今日は「未解決の女」2話についてまとめました。今回の事件を解くカギは「刺しゅう」と「古書」です！
「未解決の女」とは
2018年にテレビ朝日系の連続ドラマとしてスタートしました。原作は麻見和史の小説「警視庁文書捜査官」シリーズです。
画像出典：Amazon
「女性同士のバディ」や「文字から事件を解決する」といった、今までの刑事ドラマにはなかった題材が話題となり、2019年にはスペシャルドラマも放送されました。
主な登場人物
矢代朋：波瑠
巡査部長。幼少期に見た刑事ドラマに憧れて警察官になった。柔術の心得があり、考えるよりも先に身体が動くタイプ。もともとは捜査一課の強行犯係に所属していたが、命にかかわるほどの大ケガを負ったことがきっかけで第6係に異動になった。
鳴海理沙：鈴木京香
警部補。元警察官の祖父に勧められて同じ道を選ぶ。文書解読の能力を認められて第6係に配属。文字をこよなく愛し、地下の文書室にこもってばかりいるため「倉庫番の魔女」と呼ばれている。口グセは「文字の神様が下りてきた！」
＜第2話ゲスト＞
真田誠：松下由樹
大学教授。国文学を専門としている。10年前に殺された大学教授・板橋からパワハラを受けていた。
真田学：野間口徹
誠の夫。彼女を深く愛しており、手作り弁当を届けるなど献身的にサポートしている。
倉木達也：合田雅吏
古書店「大蔵堂」の店主。10年前、板橋に古書の鑑定を依頼したと主張している。
2話あらすじ：刺しゅうの文字と古書の謎
「藤原」と刺しゅうされているスーツを着た男性が殺された。特徴的な刺しゅう文字を見た鳴海は、今までになく興奮した様子を見せる。
その文字は、平安時代末期～鎌倉時代初期に活躍した歌人・藤原定家の筆跡から作られた「定家様（ていかよう）」と判明する。「この文字が好きなの」と恋でもしているかのような表情を見せる鳴海の脳裏に、10年前に起きた未解決事件の記憶が蘇った。
10年前に殺されたのは当時、国文学の権威と呼ばれた大学教授の板橋京介。このとき殺害現場となった研究室から、古書店「大蔵堂」の店主・倉木が「鑑定のために預けていた」と主張する古書がなくなっていたのだが、この古書が藤原定家直筆の「定家本（ていかぼん）」の可能性があるとされていた。
10年前の事件と、定家様の刺しゅうが入ったスーツを着た男、そして消えた古書。これらが全てつながっていると推測した鳴海は、矢代を連れて外回りの捜査を開始する。人付き合いが苦手で聞き込みを嫌がるはずの鳴海だったが、愛する定家の古書が関連しているとあって非常に積極的だ。
鳴海が聞き込みの対象に選んだのは、10年前の事件で容疑者のひとりとされた真田誠だった。しかし彼女は事件当時のアリバイが証明されており、夫である真田学は怒りをあらわにする。
有力な手掛かりをつかめない第6係だったが、「刺しゅうの入ったスーツの男」の身元が判明し、事件は新たな展開を見せる。
\第2話まであと2日🍉/
10年前の未解決殺人事件の現場から
“消えた古書”📖ー
誰がなぜ、どこへ持ち去ってしまったのか…⁉️第2話には#松下由樹 と #野間口徹 がゲスト出演します✨ pic.twitter.com/uskaSdkCvn
— 【公式】未解決の女 第3話8月20日(木)よる9時から‼️ (@mikaiketsu2018) August 11, 2020
事件のカギ？「定家様」と「定家本」とは
藤原定家は「新古今和歌集」や「小倉百人一首」を作り、当時からとても人気の高い歌人でした。その評価は和歌だけでなく、文字にもおよんでいます。
※画像はイメージです。
定家が生きた時代の貴族たちが、文字をつなげて流れるように書くことを好んでいたのに対し、定家は一文字ずつはっきりと書いていました。その個性的な書体が人気となり、「定家様」が作られました。
そしてもうひとつ、定家が遺したものの中で人気だったのが「定家本」です。これは古典作品を定家が書き写した書物で、代表的な作品に「源氏物語」や「土佐日記」があります。
「定家様」が生まれるきっかけとなったクセのある文字は、写し間違いを防ぐための工夫だったとも言われています。
ちなみに、ドラマの中で登場する「定家本」とされている古書は「和泉式部日記」で、これがもし本物なら国宝級の大発見となります。果たして本物なのでしょうか、そして事件との関わりとは？
まとめ
単純に刑事ドラマとしてみるだけでなく、ちょっとした教養もつきそうな第2話をご紹介しました。
百人一首なら今でも手軽に手に入るし、和歌に触れたうえでもう一度、ドラマを見てみるのもいいですね。
見逃し配信はこちらの動画配信サービスからご覧ください！