皆さん、こんにちは。優子です。
今回も、素晴らしいドラマをご紹介出来るのでワクワクしています。
今年の”春の連続ドラマ”の放送開始が遅れていますね。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けているために、多くの連続ドラマが放送日を延期しています。
TBSはこの事態に、今クールのドラマ『半沢直樹』『私の家政夫ナギサさん』『MIU404』の放送を延期すると発表しました。
代わりに、まず3週連続で『下町ロケット・特別総集編』が再放送されました。
そして、次に『コウノドリ・傑作選』を再放送しています。
感動の名作が再び放送されるようになった毎日を、私は自宅でゆっくり家族と過ごしています。
再放送枠に、新たなドラマが加わりました。
あの感動が再び!
『下町ロケット』『コウノドリ』に続き、再放送が決定したのは『JIN -仁-』です!
日本でのヒットはもちろん、お隣の韓国でもリメイクされ話題を呼んだ、あの医療時代劇がカムバックするです!
再放送決定の知らせに、たくさんの人が喜んだのでしょう。
Twitterのトレンド入りを、果たすほどのフィーバーぶりでした。
私も聞いた時は、とても興奮しました。そしてまた、感動で号泣しそうです。
気になる視聴率は?
『JIN -仁-』の初回放送は、2009年10月でした。もう10年以上も前なんですね。
第1話から、いきなり視聴率が16%超えという快挙で大きな話題を呼びます。すると第5話以降からは、20%を超えるようになり、最終回の視聴率は25.3%を超えるメガヒット作となりました。
続き2011年は、4月期スタートで”完結編”の放送。こちらも期待値の高い話題作との声を裏切らず、最終回は26.1%を記録しました。
同クールで、25%を超えたのは『JIN-仁-』のみでした。(※視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区)
この曲大好きです!
<ちょっとブレイクタイム>
ラストに流れる主題歌は、ドラマと同様メガヒットとなりました。
この「逢いたくていま」は、MISIAが依頼を受けて書き下ろした曲です。
台本をもらいストーリーの構成を聞いた彼女は「命」をテーマに書きたいと、強く思ったそうです。それを聞いた仕事仲間が、「鹿児島にある”知覧特攻平和会館”を訪れると良い」とアドバイスしました。
すぐにMISIAは、鹿児島に飛びました。
世界大戦中、まだ少年だった特攻隊員が国のために命を捧げました。彼らを忘れてはいけないと、建設された”知覧特攻平和会館”。
MISIAは改めて命の重さを知ります。だからこの曲の歌詞が、ドラマのストーリーとリンクしているのです。
令和になった今でも、色あせることのない名曲です。
ドラマと一緒に、主題歌もお楽しみ下さい。
画像出典:Amazon
漫画から生まれたヒーロー
『JIN -仁-』のオリジナルは、2000年に雑誌『スーパージャンプ』(集英社)により掲載された漫画でした。
作者の”村上もとか”が描いた本作品は、穴を埋めるかのように単発で時々掲載されていました。
2006年になりようやく、毎号の連載となりました。その後は単行本、文庫コミック版と次々に発刊されます。
怪我や病気、疫病をモチーフに天命とも言える”医師のあるべき姿”を、誠実に描いた人物像が高く評価されました。
2011年には第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しています。
作者の村上もとかはインタビューで、苅谷春郎の著書『江戸の性病~梅毒流行事情』を読んだことが、執筆のきっかけであったと述べています。
日本人の平均寿命が、30代半ばであった幕末。
遊廓の遊女たちは、性病や結核などのために短命であったと書かれていました。
彼はとても悔しく、やるせない気持ちになったそうです。
「もし過去に戻ることが出来て、最新の治療をしてあげられたら」との思いから、医師“仁”が誕生しました。
ドラマ界に多大な影響を及ぼした本作品は、数々の賞を受賞しています。
東京ドラマアウォード、ギャラクシー賞、橋田賞など名誉ある賞が贈られ、国内外を合わせると43冠と言う金字塔を打ち立てました。
あらすじ、ネタバレ
テレビでもDVDでも『JIN -仁-』を見ていない人のために、控えめにご紹介したいと思います。
平成の脳外科医。幕末にタイムトリップしてしまう。
幕末の時代、仁が居候していた武家の娘。のちに仁の助手を務める。
・友永未来/橘 未来/野風(中谷美紀)
平成の仁の恋人、咲の子孫、幕末の花魁(おいらん)と3役を演じる。
平成から幕末へ
脳外科医である南方仁(みなかたじん)は、心に深い傷を負っていました。恋人の友永未来(ともながみき)の、手術を執刀しますが結果は失敗。
未来は意識不明の、植物状態になってしまったのです。それ以来、難しいオペは断るようになりました。
そんなある日、特殊な形の腫瘍を持った患者が救急で運ばれてきました。仁が腫瘍を摘出して、手術は成功します。しかしその患者は、包帯も取れないまま夜分に病室を抜け出します。
外につながる非常階段で患者を見つけた仁は、もみあいになり階段から落ちてしまいました。
目を覚ますと、そこは江戸でした。仁は、タイムスリップをしてしまったのです。
行く当てのない仁の居候先は、旗本の橘家でした。
仁は平成に戻ることが出来ないまま、江戸で生活をすることになります。しかし、ここでの生活は大切なことを悟る、きっかけになりました。
恋人の友永未来を植物人間にしてしまったことを大義名分として、難解な手術を避けてきた仁。
しかし、患者を選ぶなんて増上慢(そうじょうまん・自分を過信して思い上がること)であったと反省します。その後の仁は医師として、多くの患者を助けていくのでした。
猛威を振るうコロリに向き合う仁と咲
この物語の最大の見せ場は、疫病感染のシーンだと思います。幕末の江戸では、コロリ(コレラ)が猛威をふるっていました。
“ペニシリン”の発見がずっと後の時代です。ほかに良き治療が無く、多くの命が奪われていたことを仁は、歴史上で知っていました。
だから治療の仕方は知っていても、治療する行為はしませんでした。
自分がこの江戸時代にペニシリンを作ってしまったら、世界の歴史を変えてしまうからです。
コロリに苦しむ民衆を、ただ見ているだけの仁。
その姿を見た咲が、見かねて叱責します。
「あなたは何故、医者になったのか?」「目の前に苦しむ患者を治療しないなら、それは医者ではない」と。
咲の父親は、コロリに感染して亡くなっていたのです。
仁のそばで、最新医療を目の当たりにした咲。
自身が感染するのも恐れず、患者に対して誠実に向き合っていました。
仁は目が覚めたように、コロリ菌と闘う決意をします。咲の熱意が、届いたのです。
そして感染被害を、最小限に抑える努力を懸命にします。
コロリ感染症患者を救うために、奮闘するシーンは感動的で号泣しました!
コロナショックの今―
コレラ感染が広がる中、試練に立ち向かう視点を考える本作品。
「危機の時代をどう生きるか」が、テーマになっていると思います。令和の今と、リンクしているストーリーです。
この作品を通して私たちは、学ぶことがあるのではないでしょうか?
令和の現在では俳優も、新型コロナウイルス感染症で命を落としています。
ショッキングな訃報が飛び込んで来て、悲しみを抱えていると思います。そして今、生きている俳優たちは「今こそ、演劇を通じてみんなの心を結びたい」と感じていると思います。
打撃を受ける演劇界の松明(たいまつ)とも言える本作品を、私は家族と一緒に、自宅で見たいと思います。
これからも私たちは、素晴らしい作品をどんどんご紹介します!
それでは、また!
「おうちで見よう」