『未解決の女 警視庁文書捜査官』が2020年8月6日に放送されました。
このドラマは、「文字から事件を謎解く」という普通の刑事ドラマとは違う視点から事件を解決していくドラマです。
今回は、『未解決の女 警視庁文書捜査官』第1話あらすじについてご紹介いたします!
帰ってきた最強凹凸女刑事バディ!!
『未解決の女 警視庁文書捜査官』とは、2018年春に放送され話題になったドラマです。
警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係(文書解読係)に所属する肉体派熱血刑事・矢代朋(波留)と文字フェチの頭脳派刑事・鳴海理沙(鈴木京香)という、正反対の二人が「文字」から事件の真相を追求していく新感覚の爽快ミステリーです。
更に、この二人が所属する「特命捜査対策室」第6係(文書読解係)を毛嫌いし、嫌味の集中砲火を浴びせる警視庁捜査一課「特命捜査対策室」の室長・古賀清成(沢村一樹)を始め、第6係主任の草加慎司(遠藤憲一)・第6係係長の財津喜延(高田純次)などお馴染みのキャラも戻ってきました。
そして待望のSeason2第1話がスタート。
第1話から、衝撃と感動に包まれるラストになった事件の真相を徹底解説!!
『未解決の女 警視庁文書捜査官』第1話あらすじ
2015年、テレビにも出演している弁護士・有田賢太郎(大鶴義丹)は劇団女優の遠山夏木(黒川智花)との不倫騒動でマスコミに追いかけられ、避難の目に晒されている時、宿泊先のホテルの近くの階段で撲殺体となって発見された。
奇妙なことに、現場の近くには破かれた紙が散乱していて、その紙を集めて繋ぎ合わせてみるとある言葉が浮かんだ。
「もーいちど ころす しょーしたい」
この文面を見た警察は、犯人は被害者に恨みがある人物による犯行で「撲殺した後、更に燃やそうとしていた」のだと推理する。
警察はすぐさま、有田の勤務先の法律事務所や家族、不倫関係であった遠山夏木などに事情聴取をするが事件解決の糸口は見つからず、事件は迷宮入りになり、5年の歳月がたってしまう。
そして、2020年になった今、警視庁捜査一課「第3強行犯捜査 殺人犯捜査」第5係の刑事・岡部守(工藤阿須加)が先日係長になった桑部一郎(山内圭哉)の依頼で警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係(文書解読係)に、とある新事件の文書読解を頼みに来る。
被害者は建築現場の日雇い労働者・幸坂達治(宮川一朗太)。事件現場から逃亡した男に火をつけられたと思われる幸坂は、指紋も取れないほど無残な焼死体となって見つかったのだ。
更に、幸坂の部屋からは
「もーいちど ころす しょーしたい」
と書かれたメモが落ちていたのだ。
岡部の話を聞いて、5年前の事件とを全く同じ文言だったため、朋と理沙ら第6係の面々は事件の関連性を疑う。
そこに「特命捜査対策室」室長・古賀清成(沢村一樹)がやってきて、いつも通り嫌味を言うかと思いきや、「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」とジャイアニズムを振りかざしながらも直に捜査を許可する。
それもそのはず、古賀と幸坂は高校の時の同級生であり、同じ演劇部で青春を共にしたのだった。
古賀の許しを得た文書読解係は、大手を振って捜査を開始する。
朋は、犯行当日現場近くにいたホームレスから『「サイレントなんとか」という謎の叫び声が聞こえてきて、不審に思いテントを出ると幸坂が燃えていた』という目撃証言を得る。
一方で理沙は、5年前の事件との関連性を調べるためメモの分析をしていた。
しかし、最初の被害者有田と幸坂には何の接点もなく、更に最初のメモはよろよろした文字で書かれていたのに対して、幸坂の時はワープロで打ち込まれていたのだ。
捜査が難航していく中、理沙は「もーいちど ころす しょーしたい」の「しょーしたい」という文面が気になり始める。
そんな理沙に対して、係長の財津は「劇や発表会のショー」とも読めるのではないかとアドバイスをする。
更に、幸坂の家に捜査をしに来た主任の草加は、幸坂の部屋に違和感を覚える。
幸坂の部屋には夏だというのに、電気ストーブが2つも出ており、生物が住んでいた形跡のない大きな水槽があったのだ。
不気味に思いながらも、捜査を続けていくと本棚からとあるものを発見する。
それは、有田の不倫相手であった遠山夏木が所属している「劇団琥珀座」のチケットだったのだ。
この発見により、草加と朋は事件の真相に関りがあると踏み、遠山夏木に話を聞きに行く。
朋たちが調査を進めている時、幸坂の従兄の岸川登(石丸幹二)が静岡から遺体を引き取るためにわざわざ上京してきた。
そこで、岡部が今回の事件が別の事件と関係がありそうなこと、捜査担当者に幸坂をよく知る人物がいることを伝えると、岸川はそそくさと書類を書き上げて立ち去ってしまったのだ。
一体犯人はだれなのかしら・・・。
未解決の女第1話徹底解説 犯人は誰で動機は何だったのか
焼死体幸坂の悲しい過去と第1の容疑者遠山夏木
朋と主任の草加は幸坂の部屋から劇団琥珀座のチケットが出たことにより、劇団女優であり有田の不倫相手であった遠山夏木が何か知っているのではないかと踏んで事情聴取に向かう。
夏木の証言からわかったことは以下の事だ。
- 幸坂の妻・克子(中山忍)は劇団琥珀座の看板女優であり、幸坂は妻・克子を支えるため劇団で事務員として働いていたが、夏木とは無関係であった。
- 妻・克子は突然倒れてしまい脊椎をひどく損傷。女優復帰は絶望的だったがリハビリを必死にやっている中、幸坂が家にいない時に火事になってしまい死亡する。
- 火事の原因はたばこの火として処理されたが、克子はリハビリの為たばこをやめていた。
- 幸坂は半年前に劇団をやめていた。
朋は、幸坂と克子をよく知る古賀は「克子は頑固だから、リハビリ中に絶対にたばこは吸わない。」と言った。
更に、5年前の火事の後の幸坂宅には番号が振られた「ハムレット」の台本があったのだ。
その台本の持ち主はなんと遠山夏木の物だった為、朋達は事件との関連性を疑い、朋は改めて夏木の元を訪れる。
理沙は本部から遠隔操作で朋に推理を伝えていき、朋がそれを夏木に伝えていく。
理沙の推理は以下の通りです。
その事が有田と幸坂にばれそうになったので、二人を殺した。」
ホームレスが聞いた「サイレントなんとか」とは
夏木が犯人でなかったため捜査は振り出しに・・・。
次に、第6係が目を付けたのはホームレスの発言「サイレントなんとか」だった。
幸坂が死ぬ前に叫んでいた事、部屋にあった季節とは関係ないストーブ、生物が住んでいた形跡のない水槽から、幸坂は家電からの出火が原因で火事になったのではないか。
もしそうであれば、第6係に思い当たる単語があった。
それは「サイレントチェンジ」
サイレントチェンジとは、部品を作るメーカーが不正に利益を上げる為に、製造メーカーに何も伝えず部品を変えることである。
幸坂は、家電品からの出火が原因で火事が起き、妻・克子が亡くなった事を証明したかったのだが、この事を証明するためには専門業者に頼むしかなかったので、夏木から紹介された有田に調査依頼をする。
この事を知った朋達は、有田から依頼された業者に真相について聞き込みに行く。
担当業者の田口は、水槽ポンプのアダプターから発火の危険性を伝えるが、その後すぐに有田は何者かに殺されてしまったと言う。
更に、有田が殺された直後、担当業者に匿名で電話がかかってきたのだ。
内容は、「サイレントチェンジをした場合、責任は誰にあるのか」という内容だったのだ。
田口曰く、会社が黙認してサイレントチェンジをした場合、責任は資材調達の責任者になるとの事。
田口の証言により、サイレントチェンジを隠ぺいするための連続殺人だと考え、朋達は部品を作る会社を調べ始める。
そして、今回の水槽ポンプのアダプターの責任者は、「共栄パーツ」の御曹司であり、資材課長の高柳直也(柏原収史)である事にたどり着いたのだ!
更に、幸坂が殺された現場から走り去る高柳の姿も確認され、高柳は重要参考人として即座に連行され、古賀に取り調べをされる。
しかし、取り調べを続けると衝撃の事実が・・・。
なんと有田は、サイレントチェンジの事をもみ消す代わりに離婚公訴に必要な大金をせびっていた悪徳弁護士だったのだ。
事態を丸く収めたかった高柳は、有田に言われた金額を渡すが、数日後に有田は殺されてしまう。
そして、高柳は「先日、サイレントチェンジの事を知っている何者からか電話がかかってきて、河川敷に呼び出された。その後、その男は目の前で液体を被って自らに火をつけた。それが怖くなったのでその場から逃げ去った」と、つまり幸坂は自殺したのだと古賀に伝えたのだった。
幸坂を昔から知る古賀は、高柳がうそをついていると言うが、朋は自殺の可能性もあると言う。
高柳が犯人なら、残したメモの意味が分からないからだ。
そんな朋を見て、財津は「僕の見立ては間違っていなかった」と伝える。実は2年前、朋がケガから復帰した時に第6係に引き入れたのは財津だったからだ。
明確な情報もなく、捜査が難航する中、理沙は幸坂の部屋で発見された劇団琥珀座のチケットからある事を発見する。
しかも、有田からお金をせびられてたって・・・。
お金をせびられて、目の前で人が焼け死んだ事を
考えると高柳も被害者になるのかもしれないわね。
解けていく連続殺人の謎
第6係とは別に、第3強行犯殺人捜査係の岡部は、劇団に直接聞き込みを始める。
劇団員曰く、「幸坂の従兄の川岸も以前は劇団に勤めていたが中々成果を残せず、幸坂によく金を要求しに来ていただらしない男」との事だった為、岡部は、以前警視庁に幸坂を迎えに来た川岸とは全く違う人物像に戸惑う。
岡部は事実確認をするため、川岸に電話をするが繋がらない。
そんな中、理沙にようやく文字の神様が下りてきたのだ!!
それは、チケットに書かれていた演劇の題名「コロス」。
コロスとは、ギリシャ語で「集団」という意味があるという事に気づいた理沙は、あのメモの謎が解けたのだ!
「もーいちど ころす しょーしたい」とは「もう一度コロス(の)ショーがしたい」という意味だった!
遺体の引き取り後から連絡が取れない川岸を不審だと思った岡部。
遺体を取りに来た時に古賀の事を話してから、川岸の手が震え始め取り乱し始めたことに気づいた理沙。
この事件の真相が解けたのか、朋達は第6係と古賀を引きつれて小劇場に向かったのだった。
小劇場に入ると中には、一人椅子に座って舞台を眺め続ける川岸登の姿があった。
まるで、克子の姿でも見えているように。
そんな川岸に朋は、「あなたが5年前の火事の真相を報告する相手は、この舞台に立つ事を夢見た克子さんだと思いました。幸坂達治さん!」と推理をぶつける。
なんと、小劇場にいたのは川岸登に成りすました幸坂達治だったのだ。
幸坂は最初はとぼけるが、「もーいちど ころす しょーしたい」が「もう一度コロスのショーがしたい」というリハビリ中の克子の願いであった事も伝え、遂には観念する。
そして、事件の真相を話し始めたのだ。
5年前のあの日の夜、幸坂は克子が残したメモを持って有田の所を訪れていた。
しかし、有田は調査結果を偽り「機械には問題はなかった。たばこの火の不始末が原因だったのだ」と言い張ったのだ。
それもそのはず、有田は口止め料として共栄パーツの資材課長の高柳にお金を要求していたから・・・。
幸坂は、克子はリハビリ中で医者との約束を破るはずがない、という意味を込めてメモを持って行っていたのですが、有田は聞く耳を持たず挙句には、克子のメモをびりびりに破き、有田の言動とその行動に怒りが抑えられなくなった幸坂は、つい有田の頭を鷲掴みにして地面に叩きつけ、殺してしまったのだ。
普通であれば、捜査で幸坂と有田の関係性が明るみに出るはずだが、有田は証拠隠滅の為幸坂に関する書類などを跡形もなく処分していた為、5年前の事件は迷宮入りとなっていた。
幸坂は罪の意識から、従兄の川岸に一連の流れを説明して自首する事を決意する。
しかし、川岸に「悪いのはおまえじゃない。悪徳業者や悪徳弁護士のほうがよっぽど人殺しだ」と言われ自首することを思いとどまり、そこから、幸坂と川岸による家電の検証がスタートしたのだった。
だが、中々思うような結果が出ず、事件から1年もの歳月が過ぎた時、「水槽ポンプのアダプターか出火の原因になる」という新聞記事を見つける。
そこで、探偵を雇い、遂に共栄パーツの高柳が不正をしていることを突き止めたのだった。
幸坂は、妻のを死に追いやった高柳に復讐すべく、高柳を殺すと川岸に伝えると、川岸は「余命が残り1か月だから、復讐に自分の命を使ってくれ」と言い始めたのだ!
実は、幸坂の妻克子が脊椎不随になってしまった原因であり、罪悪感を背負っていた川岸。
川岸は劇団で上手くいかず、挙句に幸坂に金を要求しにきていたのだが、それを見かねた克子は「幸坂に金を要求するのはやめて、もう一度演劇をやってみたら?」と川岸を諭すが、その言葉に腹を立てた川岸はつい克子を突き飛ばしてしまう。
突き飛ばされた衝撃で頸椎を損傷してしまい女優復帰が絶望的になった克子だったが、謝りに来た川岸を責めることもなく「これからは、幸坂に迷惑をかけずに力になってあげる事」を約束していた。
この事を幸坂に伝え、幸坂の代わりに復讐を実行することを決意したのだ。
そして、復讐を完成させるべく高柳を呼び出して、高柳が来たところで「お前はサイレントチェンジで人を殺した人殺しだ!」と言いながら自らに火をつけたのだ。
事件の前、川岸は自分の衣服とメモを幸坂に残していた。
メモには幸坂に、「自分に成り代わって新しい人生を歩んでほしい」という事、と焼死体を選んだ理由が書いてあった。
「焼死体を選んだ理由は、克子のメモに「しょーしたい」と書いてあったから。今まで何をやっても中途半端だった自分の、最初で最後の大芝居なんだ」
と書かれていたと幸坂は語る。
全てを白状し、持っていたナイフで自殺をしようとした幸坂。
すかさず係長の財津は止めにかかる。
そして、幸坂に「あなたの奥さんはきっと素敵な方だったんでしょうね。女優をもう一度と頑張っていた。あの世の奥さんにどんな顔して会われるんですか?ダメだよ、辛くても生きなきゃ」と伝えたのだ。
朋も「そうです。生きてください。」と伝え、古賀も「今度は俺がお前を見届けてやる」と言う。
古賀と幸坂は演劇部で同じ人を好きになり、ともに青春を歩んだ仲ですからね。
そして、最初の事件より5年もの歳月を経て無事解決!
しかし、悲しいことに初回で係長の財津は引退してしまうのです・・・。
それをわかっていても、復讐に突き進むしか2人にはなかったってのが
更に悲しいわよね。
財津係長、かっこよかったからママも残念に思っているわ。
でも次回からは代わりに谷原章介演じる国木田哲夫が来るからママはそれも楽しみよ!
感想
初回から、ヘビーな話で始まった「未解決の女」でしたね。
もしも、あの時川岸が「復讐をしても天国にいる克子さんは喜ばないぞ」と言っていたら未来は変わっていたのかも知れないと、思うとやるせない気持ちになりますね。
今回のキーワードは「しょーしたい」でしたね!
克子の「ショーしたい」という意味と川岸がとらえた「焼死体」という2つの言葉。
私も最初は「焼死体」と読んでいたのでまさか、あんなメモ切れ1枚に書かれた三つの単語の意味と、発音が後半になるにつれてあんなにも変わってくるとは思ってもなかったです。
それと、幸坂演じる宮川一朗太と川岸登演じる石丸幹二のコンビをみて、半沢直樹を苦しめた支店長と副支店長を思い出した人は少なくないと思います♪
最初は、始まって早々幸坂が死んでしまって驚きましたが、そんな簡単には終わらせないのが「未解決の女」の良いところですよね。
何より、宮川一朗太の最後30分の演技が凄すぎて感動してました!
ある意味、幸坂役は宮川一朗太の為にあったと言っても過言じゃない気がします。
最後に「未解決の女」では、勧善懲悪にしないことで更にのめり込めるストーリーになっているのではないかと私は思いました。
まとめ
今回、「未解決の女」を見ていて、キャストが豪華というだけでなく、ストーリーの構成もパワーアップして戻ってきた気がしました!
本当に最後まで誰が犯人でどんな理由で犯行に至ったかがわからず、終始ドキドキしてたと言っても過言ではないです(笑)
「未解決の女」は毎週木曜夜9時から放送しています。
次回は第3話「高校教師殺害編」になります。
【次回の #未解決の女 は…】#高梨臨 と #伊藤健太郎 がゲスト出演‼️
名門校で連続殺人!?
国語辞典クイズに隠された情事-📖⁉️
いま、禁断の授業が始まる―第3話は8月20日よる9時から放送です🏀 pic.twitter.com/fdr7hUc2AG
— 【公式】未解決の女 第4話8月27日(木)よる9時から‼️ (@mikaiketsu2018) August 13, 2020
見逃し配信もしていますので、1話2話を見逃した方はそちらも確認してみてくださいね!