「雨が降ると君は優しい」の玉山鉄二｡彼の過去作品はこれを観よう!

日々、あらゆる手口を使って行われている「犯罪」。

その中でも断トツ危険な「凶悪犯罪」に対して、プロファイリングや科学的な調査を使って対処法を考える為の部署「警視庁捜査第一課特別犯罪対策室」が設置された。ただ、そんなのは建前だった。本質は、各部署の不要人材の寄せ集め。

そこへ配属されたのは、かつて警察庁の中でもトップの美人女性として有名だった「大澤　絵里子」。5年前に、身分を明かさず交際していた恋人の弟が「反政府組織のメンバー」として逮捕されたため、警視庁から降格した。

５年間、アメリカで「プロファイリング」や「交渉術」を学び日本に帰国したが、その直後に「警視庁捜査第一課特別犯罪対策室」が設置され、彼女が配属されたために、警察内では「出世コースを外れてしまった大澤のための救済場所」と言われている。「女警察官の癖に」と社内の男性から嫌味を言われるも、動じず自分の信念をまっすぐ持ち、次々に迷い込んでくる事件を「癖の強い部下」と一緒に解決していく。

長原製薬広告部の槙田高弘は、通勤電車の待ち時間に「駅のホームから人が転落する事故」を目撃した。しかし、槙田は「会社に遅刻してしまう」と急いでその場を去っていく。

日々の生活に戻り、婚約者の「森田　真弓（もりた　まゆみ）」と結婚式の式場や新婚旅行の事を考え、幸せな生活を送る槙田。そんな槙田の元に「安城副部長」から呼び出しがかかり、北海道と大阪への出張・極秘調査を任せられる。

「ここ１年で３人。うちの薬を処方されている男性が３人、飛び込み事故で亡くなっている。理由を調べてほしい」
槙田が目撃した転落事故の被害者もそのうちの１人。その人が事故直前にその薬を飲んでいたことが発覚した。同じような事故があった大分・北海道へ急いで調査に行くと、どちらの被害者も同じ成分の薬を飲んでいたことが判明した。

このことを部長に告げる槙田ですが、部長は「事の隠蔽」をはかり３人目の被害者の家族へ「誠意を見せて誤解を解いてこい」と槙田を向かわせた。隠蔽に関わり悩みを抱えすぎてしまった槙田は、大学の先輩でもある長原製薬の顧問弁護士「高藤」に真実を話してしまった。