面白い海外ドラマって、ジャンルを問わず本当にたくさんありますよね。
特に人気なのがクライムサスペンスといわれる犯罪を扱ったドラマ。
日本でも根強い人気のあるジャンルで、海外ではシーズンを重ねることも珍しくありません。
面白いのは大歓迎! なのですが、あまりにも長いシリーズだと、観始める前に気後れしてしまうことも。
そこで今回はファイナルシーズンを迎えていて、
今からでもじっくりと楽しめる「BONES(ボーンズ)ー骨は語るー」をご紹介します!
「BONES(ボーンズ)ー骨は語るー」は、どんなドラマ?
名は体を表す、という言葉どおりズバリ「骨」をテーマにした犯罪ドラマです。
テーマがテーマだけに他のドラマと比べてグロテスクな場面もけっこうあります。
というのも、主人公:テンペランス・ブレナンの専門は法人類学。
法医学的手法では死因の特定ができないほどに損壊した遺体を調査するのです。
しかし、グロテスクで陰惨な場面が多いから人気なわけじゃないんです!
ブレナンの持つ専門技術と知識だけでは解決できない難問を仲間と一緒に解決するところがミソなんです。
完璧じゃない主人公とその仲間たちがちょっとずつ仲良くなって、変化して、成長していく。
そんな人間ドラマも大きな魅力なのです。
実は原作があります
ブレナンは法人類学者としての顔だけでなく、ベストセラー作家としての顔も持っています。
自分をモデルにしてミステリー小説を出版しているのです。
ペンネームは「キャシー・ライクス」
実は原作となった小説を書いたのは、実在する法人類学者であるキャシー・ライクスさん。
実在するキャシー・ライクスさんがペンネームという形でドラマに登場しているのです。
これってカメオ出演なんでしょうか。こういう小ネタって見つけると嬉しくなっちゃいますね。
関係の変化にも注目したい主役の二人
主人公テンペランス・ブレナンは法人類学者
クライムサスペンスの主人公って、タフでクールなイメージがあります。
しかし、ブレナンは全く空気の読めない人で、遺族に無遠慮な発言をして反感を買うことも。
それだけでなく、捜査に首を突っ込んで銃を撃ちたがるなんていう場面もあります。
冷静沈着で完璧な主人公像とは大分離れているブレナンですが、ブースとコンビを組んでいるうちに、ちょっとずつ変化していきます。
そういった色々な欠点を持っているところが、ブレナンの魅力だと思います。
最初から完璧ではなく、仲間と一緒に成長していくのです。
これからブレナンはどうなっていくんだろう? と作品の魅力である人間ドラマにもぐいぐい引き込まれちゃうんですね。
さて、欠点だけなく、その最大の特徴へと目を向けてみましょう。
優秀な法人類学者であるブレナンは骨の小さなかけらからでも、隠された多くの事実を見つけ出し、事件を解決へと導いていきます。
例えば、熊の中から発見された手の骨から身元特定のための手がかりを見つけたり、移植された骨の入手経路を調査したりと。
「えっ、そんなことまで分かるの?」 と驚くこと間違いなしです。
法人類学者とは
色々な犯罪ドラマで「検死」とか「法医学」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
遺体を調べて、その死因や身元特定の手がかりを見つけるのが法医学者のお仕事です。
しかし、法医学者もお手上げ状態の遺体も存在して、そんなときに法人類学者が登場するのです。
法人類学者は人類学的見地から人種や年齢、性別、身体的特徴などを識別します。
その識別作業の中で身元の手がかりを見つけたり、時には死因も判明するのです。
タフな相棒FBI捜査官シーリー・ブース
ブースは、ブレナンの相棒であるFBI捜査官です。
捜査官として優秀で多くの事件を解決しています。
陸軍のスナイパー出身で、まさにタフガイといった感じですね。
一方で感情的であまりにも率直な体育会系気質であるため、理論思考で気の強いブレナンとは最初は衝突ばかり。
コミュケーションスキルに問題がある彼女とは、そのせいで過去にもなにやら因縁がありそうで…。
ブレナン率いるラボのチームに対しても「スクインツ(目を細める奴ら)」とバカにしていました。
そんなブースですが、ブレナンの能力は高く評価していて、一緒に事件を解決していくうちに次第にブレナンとラボの仲間を信頼するようになっていきます。
特にブレナンに対しては田舎町でダンスを色々な人から誘われるのを見て、思わず自分から誘ってしまうなんて場面も。
ギャングに狙われたブレナンのために単身でボスのところへ乗り込み、彼女に危害を加えたら自分が殺すとまで言ってしまいます。
ブースもブレナンと一緒に成長し、変化するのは、やっぱり良き相棒だからなんですね。
個性豊かなラボのメンバー
ブレナンの所属するジェファソニアン法医学研究所。
その中でブレナンが率いるラボの個性的なメンバーを紹介します。
一癖も二癖もある人たちばかりですが、それもこのドラマの見所です!
アンジェラ・モンテネグロ
実は、アンジェラは研究者ではないのです。
アーティストとして研究所に所属していて、3Dホログラム映像プログラムや骨格識別プログラムを開発したプログラマーでもあるのです。
生前の顔を復元したり、3D技術を使って犯行時の動きを再現したりするのが主な仕事です。
悲惨な遺体を見てつらそうな顔をするなど、視聴者に近い感覚を持っているひとです。
ブレナンとは大親友で一番の理解者。
ブレナンとブースとくっつけようと手を出し口を出し、そういった面でもサポート(?)してくれます。
ジャック・ホッシンズ
土壌学、植物学、昆虫学の博士号を持つ虫と鉱物の専門家。
三つも博士号を持つすごい人なのかと思いきや、なにかと陰謀に結び付けて考える変わり者です。
好奇心旺盛で洞窟探検のライセンスまで取得する徹底ぶり。
実証実験も大好きで、ラボを破壊する困った面も。
実はジェファソニアン法医学研究所の理事でもある大富豪の一族ですが仲間には隠しています。
ザック・アディ
ブレナンのアシスタントを務める若き天才がザックです。
二つの博士号を取るためジェファソニアン法医学研究所で研究をしています。
あまりにも知性が高く周囲にいる普通の人には理解を得にくく、宇宙人なんて呼ばれることもあります。
一方でブレナンをとても尊敬し、とても忠実。そのせいでブースのことをあまり好ましく思っていませんでした。
けれど、ブースの男らしさにいつ間にやら彼を慕うように。
あんまりブースからは相手にされていないようでけどね…。
リアルな造形も見所
シーズン12まである「BONES(ボーンズ)ー骨は語るー」では、色々なパターンの遺体が登場します。
もちろんドラマなので造りものですが、正直なところ、食事時の視聴はお勧めできないレベルの迫真の出来栄えです。
ブレナンたちの出番は、身元不明でわからないほどの状態の遺体を扱うので、見ていてちょっと厳しいという方もいるかもしれません。
でも、そのリアルな造形は制作したスタッフの熱意の結晶であり、見所のひとつなのです。
「BONES(ボーンズ)ー骨は語るー」を視聴するなら動画配信サービスがおすすめ
「BONES(ボーンズ)ー骨は語るー」はシーズン12でファイナルシーズンとなりました。
そうはいっても200話以上あるので、DVDのレンタルは大変です。
やっぱり手軽に視聴できる動画配信サービスがおすすめですね。
面白いシリーズなだけに、終わってしまったのは残念ですが、今から観始めても追いつけなくて困るなんてこともありません。
基本的に一話完結型で、それぞれのエピソードは独立しています。
ブレナンやブースの過去など少しずつ紐解かれていくストーリーという展開もあって、シーズンを通してもばっちり楽しめます。
「BONES(ボーンズ)ー骨は語るー」はシリアスな犯罪ドラマを楽しみたい人も、人間ドラマをしっかり楽しみたい人も、どちらにも本当にお勧めできる作品です!
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