親子同士の戦いなんて、なんだか哀しいなぁ。
『麒麟がくる』第16話「大きな国」あらすじ
①戦にならぬよう・・・・・・
高政と道三の、国を二分するほどの戦を前に、明智家当主の光安は「どちらにつくべきか」と悩んでいました。
光秀はそんな光安に「戦になるかどうかは、帰蝶様次第」と話し、尾張へ行かせてほしいと頼み込みます。
光秀と面会した帰蝶は、「自分の弟たち」を殺した高政にとても怒っていて、戦へ向かう道三の後押しを考えていました。そこで光秀は
- 高政を暗殺へ動かしたのは帰蝶ではないか?
- 外から手出しをせず、美濃は自分たちに任せてほしい
と帰蝶に頼みます。しかし帰蝶はこの言葉を聞き入れず、光秀を追い出すようにして帰してしまいます。
②信長の分析
光秀と帰蝶の話を聞いていた信長は、
「高政の兵はおそらく1万を超える。対して道三はせいぜい2~3千。これでは道三は勝てない」
と分析。さらに信長自身も敵対している岩倉を警戒し城を空けられないと話しました。
「今は戦をするべきでなく、身を守ることが大切」
と話した信長ですが、「その少ない兵でどうやって身を守るのか?」と聞き返した帰蝶に
「分からん!」
と言ってその場を離れてしまいます。
一方、駿河の国では、今川義元の軍師である雪斎が病死します。そのことが公にならないように、東庵と駒は臨済寺にしばらく留められることになり、そこで松平元信と出会います。
3人が話しているところに、菊丸が薬屋を名乗ってやってきます。彼は美濃の状況を知って東庵たちに伝えに来たのです。
これから戦になる、と聞いて明智家を心配した駒は、菊丸の力を借りて光秀たちに会いに行こうとします。
③高政の思惑
光秀は高政に会うために稲葉山城へ向かいます。そこでは宴が開かれていて、明智荘の領地を気にかけていた光安が、高政のご機嫌を取ろうと家来たちの前で踊っていました。
高政に戦を思いとどまるよう頼もうとした光秀ですが、逆に高政から「帰蝶と何を話したのか」と聞かれます。
- 美濃に手出しをしないようにと伝えた
- とても腹を立てていたが、今すぐ動く様子ではない
光秀はこのように帰蝶の様子を伝えました。それを聞いた高政は「戦はしたくない」と言い、織田家が動かなければ道三も簡単には動けないだろうと安心した様子を見せます。
さらに高政は今後の展望として、領地替えをして明智家にはより広い領地を与えると話します。そして光安を隠居させ、光秀が明智家を継ぐことを勧めました。
代々受け継いできた領地を出ることにためらいを感じる光秀は即答を避け、明智荘へ戻ります。
④道三の覚悟
「道三が高政との戦を始める。同じ志のものは大桑城(おおがじょう)へ集合せよ」
という呼びかけがかかり、光秀はすぐに光安のもとへ向かいます。領地替えのことをすでに聞いていた光安は
「(領地を受け継いだ)兄上に申し訳が立たない」
「高政に自分の命を預けようとは思わない」
と言い、道三側につくことを決めていました。
これに慌てた光秀は「2日だけ待ってほしい」と頼み込み、今度は道三に会いに行きます。
でも殿である道三のことも、やっぱり守りたいんです。
道三と面会した十兵衛は戦を止めるように説得します。しかし道三は「鎧を脱ぐ気はない。」ときっぱり言い放ちます。
「人の上に立つものは、正直でなければならない」
「自分ではなく土岐を父だと言い、人を欺こうとしている高政は当主としてふさわしくない」
道三はそう語ると、十兵衛の説得にも耳を貸さず。戦の準備をするよう家臣たちに命じました。
「大きな国を作ればいい。誰も手出しのできない国を」
「お前には、それができるかもしれない」
そして
「信長から、目を離すな」
光秀への期待と忠告を込めた言葉を残し、道三は戦場へと向かいました。
⑤光秀、出陣!
これまでの高政や道三とのやり取りを思い返した十兵衛でしたが、決め手になったのは道三から命を受けて組み分けした鉄砲でした。
「戦に参る!敵は高政様だ!」
光秀は先に戦場へ向かった光安を追って、戦場へ向かうのです。
まとめ
本当は戦いたくない。でも守りたいものがある。
登場人物それぞれの葛藤が垣間見えた第16話でした。
次回はいよいよ、長良川!親子同士の戦が始まってしまいます。兵の数では高政が圧倒的に有利ですが、どうなるのでしょうか。
17話も楽しみです!
過去の放送分も配信されているので、見逃した方は合わせてチェックしましょう!