フジテレビの火21時枠のドラマ『姉ちゃんの恋人』が2020年10月27日から放送開始になったね。
面白そうなドラマよね。
キャストはこんな感じ。
「姉ちゃんの恋人」主な登場人物
- 安達桃子(27) 有村架純
- 吉岡真人(31) 林遣都
- 市原日南子(40) 小池栄子
- 岸本沙織(39) 紺野まひる
- 高田悟志(45) 藤木直人
- 安達和輝(20) 高橋海人
- 安達優輝(17) 日向亘
- 安達朝輝(14) 南出凌嘉
- 吉岡貴子(54) 和久井映見
- 川上菊雄(62) 光石研
- 浜野みゆき(27) 奈緒
- 中野藤吉(43) やついいちろう
脚本は岡田惠和さんね。岡田さんと言ったら有村架純さんとはドラマ『ひよっこ』を始め、もう何度もタッグを組んでいるわよね。
有村架純さんのフジテレビ恋愛ドラマと言ったら『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』も良かったよね。
※以下、ネタバレを含みます。先に内容を知りたい方は動画を見てからチェックしてください。
第1話『肝っ玉姉ちゃんが訳アリ男に恋をした!』のあらすじ
新型コロナウイルスと思われる(作中明言されてはいない)ものがある程度一段落した年の、ハロウィンの季節から話は始まる。
ホームセンターで働く桃子は自分がセレクトした地球儀等のコーナーの中で、飾ってあった地球のキーホルダーが割れていることに気づくが、それを置いて売り場の同僚達と飲みに行く。
3人の弟は料理好きで家で自炊を楽しんでいると語る桃子。過去のホームセンターでの混乱を回想しながらも飲み会を楽しむ桃子は、ふと自分がしばらく恋をしていないことに気づく。
一方、配送部の真人は高田と配送中のトラックの中で、夜景が明るく見えてきたことへの喜びを語り合う。世間の混乱の中で仕事がなくなる不安を感じていたことを語る真人。搬入中、桃子が修理を後回しにした地球儀のキーホルダーを修理する真人。
夜勤明け、帰宅した真人は弁当屋のパートに行く母・貴子(元教師)を送り出した後、同窓会の手紙に欠席で返送しようとしている葉書を見つける。どうやらその原因は、過去に保護司の川上の面倒になっていた真人にあるようだ。
一方、父親代わりとしての役割を果たすようにステレオタイプな男のような語り口で家族に関わる桃子は、出勤後に地球のキーホルダーが直っていることに気づく。そして日南子から、桃子の「クリスマスは盛大に」という提案が通ったことを伝えられ、責任者に指名される。
各フロアの責任者同士の話し合いには、配送部の担当者も含まれているという。配送部の担当者には真人が指名され、真人は昼に母の仕事の手伝った後、ミーティングに参加する。そこで真人は幸せな人だけではないクリスマスを提案し、それを桃子も受け止めた。
夜な夜なコンビニの前で親友のみゆきとアイスを食べながら世間話を楽しむ桃子は、心が通じる人がいたらいいな、と語る。その中で頭を過ったのは真人の言葉だった。
休日、朝輝のサッカーの試合を観戦していた桃子は真人と偶然会い、お互いに境遇を話す。桃子は両親が事故で亡くなり、親戚の川上の紹介で就職したこと、そして家族を大切にしていることを語り、真人もまた母を守りたいと話す。
その会話の中、真人は桃子のバッグに地球のキーホルダーが付いていることに気づく。そしてそれを修理してくれたのが真人だということに気づく桃子だった。
「この星に暮らす僕らは皆深い傷を負ってしまっていて、誰かとつながることに臆病になっているのかもしれない」という語りの中で割れた地球のキーホルダーを修理する真人の姿が印象的だったわね。
これから素敵なことが待っている、ということを暗示するド直球の演出だったね。
でも今コロナ後の物語を描くのは連続ドラマとしてどうなのかしら。
時事ネタはメリットもデメリットもあるからね。何か策があるのかな?
インターネット等で話題になっているエピソードとかも取り入れているよね。そういうところも含めて、今後が気になるね。
訳アリ男 吉岡真人(林遣都)に大注目
ささいなことにも小さな幸せを見出す姿や、母を気遣う優しさが垣間見えたわね。
でもずっとどこかに影を抱えているみたい。
なんだかこの真人のキャラクター、31歳の男としてすごくリアルなんだよね。ごく普通で、すごく優しい人なのに、幸せを掴めず常に漠然とした不安を抱えている。勿論過去にどんな事件を起こしたのか語られていないからなんとも言えないんだけど、そんな真人の姿がちょうどあの世代と重なって見えるね。
クリスマスに対して、「一人だったり、さみしかったり、辛い思いを抱えている人もちょっと見に来たいなと思えるものにしたい」と語るシーンがそれを印象的に表していたわね。
うん。ああいう見方を出来るのは、あの世代特有かもしれない。
バブル崩壊後に生まれゆとり世代と言われ、社会に出る前にリーマンショック・東日本大震災があった世代だからね。
他者の悲しみや苦しみに敏感な人も多いのかもしれないね。優しすぎるんだよね。
そういう真人の気持ちを桃子がちゃんと受け止めてくれて、本当に良かったよ。これから明かされていく真人の過去、要チェックだね。
恋の予感
誰の物かわからないキーホルダーを直すなんて真人優しすぎ。あれは嬉しいよね。でも今後あの自信がなさそうな真人が、ドストレートな桃子とどうやって恋を進めていくのか、気になるところだよね。
そうね。桃子のバッグに、あの直した地球儀のキーホルダーが付いているのに気づいた真人の顔が良かったわね。
あれは嬉しいよね。自分のしたことが、誰かに気づいてもらえていた。役に立っていたという実感を得られるのは、大きいんじゃないかな。真人にとって。
そしてそれを喜んでもらえた。最後にもう一度、ダメ押しで地球の話をされる。こうやって少しずつ自信を取り戻していくんじゃないかしら?
その後に彼女がいるか聞いたり、私みたいな人と付き合えばいいのにって言う桃子もなんだかワ―、ってなるよね。一歩間違えばあざといけど。
有村架純ちゃんにあれをやられたら大抵の男はイチコロだよ。
ちょっとパパ!
あ、え、いや。
真人の真似しても駄目よ。
へえ。私も真似してみよっと。
変な男連れてきたら許さないからね。
パパチェックは超厳しいわよ。
脚本 岡田惠和の恋愛ドラマ
ドラマ『ひよっこ』も良かったよね。
ええ。でも私たちの世代では、岡田さんと言えばドラマ『ちゅらさん』よね
そうだね。でも僕が一番好きなのはドラマ『最後から二番目の恋』かな。あれは抜群に良かったから。
2010年代前半のフジテレビの恋愛ドラマは良かったわよね。坂元裕二と古沢良太とかね。
うん。恋愛物だから勿論主人公は不器用な状態からスタートしないといけないんだけど、そういう男を描くのが上手い脚本家が揃ってたよね。
不器用な男といえば尾崎将也とかね。
有村架純さん主演の、坂元裕二脚本ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の話もしてたよね?
うん。あれは引っ越し屋さんに恋してたけど、今回は配送部の人。どちらもトラックに乗ってるところとか、思い出しちゃった。
両親がいないところとかね。2021年には坂元裕二脚本、有村架純主演の映画『花束みたいな恋をした』も公開予定だし、岡田さんは坂元裕二作品を意識してないわけはないよね。でもこの話、見れば見る程真人が主役なんじゃないかっていう気がしてくるよ。
『いつ恋』は結構暗いところが多かったけど、このドラマは明るくてポップな感じだよね。
それが岡田さんの持ち味だからね。それと真人の過去がどう交わってくるかが見物だね。
第2話を見る前にもう一度チェックしなくっちゃ。