春は新しいドラマが目白押しです。そのなかでも私は、田中圭さんと安田顕さんが共演する『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』がとても楽しみ。今日は出演者を紹介するのと、ドラマの背景や魅力についてお話したいと思います(ネタばれはありませんのでご心配なく)。
『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』とは
数億桁の遺伝子配列を記憶している天才遺伝子科学者: 神保仁(じんぼしん)と、熱くも人情深い刑事の安堂源次(あんどうげんじ)がバディを組んで、遺体や殺人現場に残された「遺伝子」を手掛かりに難事件を解決するという犯罪捜査ドラマです。
もし見逃した場合はParaviで視聴することができます。
DNA、科学捜査、遺伝子ってむずかしい言葉がいっぱい出てきます。でもご安心ください。
豊富な知識と推理力で難事件を解決していく“ミステリードラマ”として、また医療や健康などDNAプチ情報満載の家族みんなで楽しく学べる“情報ドラマ”として、そして、遺伝子捜査の裏にある深い人間ドラマに感動する“ヒューマンドラマ”として、幅広い層が楽しめるエンターテインメントドラマの新シリーズにご期待ください。
登場人物と出演者
ついに解禁‼️4月の #金曜8時のドラマ は 『#らせんの迷宮 〜DNA科学捜査〜』٩( ‘ω’ )و🧬#田中圭 演じる天才科学者・神保仁と #安田顕 演じる直情型の熱血刑事・安堂源次がタッグを組み難事件に挑みます🚓🧪
クールな神保と、熱血な源次の掛け合いにご期待ください‼️
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神保仁(じんぼしん)役/ 田中圭
数億桁あるともいわれる遺伝子配列を記憶する天才遺伝子科学者。天才である一方、人の心には全く興味がない。研究に没頭するあまり奇行が目立ち、変人扱いされている。
肩書は、聖ヘリックス大学・医学部・細胞医療学科・ゲノム解析学研究室・准教授。
口癖は「DNAは嘘をつかない」。趣味は遺伝子データベースを個人的に構築すること。
アルコールで手を洗いすぎて指紋がない。
演じるのは田中圭さんです。
1984年7月10日生まれ。東京都出身。血液型O型。
幼いころに父をなくし、母子家庭で育ちました。その母も、2018年に病気で他界しています。
特技はバスケットボールで、小学生の時には全国大会に出場した経験を持っています。プロを目指していましたが、ケガにより断念。その後、プライベートでバスケットを再開し、CMで八村塁さんと共演したこともあります。
渋谷教育学園幕張中学・高校の出身です。偏差値70以上の超名門校です。今回の役どころにピッタリです。
2000年に「孤独な果実」(日本テレビ)で生徒役としてデビューして以降、これまでに出演したドラマや映画は、ゆうに50を超えています。とくに、2003年の「WATER BOYS」(フジテレビ)と、2018年の「おっさんずラブ」(テレビ朝日)は、彼の人気を押し上げた作品と言えます。
2011年8月、女優のさくらさんと結婚されました。2人の娘さんがいます。
今回の『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』について、以下のようにコメントしています。
台本を読んでワクワクしましたし、これから安田さんをはじめ共演者の皆さまと一緒に、新しいモノを作っていければいいなと思います。金曜20時なので、みんなが楽しくみられるけど、気付いたら集中して夕飯を食べ忘れた…みたいな、のめり込める作品になればいいなと思います。みんなで頑張っていきます!
自分の役も特徴的で、今まで普通が持ち味の役ばかりやってきたので、最初は戸惑ったり照れたりするだろうと思いますが、自分なりの神保准教授を生きられればいいなと思います。
皆さま楽しみにしていてください。そして、毎週一緒に事件を解決していってください!宜しくお願いします!
安堂源次(あんどう げんじ)/ 安田顕
神保とは正反対で、人情派の熱血刑事。犯罪を心から憎み、捜査には経験と勘が大事だと考えている古いタイプ。
肩書は警視庁捜査一課七係。安堂班主任。警部補。
初めは研究者の神保を「キモイ」と思っていたが、科学捜査に触れて考え方を改める。
演じるのは安田顕さんです。
1973年12月8日生まれ。北海道室蘭市出身。血液型A型。
牛乳早飲みの特技があります。また、宴席ではすぐに脱ぎたがるため、「ヌーディスト安田」という敬称で親しまれています。自他ともに認める変態だそうです。
学生時代に森崎博之、大泉洋らとともに演劇ユニット「TEAM-NACS」を結成しています。
1998年大泉がレギュラー出演していた「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)に、同局のキャラクター「onちゃん」のスーツアクターとして出演し、徐々に活躍の場を広げていきました。
1999年から舞台、2002年からはテレビドラマでも活躍しています。「下町ロケット」(TBS)、「俺の話は長い」(日本テレビ)など、シリアスな役からコミカルな役まで幅広くこなすことができる俳優さんです。
2002年に一般女性と結婚。お相手は学生時代から8年間交際していた方です。2年後の2004年に長女が誕生しています。かつては北海道に家族を置いて単身東京へ出ていましたが、子供の中学校進学を期に家族を東京へ呼び寄せています。
今回の『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』について、以下のようにコメントしています。
刑事役は、いつもワクワクします。安堂という役を現場で楽しみながら、人間味あるよう演じていけたらと思います。
田中圭さんとご一緒するのは初めてですが、とても嬉しく、光栄です。これまた今から楽しみで仕方ありません。
ご覧くださる方々に、楽しんでいただけるドラマをキャスト、スタッフの皆さまと作り上げていけるよう、頑張ります。
#らせんの迷宮 レギュラーキャスト解禁🎊神保や源次に協力する科捜研の美女・乱原流奈に #倉科カナ、源次の上司・捜査一課課長の栗原四郎に #渡辺いっけい、若手刑事の瓜生夏樹に #中田圭祐
そして、神保や源次が足繁く通うスナックゲ呑ムのママ、馬場ゆかりに #松坂慶子が決定しました‼️\( ‘ω’)/🌟 pic.twitter.com/qXHB5hBrTX— らせんの迷宮〜DNA科学捜査〜🧬初回4/24(金)夜8時スタート‼️初回2時間SP✌️ (@tx_kin8) March 10, 2020
乱原流奈(らんばらるな)役/ 倉科カナ
警視庁科学捜査研究所の優秀な研究員。刑事と一緒に現場に立つ行動派で、安堂源次に協力する美女。
プライドは高いが、神保仁を研究者として(?)尊敬している。
※注) 原作とは若干人物像が違うらしいので、そこもドラマの見どころの一つです。
演じるのは倉科カナさんです。
1987年12月23日生まれ。熊本県熊本市出身。血液型O型。
母親が18歳の時の子供として生まれています。妹3人、弟1人の5兄弟の長女で、末の弟とは12歳離れています。
絵が上手。趣味は写経。見た目の華やかさと違って意外とインドア派です。
2006年に「ミスマガジン2006」でグランプリを取って芸能活動を開始しました。2008年にNHK総合の「土曜フレンドパーク」、2009年にはNHK連続テレビ小説の「ウエルかめ」に出演するなど、徐々に芸能活動を広げていきました。
馬場ゆかり(ばばゆかり)役/ 松坂慶子
神保や安堂が通うスナック「ゲ呑む」のママ。神保に2階の部屋を提供している。
なにかと神保の面倒を見るが、ときどきモノを考える姿から、過去に何かがあったことを想像させるミステリアスな面を持つ。
※注) 原作には登場しないキャラクターです
演じるのは松坂慶子さんです。
1952年7月20日生まれ。東京都大田区出身。血液型A型。
韓国人の父と、日本人の母の間に生まれています。出生については、いろいろと複雑な状況があったようです。
1967年にテレビデビュー。翌年1968年にウルトラセブンの31話に少女役として出演して、女優の道を進み始めました。
映画デビューは1969年で、それ以降、「青春の門」(1981年)、「鎌田行進曲」(1982年)などの代表作に出演し、これまでに90作以上の映画に出演しています(2020年4月現在)。
1979年には主演ドラマの「水中花」(TBS)で、主題歌「愛の水中花」を自ら歌い、ドラマ、歌ともに大ヒットしています。
2009年には長年の功績が認められて、紫綬褒章を授与されています。
栗原四郎(くりはらしろう)役/ 渡辺いっけい
警視庁捜査一課長。安堂の上司。いつも安堂の勝手な行動に手を焼いている。
上層部に常に忖度しているが、刑事として心の中に熱いものを持っているらしい。
※注) 原作には登場しないキャラクターです
演じるのは渡辺いっけいさんです。
1962年10月27日生まれ。愛知県豊川市出身。血液型B型。
大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科在籍中に『劇団☆新感線』に参加して演劇の世界に入りました。
1992年のNHK連続テレビドラマ「ひらり」で医師の役を演じてブレークしました。以後、数々の連続ドラマで名わき役として出演多数です。
福山雅治さん主演の「ガリレオ」(フジテレビ)では、福山雅治演じる湯川教授の助手、という役でした。今回は警視庁捜査一課の課長ですが、大学教授との絡みが見ものです。
ハロプロ、モーニング娘。の大ファンで、DVDを買うだけでは飽き足らず、カラオケで歌うほどだそうです。
瓜生夏樹(うりゅうなつき)役/ 中田圭祐
警視庁捜査一課巡査。安堂班の若手刑事。
いつも安堂に振り回されているが、なんだかんだで結果を出す安堂を尊敬している。
※注) 原作には登場しないキャラクターです
演じるのは中田圭祐さんです。
1995年11月27日生まれ。神奈川県出身。血液型O型。
2014年にモデルデビュー(MEM’S NON-NO専属)。2016年4月に「毒島ゆり子のせきらら日記」(TBS)で俳優デビューをしています。
小学生から高校生まで父親の影響でラグビーをやっていました。
『らせんの迷宮』の原作について
原作は、夏緑さん作、菊田洋之が絵を担当した『らせんの迷宮ー遺伝子捜査ー』です。小学館ビックコミック増刊号に2012年6月17日号から2015年10月17日号まで連載されていました。
ちなみに、原作者の夏緑さんは神戸大学農学部を卒業後、京都大学大学院理学研究科博士課程修了しています。さらに、国家公務員採用I種試験合格。他に、日本分子生物学会会員、宇宙作家クラブ会員。才能あふれる方ですね。
確かな知識を背景とした原作ですが、2作しかないマンガをどのようにドラマ化したのか、そこも楽しみです。
画像出典: amazon
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そもそもDNA科学捜査って何?
DNAとはデオキシリボ核酸(DeoxyriboNucleic Acid)といって、細胞の核の中に存在する核酸の一種です。
といってもさっぱりわからないですね。できるだけ簡単にいうと、遺伝情報(いでんじょうほう)を格納している2重らせん構造の鎖だと思ってください。
この2本の鎖が、A、T、G、Cという4つの「手」でつながって、その組み合わせによって性格だったり、肌の色だったり、顔のパーツの配置だったりが決まります。いわば、生物の設計図の役割をしています。(下の図の黄色、紫、緑、水色がそれぞれA、T、G、Cだと思ってください)。
この「A、T、G、C」の4つの組み合わせが、「CTCGTGTTGTGTTTGAGAAATAGTTGATGCATCAGAATGGTTTGCAT」のように何億個(桁)も並んでいるのが遺伝子情報です。神保はこれを記憶しているというのですから、まさに天才・奇才です。
このA、T、G、Cの組み合わせは一人ひとり異なりますが、体の各部位から取った細胞は同じDNAの組み合わせを持っています。
たとえば髪の毛の細胞から採取したDNA情報と、唾液や血液などから採取したDNA情報を比較すれば、同一人物のものなのか、まったくの他人のものなのかを判別することができます。
私たちは父親、母親から半分ずつ遺伝子を受け継いでいるので、残されていた遺伝子情報から、本人と親類関係なのかどうかもわかります。
アメリカでは、殺害された人に付着していた髪の毛や体液から、それが本人のものではなく犯人のものであることを突き止め、逮捕に至ったケースもあります。
最近のニュースだと、第二次世界大戦のときにシベリアで強制労働中に死亡した方の遺骨を日本に引き取りましたが、DNA鑑定の結果、ほとんどが日本人の遺骨ではなかった、という衝撃的な結果も話題になっています。
技術の発展によって、これまで犯人が特定できず迷宮入りしたり、冤罪による誤認逮捕もなくなることが期待できます。DNA科学捜査にこれからも注目です。
もし見逃した場合はParaviで視聴することができます。