ドラマ『シャーロック』は、イギリスのBBCが制作している人気ドラマです。
あの「コナン君」の名前の由来になったアーサー・コナン・ドイルが書いた小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを現代版にアレンジした作品なんです。
90分で観られる本格ミステリーに、毎話釘付けになってしまいます!
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シーズン1も2も目が離せない展開だった『シャーロック』、シーズン3ももちろん期待を裏切りません!
気になる方、もう一度思い出したい方へ、シーズン3のあらすじとキャストをご紹介します。
『シャーロック』シーズン3のあらすじは?
まず言いたいのはなんといってもこの一言。「シャーロックが帰ってきた!」
シーズン2で追い詰められ、ジョンの目の前で屋上から飛び降りたシャーロック。
泣きながら墓参りをするジョンを見て、「主役なのに死んじゃった?!」と皆さんショックを受けたことでしょう。
しかし、そんなジョンを遠くから見つめるシャーロックの姿がありました。
いったいどうやって生き延びたのか、これからどうなっていくのか?というとても気になるラストを迎えました。
そして始まったシーズン3は、開始時点でシーズン2の最後から作中で2年もの月日が流れていました。
第1話 空の霊柩車
悪の天才・モリアーティの策略により飛び降り自殺をしたと思われているシャーロック。
しかしシャーロックの死を受け入れられない人は沢山いました。
視聴者と同じように、物語の中の人々もシャーロックは生きているのではないかと考え、その死の真相やトリックをそれぞれ考えて口々に語り合っています。
そんな中、なによりも一番シャーロックの死に傷ついていたのは、相棒のジョンでした。
彼は今医師として働いており、同じ病院の看護師であるメアリーという新たな恋人に出会っていました。
傷ついていた彼の心の傷を癒やすように励まし、付き添ってくれていたメアリーにジョンはプロポーズすることを決心します。
そしていよいよレストランでプロポーズしようとするジョンの前に、なんとウェイターに扮装したシャーロックが現れるのでした。
シャーロックはこの2年間、世間に死んだと思わせたまま、モリアーティの犯罪組織を潰す為にマイクロフトのバックアップを受けながら世界中を飛び回っていました。
そして迎えに来たマイクロフトに「近々ロンドンの街を狙ったテロ攻撃が起きる可能性があるので捜査するように」と依頼され、ロンドンの街に戻ってきていたのです。
死んだはずのシャーロックのいきなりの登場に、しようとしていたプロポーズのことも忘れ、激しく動揺するジョン。
連絡も寄越さず、自殺したと見せかけて自分をだましていたシャーロック。
協力者達にはシャーロックの生存が知らされていたのに、相棒であったにも関わらず自分は蚊帳の外に置かれていたことを知らされ、苛立ちとやりきれなさからシャーロックに殴りかかってしまいました。
そんな状況にも関わらず、「新たな事件を一緒に捜査しよう」とジョンに持ちかけるシャーロック。
怒りの解けないジョンの答えはもちろん「NO」でした。
そこでシャーロックは法医学者のモリーを助手にして、様々な事件の捜査を続けます。
モリーも賢い女性でしたが、やはり違和感をぬぐえないシャーロック。
一度は断ったジョンも、シャーロックとともに捜査していたスリリングな日々を忘れられず、医者として仕事している最中にも患者をシャーロックの変装ではないかと疑い始めてしまう始末。
互いに求め合うシャーロックとジョンのコンビは、ある事件を巡って復活します。
「電車に乗った人が次の駅の防犯カメラに映っておらず、消えてしまった」という不可解な事件。
事件の真相と、ジョンに降りかかる災いとは――。
第2話 三の兆候
ジョンは婚約したメアリーとの結婚式にシャーロックを招待し、ベストマン(新郎付添人)を依頼しました。
そこで『高機能社会不適合者』と言われるシャーロックがどんなスピーチをするのかという周りの心配をよそに、思いもよらない感動的なスピーチを披露します。
その中でジョンとの冒険談として2つの事件が語られましたが、なんと今まさに結婚式場で殺人事件が起ころうとしており、その2つの事件が手がかりとなっていたのでした。
見事な推理で犯人を捕まえたシャーロックは、今度は推理でメアリーの妊娠を示唆し、ジョンは大喜びします。
それを見て「今度は3人を守る」と誓い、シャーロックは1人で式を後にするのでした。
第3話 最後の戦い
シャーロックは、依頼者から「マグヌセンから脅迫されている」という相談を受けます。
マグヌセンは新聞社のオーナーであり、裏の世界で「恐喝の帝王」と恐れられる人物。
シャーロックとジョンはマグヌセンのオフィスに侵入しますが、なんとそこにはジョンの妻、メアリーが。
そこでメアリーの真実が明らかになり、シャーロックは結婚式での自らの言葉通り、ジョンとメアリーを守るために大きな罪を犯すのです。
シーズン3の見どころは?
このシーズンで僕が皆さんに注目していただきたいのは、主要なキャラクター同士の人間関係です。
ジョンのシャーロックへの複雑な思いと、強い気持ちは視聴者に共感を与えてくれます。
「シャーロックの有能さは認めるが、彼を好きなわけではない」というような態度を見せていたジョン。しかし1話でのジョンの怒りぶりはどうでしょうか。
「シャーロックがどうやって生きていたのか」というトリックなどジョンにとってはどうでも良く、「なんで自分に教えてくれなかったのか」ということにこそジョンは激しい怒りを感じており、そんな怒りの理由からは、シャーロックへの思いの強さが見て取れます。
シャーロックもジョンをただ一緒に捜査していた助手だと思っていたわけではありません。
ジョンの結婚式で心を込めたスピーチを行い、ジョンの妻であるメアリーのことも尊重して彼女に手を差し伸べ、第3話ではメアリーとジョンの未来を守るために罪を犯します。
守ると決めた親友達のためになら自分の人生を投げ打っても構わないとさえ思っているような彼の行動からは、常軌を逸した行動ばかり取っていたシャーロックの人間的な部分や愛情が垣間見えます。シャーロックとジョンの絆の強さを再認識させてくれるようなシーズン3でした。
The game is on! #Sherlock Series 3 is now on UK Netflix. #NowOnNetflixUK pic.twitter.com/OcuHWtNOty
— Hartswood Films (@hartswoodfilms) January 13, 2016
そしてジョンの妻メアリーも、シャーロックとジョンの絆を理解している賢い女性です。
ジョンを支えながらシャーロックにも深い理解を示し、2人をサポートする素晴らしい人物として描かれています。
しかしメアリーには、人に言えない過去が。
彼女の正体を解き明かし、ぶつかりながらもそれを乗り越え、更に関係を強める3人の関係性が僕の思うこのシーズンの見所です!
『シャーロック』シーズン3のキャストは?
続投キャストについてはシーズン1の記事で詳しく書いているので、是非チェックしてみてくださいね。
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ここからは主役の2人の簡単な紹介に加え、シーズン3の新キャストであり重要人物である2人をご紹介していきます!
主役のコンビ!
変わり者でありながら他人思いな一面もあるシャーロックをベネディクト・カンバーバッチが今シーズンもハマり役で演じています。
俳優のティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサムで、ファンには嬉しいサプライズでした!
Thanks to everyone around the world that voted for #Sherlock as the most popular BBC character ever. #BBCWShowcase pic.twitter.com/I9GvjvzENp
— Sherlock (@Sherlock221B) February 15, 2017
今シーズンでも相棒・親友としてシャーロックを支えるジョンを熱演してくれました。
Just two days until The Lying Detective! #Sherlock pic.twitter.com/ncCRv4knRc
— Sherlock (@Sherlock221B) January 6, 2017
シーズン3のキーマン2人!
演じているのはアマンダ・アビントン。北ロンドン出身のイギリスの女優で、イギリスのTVドラマ『セルフリッジ 英国百貨店』のジョジー・マーデル役などが有名です。
2016年まで16年間に渡り共に歩み、2人の子どもももうけていましたが、現在は仲の良い友人関係のようです。
ジョンとの夫婦関係を演じている空気感は、お互いをよく知っている者同士だからこそ出せるものなのかもしれませんね。
The Final Problem will be shown in select US, Canadian and UK/Irish cinemas together with a 15-minute bonus featurette with Amanda Abbington pic.twitter.com/6CivyIqsdS
— Sherlock (@Sherlock221B) January 12, 2017
「メディア王」であり「恐喝王」であるマグヌセンは、このシーズン3を通しての黒幕です。
演じているのはデンマークの俳優、ラース・ミケルセン。192cmの長身が目を引きます。
大学で生物学を専攻したのちストリートパフォーマーで生計を立て、31歳でデンマーク王立演劇学校を卒業してTVドラマで俳優デビューしたという変わった経歴の遅咲き俳優です。
デンマーク国民の3人に1人が視聴するという史上最高視聴率を記録した「THE KILLING/キリング」を始めとした数多くのドラマや映画に出演しています。
母国語のデンマーク語に加えて、流暢なスウェーデン語、ドイツ語、英語を話すことができるうえ、外国語の訛りもいくつか習得しているマルチリンガルです!
デンマークのドラマ『Herrens Vej (Ride Upon the Storm) 』で国際エミー賞、主演男優賞を受賞したこともある実力派俳優です。
『シャーロック』シーズン3を楽しもう!
一癖も二癖もあるキャラクターたちがそれぞれの思いで事件に立ち向かう本格ミステリー、『シャーロック』はシーズン3になっても飽きを感じさせず、ますます魅力的な作品になっています。
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