーズン4でかげりを見せました。
もともと「シャーロック」は放送スタートから加速度的に大ヒット。
シーズン1の第1話では、本家イギリスで800万人超えの視聴者を獲得しています。英国アカデミー賞やエミー賞など数々の賞を受賞し、ジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンは助演男優賞に輝きました。
しかし、シーズン4から雲行きがあやしくなります。アクションシーンがやたら多く、企画が場当たり的だとファンや批評家から批判されたのです。
制作総指揮がもらした意味深発言
「シャーロック」の脚本と制作総指揮を務めるスティーヴン・モファット。彼は「シャーロック」シーズン4の放送直後、意味深ともとれる発言をしています。
ん~、なんとも曖昧な発言。
期待していたファンにとっては不安なコメントですが、諦めかけていたファンには淡い希望を抱かせるような内容です。
続編は期待してもいいのでしょうか。
続編【シーズン5】放送の可能性はまだある!!
A time for friends, family and those you miss the most. #Sherlock pic.twitter.com/gXZPCEd5n6
— Sherlock (@Sherlock221B) December 18, 2016
理由その① 制作出来ないのは多忙なだけかも
シャーロックの宿敵であるジェームズ・モリアーティ教授。
その役を演じるアンドリュー・スコットが、「シャーロック」の続編・シーズン5の制作に関して次のようにコメントしています。
一見すると後ろ向きな発言にも聞こえますが、逆に2年以上待てば続編放送もありうるってことでしょうか?
このコメントがあったのが2018年前後ですから、文面通り期待するならばもうじき放送されてもおかしくないですよね。
理由その② 制作総指揮の「気長に待ち続けてほしい」発言
Watch @Markgatiss explode some of your #Sherlock fan theories for @RollingStone: https://t.co/bKsC00LXHy pic.twitter.com/2RsmfI006m
— Sherlock (@Sherlock221B) December 31, 2016
制作総指揮の一人であり、シャーロックの兄マイクロフト役を演じているマーク・ゲイティスは、シーズン4の放送前にこう述べています。
「気長に待っていてほしい。シャーロックとジョンが60代、70代になってもいいじゃないか」
続編が数十年先になっても、制作の意欲はあるってことですね!
でもシャーロックが60代、70代ってことは、これから30年近く待たないといけない計算になってしまいます(笑)
さすがに“気長”のレベルを超えているような。
理由その③ 制作年を考えるともうすぐ放送?
- シャーロック・シーズン1 2010年
- シャーロック・シーズン2 2012年
- シャーロック・シーズン3 2014年
- シャーロック・シーズン4 2017年
つまり、2~3年のスパンで新シーズンが放送されてるんですよね。
「さてみなさん。もうお気づきかと思いますが…」
あれこれ考察してみたものの、“続編シーズン5、やるやらない問題”については結局のところ決定的な情報はありません。
紹介しておいてそりゃないよと思わせてしまったらごめんなさい…。
しかし情報がないことこそが、“続編”期待に輪をかける結果になっているんです。
どういうことかといいますと、シーズン4放送から3年経った今、続編の話こそありませんが、逆に言うと「続編なし」のコメントや情報も全然ない⇒“続編”期待の余地ありということです。
「シャーロック」ファンとしては、ぜひともここに前向きな意味づけをしたいですね。
ということで、果報は寝て待ちましょう。
続編を期待している間に、「シャーロック」について見逃がしている点がないかもう一度考えてみるのも良いかもしれません。
みなさん、劇場版「シャーロック」は見ましたか?
“もう見た”という方、何回見ましたか?
【番外編】劇場版「シャーロック」は伏線てんこもり
2016年2月に、日本で放映された「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」。
もとはイギリスとアメリカでテレビ放映され、その後20分の特別映像を加えて劇場公開されたものです。
1度見たら2度、2度見たら3度見たくなるような、見るたび新しい発見がある巧妙な作りになっています。
これは、ストーリーの中にちょっとずつ伏線が仕掛けられているからなんです。
そのため、1回で全てを把握するのは難しい作品です。さらに、テレビシリーズをそれなりにちゃんと見ておかないと分からない伏線もあります。
この機会にテレビシリーズを振り返ってみて、劇場版「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」をチェックするという楽しみ方もアリじゃないでしょうか。
ドラマ「シャーロック」はNetflix・FODプレミアム・TSUTAYA TV・amazonプライム・ビデオで要チェック。
映画「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」はTSUTAYA TV・music.jp・amazonプライム・ビデオで配信中。(2020年4月現在)
まとめ
- 現時点では、海外ドラマ「シャーロック」の続編となるシーズン5の放送予定はない
- 続編が放送されない理由の有力説は、「キャストが多忙」「マーティンの意欲低下」「シーズン4の低評価」
- 続編の話は出ていないが、逆にいえば「続編放送なし」の情報もない→まだまだ期待は出来る
ファンの強い期待がプレッシャーになって、それがシリーズ存続にまで関わってくるなんて感動すらしてしまいます。
作品にもファンにも強い熱意があるからこそ出てくる感情ですよね。
そんなキャストやスタッフが手掛けている作品なんだと思うと、続編を期待しながらも過去作品で応援したくなっちゃいます。
というわけで、僕はさっそく「シャーロック」シーズン1からおさらいします!
アイキャッチ画像出典元:Amazon