『天気の子』のタイトルに新海誠監督が込めた想い・意図とは?

 

奈美
みなさん、お元気ですか?
奈美です!

新海誠監督の最新作『天気の子』のBlu-ray&DVDがいよいよ2020年5月27日に発売開始されましたね!

私も何度かこの映画を見ていますが、公式Twitterでもメイキングのお宝映像が流れてきて、いまだに「見たい!」って思ってて、ずっと興奮しっぱなしです!

もともと『君の名は。』が大ヒットしたことで、新海誠監督の『天気の子』は公開前から私の学校中で話題になっていました。

そして、『天気の子』が劇場公開されると、私の学校内では『君の名は。』と『天気の子』のどちらが面白かったのか?と、授業の合間の休み時間のたびに話題になったりしていました。

さらに主人公たちの物語中の名ゼリフとRADWIMPSの主題歌『愛にできることはまだあるかいなんて、ほんとにこころが打たれる映像と音楽で、周りの人目も気にせず放課後に友達同士で一緒に歌って帰ってました!(笑)

そんな『天気の子』ですが、新海誠監督が作品タイトルに込めた想いや意図があるって、皆さんご存知ですか?

新海誠監督がタイトルに込めた想いや意図を知ることで、皆さんもきっと『天気の子』をもう一度見たくなりますよ!

この記事はネタバレを含みます。

 

『天気の子』のあらすじをおさらい

新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」するストーリー。
東京にやってきた家出少年・帆高が出会った、不思議な力を持つ少女・陽菜。
ふたりの恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれる。

引用元:『天気の子』公式サイト

天気の子

画像出典:Amazon

【作品情報】
監督・脚本・原作:
新海誠
アニメーション制作:
コミックス・ウェーブ・フィルム
キャスト:
主人公:森嶋帆高(醍醐虎汰朗)
ヒロイン:天野陽菜(森七菜)
陽菜の弟:天野凪(吉柳咲良)
ライター:須賀圭介(小栗旬)
女子大生:須賀夏美(本田翼)
主題歌 :
RADWIMPS『愛にできることはまだあるかい』
劇場公開:
2019年7月19日
Blu-ray&DVD発売:
2020年5月27日

『天気の子』は、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』など数々の人気ヒット作で名高い新海誠監督が手がけた最新作!2017年に世界中で大ヒットした映画『君の名は。』と同様に「愛」というテーマを扱う作品です。

高1の森嶋帆高が、ある夏の日に離島にある自宅から家出をして、東京にやってきたところから物語は始まります。

何をしてもうまくいかず、孤独と貧困と空虚感の漂う中、精神的にも追い詰められて、いよいよヤバいって時に、天野陽菜という天使に巡り合います。

天野陽菜の天気にできる特別な力との出会い。

そして、その力をお金儲けに利用しようとした森嶋帆高と天野陽菜の2人に訪れる困難の数々。

陽菜と過ごすうちに、陽菜にどんどん惹かれていく帆高の心。

無情にも、彼岸に連れていかれて引き離される2人。

まだ記憶に新しい『君の名は。』主人公の立花瀧が登場するシーンや、同じく『君の名はヒロインの宮水三葉の登場シーンは、『君の名は。』を見ていた人にとっては懐かしくもあり、次の展開にどう関係してくるのか?後半からは息抜きができないくらい心が惹かれる映画でした。

 

新海誠監督が『天気の子』のタイトルに込めた想い・意図とは?

新海誠監督が『天気の子』のタイトルに込めた想い・意図とはどういったものだったのでしょうか?

それは、

地球温暖化への訴えと、『君の名は。』への世間からの批判に対する反発!

です。

2019年9月に「NEWS23」で新海誠監督と小川彩佳さんとの対談の中で、新海監督が『天気の子』に込めた想いを語りました。

対談で新海監督は、「地球温暖化による気候変動により、世界中で様々な自然災害が起こっている。

その一つとして雨が降り続く世界を現実社会の問題として投影し、日本社会と世界の人々に対して、地球温暖化を訴えている」と、いった内容を語っています。

また、『君の名は。』で、隕石が地球に衝突した中で進む物語の世界観を、映画公開後のSNS上で「災害というものを利用してエンターテイメントの装置にしちゃうの?」と、

批判されたことに対する、監督の息苦しさや、批判に対する反発のようなものが、『天気の子』の世界観につながっていると、語られています。

『天気の子』というタイトルの意味ですが、映画を見てくれる人にとって、映画の中で起こる話が自分自身の話だと感じれるものを求めた結果のテーマが「天気」だったそうです。

確かに、ラストシーンでは、他の映画にありきたりな「全てが幸せハッピーエンド」で終わるわけでもなく、映画を見た人によっては、さまざまな意見が分かれる物語だと感じました。

 

サブタイトル『Weathering With You』に込めた監督の想い

困難

 

新海誠監督がサブタイトル『Weathering With You』に込めた想いとはどういったものだったのでしょうか?

それは、

君と一緒に困難を乗り越える!

です。

まさに映画の中で、帆高と陽菜の2人に次々と訪れる困難を乗り越えていく物語でした。

二人で困難を乗り切った後に帆高の名セリフ「僕たちは、大丈夫だ」からのRADWIMPSの主題歌『愛にできることはまだあるかい』が挿入してくる情景。

奈美
友達と、号泣しまくりでした。

通常『weather』には、英語の授業で使われる単語として、有名な『weather News』『Weekly weather News』など、「天気」という名詞で使われることがほとんどですよね?

でも、『With You』って、ついたらどうなるって、思いませんでした?

 

実は、『Weather』って、もう一つの意味合いで「(困難などを)乗り越える」って、動詞の意味もあるんです。

だから、新海誠監督は君と一緒に困難を乗り越える!って、サブタイトルをつけたかったんだと感じました。

新海監督は、2018年12月に行われた『天気の子』制作発表会のインタビューで、「Weathering With You」についても語っていますね。

新海監督は、「Weather(天気)」という言葉を使いたくて、川村プロデューサーに相談して、いろんな案を提案をされた中で、Weatherという言葉に、「(困難などを)乗り越える」って、動詞の意味があることに気付いたんだそう。

監督としては、『天気の子』は、大きなことを乗り越える物語でもあるので、サブタイトルとしては合っていると感じたようですね。

 

まとめ

今回は『天気の子』のタイトルに新海誠監督が込めた想いや意図について紹介しました。

新海誠監督が映画を通して語る日本社会や世界に対する訴えは、考えさせられますね。

今後の監督の作品にも注目です!

映画「天気の子」は、FODプレミアム・Paravi・TSUTAYA TV・U-NEXTamazonプライム・ビデオdTV dアニメストアmusic.jp で見られます。(2020年6月現在)