『麒麟がくる』26話の「三淵の奸計」は毒殺か?阿君丸に悲劇が起こる!

こんにちは、福です。今話の『麒麟がくる』は、おじさんたちの騙し合いや企みがメインです。それが好きという人にはおすすめですね。

優子
おじさんたちがどんなせめぎ合いをするか興味あるわ。
奈美
歴史の勉強になりそう。
寛太
なんか面白そうだから。
それじゃレビューするね。

麒麟がくる

 

画像出典:amazon

登場人物

明智光秀(あけちみつひで)

朝倉家のぐだぐだぶりに見切りをつけ、織田信長に単独上洛を促した。11年間お世話になった朝倉家にかなり酷い対応をした。

足利義昭(あしかがよしあき)

元服して武士となった。光秀から、織田家へ行く事を聞かされるも信じてついていく。穏やかで臆病な人である。

三淵藤英(みつぶちふじひで)

足利義昭を上洛させるため、暗躍する。朝倉影鏡、山崎吉家と密談し、よからぬ事を企む。今回、一番働いた人である。

細川藤孝(ほそかわふじたか)

光秀と一緒に「うちの子供6歳になったんだよね」と子供の話をした。今回の暗躍には関わってない様に見える。

織田信長(おだのぶなが)

光秀から単独上洛をうながされびっくりするも、彼の説得を受けて決断した。決断すればすぐに行動する性格である。

伊呂波太夫(いろはだゆう)

旅芸人の女座長で情報通である。光秀に織田と一緒に上洛する様、提案した。前久とは幼なじみの関係で、悩み相談をよくされている。前久の事は弟と思っている。

近衛前久(このえさきひさ)

二条晴良にイヤミを言われうんざりした様子だった。太夫に助けを求めるも、「お金下さい」と言われてしまう。太夫の事は姉と思っている。

二条晴良(にじょうはれよし)

近衛前久が大嫌いで、彼の失態を見つけると「現職にとどまっていいのですか?責任感じてないのですか?」と責めまくる。

朝倉義景(あさくらよしかげ)

義昭の烏帽子親になり、上洛にやる気を見せるが、家臣に反対された。今回の一番の被害者と言える。

朝倉影鏡(あさくらかげあきら)

義景のいとこだが、上洛には反対している。越前内を安定させる事が先決と考えている。光秀を利用して、義景に反対の姿勢を示した。

阿君丸(くまぎみまる)

義景の長男で、朝倉家の跡継ぎとして大事に育てられている。6歳の少年で義景に愛されている。

山崎吉家(やまざきよしいえ)

朝倉家の重臣で外交官を勤めている。上洛にやる気満々な主君に対して、複雑な思いを持っている。

前話(25話)のおさらい

美濃が信長の支配下になった為、11年ぶりに故郷へ戻った光秀は、信長がいる岐阜城に行きます。

会話ははずみ、二人は大きな国づくりを目指す事となりました。

自宅に帰ると義昭がおり、彼の本心を聞く事が出来た。光秀は義景に上洛を促しました。

更に詳しい内容が知りたい方は、別記事をご覧下さい。

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26話「三淵の奸計」

近衛前久の憂うつ

近衛前久は憂うつだった。理由は、二条晴良のイヤミに嫌気がさしていたからだ。

・取り巻きと一緒に遠くでクスクスと笑っている。
・「足利義栄は病気を理由に未だ京へ来ていない。おまけに、使い古しの悪銭で献金している。評判がとても悪い」とチクチク言う。
義栄を任命した責任を取れと迫る。(関白を辞任しろ)

三好に脅されたんだぞ。お前が私と同じ立場ならしてただろ」と言い返せなかった前久は、輿(中に人を乗せて、人力で持ち上げて移動する乗り物)に乗って移動する。

前久は伊呂波太夫と出会い、ある頼み事をする。まるで姉弟の様だ。

前久(弟)→太夫(姉)
二条晴良が足利義昭を将軍にする様取り次ぎ、帝をお許しをもらいました。
その上、あの男は義昭の将軍許可を伝える使者の任務をわたしに押し付けたのです。太夫、代わりに行ってきてもらえませんか?
太夫(姉)→前久(弟) 
いいですよ。お金はいかほど頂けますか?帝の御所をお守りする塀が崩れているので、直すためにお金が必要なんです。
京の都が昔のように美しくなったと皆が思える様にしたいのです。
優子
お金がないのって残酷ね。うちの家計もよくないし、おこづかい減らそうかしら。
奈美
なん…
寛太
だと…
ママ、その話は後でね。(まずい、何か対策を練らないといけないな)

不安になる光秀

足利義昭は元服(げんぷく)を果たし、朝倉義景は烏帽子親(えぼしおや)となった。公家の晴良も見届け、式は無事終わった。

これで、義景は義昭の後見人(こうけんにん)と見なされたのだ。

元服:男子が成人を示すものとして行われた儀式

烏帽子親:元服する男子の頭に烏帽子(ドラマで公家がいつも被ってる帽子)を被せる役の人

後見人:年少の家長や主人などのうしろだてとなって補佐する人

その頃、光秀と左馬助(光秀のいとこ)はどの大名が上洛してくれるか話し合った。

・上杉は重臣が武田に寝返ったため、戦の支度をしている。
・六角は信長に追放された斎藤龍興をかくまっているという噂がある。
朝倉と織田しか上洛できない。
これで京の三好勢と戦えるか不安になる光秀たちの元に、山崎吉家が訪問してきた。
「実は相談したい事があってな」と話しかける吉家に、光秀は嫌な予感を感じた。
明後日に宴があるのだが、太夫が来るそうだ。彼女はお主に会いたいと言ってたから来てほしい。
ちなみに宴には上洛に反対の人も参加するのだ。余計な戦に巻き込まれるのは誰でも嫌であろう。そこのところをふまえて欲しいのだ。
正直者で腹芸が出来ない光秀に、ダチョウ倶楽部の「押すなよ!!絶対押すなよ!!!」のお約束事を押し付けた吉家だった。
義昭をトップにすえて、自らの軍事力で京を中心に畿内(関西地方)を支配することが出来る。
当時は畿内を統一すれば天下が収まると考えられていた。
しかし、主君が京へ行くので、領地が不安定になりやすい。その上、莫大な資金や労力に物資が必要だ。
おまけに三好勢との戦も避けられない状態だった
光秀は街の武器屋を尋ねるが、「戦の時には武家さまが槍や矢じりを片っぱしからもっていきますが、今回は注文がないですよ。当分戦はなさそうです」と返事される。戦の準備は出来ていなかったのだ。
寛太
朝倉は戦の準備が出来てないんだね。これで三好に勝てるのかな?

光秀の悪酔い

朝倉館にて宴が始まった。機嫌がいい義景は、義昭元服と上洛の件を家臣一同に伝える。義景は「上洛は、わしの息子・阿君丸のためでもある」と公言する親ばかぶりを見せた。

吉家が「お父上にどんなことを言われたのですか」と聞かれた阿君丸は「父上に京の都を見せて欲しいとお願いしました」と元気いっぱいに返事する。

我が子にそう言われては上洛するしかないのう。フフッ。
優子
可愛いわねー。まだ6歳位の子供ね。

その時、朝倉影鏡は義景に上洛反対を公言する。反論する義景に対し、影鏡は「情報通の明智どのに上洛できるかお聞きすればよろしいでしょう。吉家も彼を褒めていましたよ」と言った。

義景は光秀に「明智。今日は無礼講だから思うままに話せ」と迫った。影鏡と吉家も注目している。

上司の言う無礼講は信じちゃいけないよね。
奈美
でも、光秀酔っぱらってるわよ。
では申し上げます。市場で物資の買占めが出来ておらず戦の準備ができてない様に思われます。
義景さまがそのつもりでも、みんなが動かないと戦になりません。ましてや上洛して戦をする…ハッ。論ずるに値しませんね!
寛太
光秀は正直過ぎるよ。義景怒ってるじゃん。
中途採用の人に思う事を言わせたら大惨事になったね。
すかさず、三淵藤英が「わたしはそう思いません。朝倉さまが上洛すれば必ず他の大名が協力してくれます」と助け船を出した。
そして、太夫がいいタイミングで入りこみ、舞を踊ってうやむやにした。

外交官光秀

「戦を軽く考えてる義景に言いたい事は言ったぞ。」と思いながら、渋い顔をした光秀は、席を外していた。

「隣よろしいですか?十兵衛さまとお話ししたい事がありますの」と話しかける太夫に快く承諾する光秀だった。

あなたは不思議なお方ですね。義輝さまや松永さまだけにとどまらず、駒ちゃんや帰蝶さまもあなたの事を信頼しています。
十兵衛さまは織田信長さまに仕えて、彼に上洛を進めるべきだと思います。

「頼りになるのはあのお方しかいない」と考えた光秀は岐阜へ向かい、信長に単独で上洛をする様進言した。

信長は「わし一人で義昭さまを連れて京へ行くのか?」と驚く。光秀は「朝倉さまは上洛を迷われ、共に戦うふさわしいお方とは思えません」と言う。

その後、織田家だけでも上洛を果たせる理由と根拠を述べ信長を決心させた。

信長「上洛して大きな世を作るのか。よしやってみよう。(そうすればみんながわしを褒めてくれる)」

信長の言動が変わっているね。大きな国から大きな世になってるよ。何か思う所があるんだろうか?

光秀のおつかいミッション:足利義昭を越前から美濃へ連れ出せ

光秀は義昭の元へ向かい、同士の細川藤孝と三淵藤英と一緒に会議をする。

・義景さまは一族をまとめる事が出来ず、無駄な時間を過ごしている。
・信長さまは一度決断すればすぐに行動できる。
・信長さまを頼った方が合理的である。
問題は義景さまの面目を潰してしまうことだ。対策を考える必要がある。
会議を終え、義昭は「わたしは強い者に助けてもらわなければならない。そなたを信じるぞ、十兵衛」と光秀に語る。
光秀は義景に対して薄情だね。
寛太
「信長の野望」(コーエーのゲーム)の義理1の戦国武将みたい。

三淵藤英の暗躍

吉家は義景に呼び出された。おおよその察しはついている。

義景「とても信じられぬ文を読まされたわ。義昭さまは越前へ出て、織田信長を頼るそうだ。わしはおぞましい夢を見てるとしか思えない。義昭さまの調印があるこの文を書いた三淵藤英はどこじゃ?」

吉家「ひとまずは手紙でお知らせして、後に謝罪に来ると申されました」

義景「こんな侮辱があってたまるか。よいか、この手紙は妖怪が書いたもので捨てて下さいと頭を下げてくるまで、わしは金輪際会わぬと伝えろ」

文をびりびりに破いた義景は激怒しながら、吉家に伝える。

優子
義景の手紙の破き方が綺麗ね。育ちがいいわ。
奈美
義景は激おこプンプン丸だったわね。無理もないわ。
その夜、藤英はある二人と密談していた。その名は影鏡と吉家だった。

藤英:わたしたちは朝倉さまに無理をさせてまで上洛を果たそうとは思いません。これまで恩も忘れる事はありません。お互い後悔しないよう知恵を出し合えれば嬉しいです

影鏡:そうです。殿は上洛と舞い上がっているが、国内を安定させるのが先決です。

三人は知恵を出し合い、今後の方針を立てた。
優子
なんだか嫌な感じね。

 

阿君丸の悲劇

朝倉家の食事の支度が始まっていた。海老の吸い物を毒見役の婆さんに持っていき、合格を貰った給仕係は阿君丸の元へ届けた。

海老の吸い物を一気飲みした阿君丸は容体が悪化し倒れてしまう。毒殺であった。

少し前、婆さんも異変に気づき、給仕係を止めようとするも他の人に口封じをされていた。

心配するフリをしながら障子を閉めて、布を婆さんに当てて声を漏らさない様にする徹底ぶりであった。

殿ー!!…阿君丸さまが。阿君丸さまが!!」と息を切らし報告する吉家を見た義景は最愛の息子の元へ向かった。

そこで彼が目にしたものは亡くなった息子の横で嘆いてる妻だった。「殿。…阿君丸が!!」と呼ぶ妻に引き寄せられた義景は、息子を抱き寄せて泣き続けた

優子
………
ママ?固まってるね。
奈美
毒殺の黒幕は藤英と影鏡と吉家だよね?
寛太
もしかして、光秀や藤孝も絡んでいるの?

光秀は義昭と同行する為、家族と別れも挨拶をする。藤孝も一緒に同行する事になり、色々話した。藤孝の長男が6歳になり、光秀の次女ももうすぐ6歳になるとの事だ。

藤孝:今の義景さまには会わない方がいいです。兄上にまかす他ないです。この件で一番ほっとしているのは山崎さまのはず。本心は上洛したくなかったと思います。

光秀:しかし、誰が阿君丸さまを…。

藤英:わたしも6歳の息子がおります。ひとごととは思えません。

優子
光秀はかかわってないのね。主人公がそんな事するはずないわよ。
寛太
藤英が配慮したんだと思うよ。光秀と藤孝に謀略は出来ないと思われてそうだし。
奈美
藤英が怖いわ。
今のところはだね。(光秀はこの先、比叡山焼き討ちするんだよな。今回の脚本だと、光秀が信長に提案しそう)

怒る義景

黒幕の藤英は義景に謝罪を述べ、これまでの恩を忘れませんとアピールした。最愛の息子を失くした義景は気力を失くし、義昭の移動を許した。そして、彼は三淵に言う。
田舎育ちの成り上がり大名である織田信長ごときが、義昭さまをお支えできるかどうか見ものですなぁ!!
義昭一行は上洛のため、信長がいる美濃へ向かった。

 

最後に

みんな、今回はどうだった?
寛太
藤英と影鏡と吉家の連携プレーで義景は上洛出来なくなったね。跡継ぎは別の人に頼むのかな?
奈美
こんな事されたら義景は義昭や信長に従わないわよ。信長は上洛を成功させちゃうんだから憎しみを持ちそうね。

 

ママがダメそうだね。今日の晩御飯はママの好物にしようか。
優子
ありがとう、パパ。いやな事は忘れるに限るわ。
そうだね。(よし、ママはおこづかい減額の事忘れているな。これで良かった)
奈美
晩御飯楽しみだね、ママ。(寛太、わかってるわよね)
寛太
僕も楽しみだよ。(もちろん、余計な事は言わないよ)
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