今回はアニソンにフォーカスしたよ。
記事の最後に動画で主題歌が聴けるから楽しみにして下さいね。
皆さんはテレビアニメ「七つの大罪」はもう観ましたか?そのアニメの主題歌を作詞、作曲し自分たちで演奏し歌っているのは“いきものがかり”です。
原作は週刊少年マガジン掲載の漫画
2012年から『週刊少年マガジン』(講談社)にて掲載されている漫画で、2018年10月の時点で累計発行部数は3000万部を突破している話題作です。
原作者の鈴木央にとって初めてアニメ化された作品となります。
2014年10月にテレビアニメの第1期が放送され、2016年8月にはテレビアニメのスペシャル版が放送されました。
2018年の夏には劇場版『 七つの大罪・天空の囚われ人』が全国で公開され、人気はうなぎのぼりです。
この作品は世代を問わず幅広い層から支持されているのが特徴です。内容はファンタジーなのですが、あまりにもスケールが大きくキャラ設定が、良い意味で濃厚であり独創性に富んでいるため大変見応えがあります。
そして何と言っても主人公のメリオダスが、愛くるしい顔立ちと違っていて実は年齢が…
それでは早速、本題に入りたいと思います。
舞台となっている場所は日本では、ないことは映像で理解できます。ただこの地球にこんな場所があるのか?と言うほど私たちとは無縁の遥か彼方にあるどこかの世界を描いています。
そして主題歌が作品の“イメージを歌で表現するとまさにコレ!”と言うほどピッタリなんです。主題歌は“いきものがかり”が担当しテレビアニメと同じく大ヒットしました。
ドラマでもアニメでも作品のヒットの裏には必ず主題歌のヒットがありますよね。
映像に合わせてこの歌を聴いているると、何だかワクワク感が倍増して一気にテンションが上がります。
主題歌のタイトルは『熱情のスペクトラム』
主題歌はアニメを盛り上げる大切な要素の一つです。
タイトルは『熱情のスペクトラム』です。今での彼らの作品とは少し違い、いかにもアニソンぽい感じですね。
NHK紅白歌合戦に毎年、出場している人気グループが歌っているのでアニメに負けず劣らず話題になっています。
オープニングテーマ
「熱情のスペクトラム」
いきものがかり
作詞:水野良樹
作曲:水野良樹
編曲:近藤隆史
田中ユウスケ pic.twitter.com/G8oAN5Asg3— うき君のUKI☆UKI☆Party (@Ukimono1111) October 5, 2014
作詞、作曲はリーダーの水野良樹が手掛けています。
ところで『熱情』とはどのような意味なのでしょうか?
たまに間違えている方がいますが『情熱』ではなく『熱情のスペクトラム』が正解です。
歌詞に込められた思い
情熱と熱情の違いは?
主題歌を手掛けるにあたって水野良樹に情熱と熱情の違いは何かと質問すると「情熱」はコントロールできている感じ。
「熱情」はもっと取り乱していると言うか、まとまっていない感じ。そのとっちらかったイメージが曲のテーマと合っている気がしたと、取材で語っています。
・熱情=あるものごとについて、血のたぎるように熱い気持ちになること。熱心な気持ち。
使い方の例は「研究に熱情を注ぐ」があります。
・情熱=あるものごとに向かって気持ちが燃え立つこと。熱意。
使い方の例は「サッカーに情熱を傾ける」があります。
結論から言うと2つ熟語は同じ意味だそうです。ただ、七つの大罪には熱情を使うほうが「らしくなる」と思ったのではないでしょうか。
スペクトラム(spectrum)とは?
・(目の)残像、〔変動するものの〕連続体、範囲。語源はラテン語の”見えるもの”の意味。意見・現象・症状などが、あいまいな境界をもちながら連続していること。使い方の例は「X線というスペクトル」があります。
出来上がった曲を歌ってみた感想をメインボーカルの吉岡聖恵に聞いてみると「力強さのなかにファンタジーっぽい謎めいた感じがあったので、今回はもう、そのなかに身を委ねました。 」と取材でコメントしています。
「いきものがかり」とはどんなグループ?
今さら聞けないシリーズ第二弾といきましょう。
七つの大罪は小学生のお子さんから、子供と一緒に劇場版を見て虜になったお父さん、おじいちゃんまで年齢や男女は関係なくファンが多いですが、この曲を手掛けた”いきものがかり“を良く知らない人もいます。
ここでグループの紹介をさせて頂きます。
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画像左から⽔野良樹(みずのよしき) (Gt.) 吉岡聖恵(よしおかきよえ) (Vo.) ⼭下穂尊(やましたほたか) (Gt./Harmonica)
グループ名の由来とは?
水野良樹と山下穂尊が小学校1年生からの同級生でした。2人は金魚に餌をあげる「生き物係」を担当していました。更に2人は小学校から高校まで同じ学校に進学しています。
そして1999年2月1日に音楽グループを結成します。その時の軽い気持ちでグループ名を「生き物係」にしました。
結成後は地元の厚⽊・海⽼名や⼩⽥急線沿線でカバー曲を中⼼に路上ライブ活動を始めます。
聖恵が入ったきっかけは兄の紹介?
水野良樹はメンズだけよりグループに女性が一人居たほうが花があって良いのではないかと思い始めます。
そして女性ボーカルを探していたら、たまたま同級生だった聖恵の兄が「1歳年下のうちの妹は歌が上手いよ」と言って紹介してくれたそうです。
聖恵がいきなり路上で飛び入り参加をして以来、いきものがかりは3人グループとして地元で活動を始めます。
3人になったいきものがかりの練習場所はいつも水野と山下の通う高校の音楽室でした。ギターやキーボードの楽器の音を出しても大丈夫ですし、聖恵も周囲を気にしないで歌えるので絶好の場所だったのです。
しかし、聖恵は水野良樹と山下穂尊の1歳年下であったので結成当時はまだ中学生でした。2人の通う高校の生徒ではないので自由に出入り出来ません。
そこで、同じ学校に通っていた聖恵の兄にジャージを借りて、夜な夜な3人は音楽室に忍び込み練習に励んでいました。しかし誰もいないと思っていたある日、校長先生が音楽室の前を通りかかります。
校長先生は聖恵がこの高校の生徒ではない事を知っているし、誰の妹であるかも知っているし、音楽室を無許可でグループの練習場所として使っていた事も知っていると言ったそうです。
それ以来、高校の音楽室ではない場所で練習をするようになったそうです。
しかし、その数年後に彼らがメジャーデビューを果たし紅白歌合戦と言う檜舞台に立った時、校長先生はどう思ったでしょうか。いずれにせよ立派に成長してたくさんの人から愛されるグループになって、「誇らしい」と自慢してたと思います。
2006年念願のメジャーデビューを果たす
聖恵と言う才能溢れるボーカリストが加わり3人の活動の場は広がっていきました。単独で貸し切った地元厚木のホールやライブハウスのチケットは毎回ソールドアウト。お客さんの数はどんどん増えていく一方でした。
そしてついに2006年3⽉15⽇「SAKURA」でメジャーデビュー。
2008年には「NHK紅⽩歌合戦」に初出場を果たし、デビュー曲の「SAKURA」を披露しました。
2009年「YELL」が第51回⽇本レコード⼤賞優秀作品賞を受賞。
2010年「ありがとう」が第52回⽇本レコード⼤賞優秀作品賞を受賞。
2011年「笑ってたいんだ」が第53回⽇本レコード⼤賞優秀作品賞を受賞。
2012年「⾵が吹いている」が第54回⽇本レコード⼤賞優秀作品賞を受賞。
この年のNHK紅白歌合戦は5年連続で出場しており紅組のトリを務めました。
2013年「笑顔」が第55回⽇本レコード⼤賞優秀作品賞を受賞。
2014年「熱情のスペクトラム」が第56回⽇本レコード⼤賞優秀作品賞を受賞。
2017年「放牧宣⾔」と表現して活動を休⽌します。解散してしまうのでは?と世間を驚かせました。
2018年 活動休止から約1年10ヶ月「集牧宣⾔」を発表し活動を開始します。
この年のNHK紅白歌合戦で10回目の出場となりました。
彼らの活動再開を心待ちにしていたファンから「お帰りなさい」と多くのコメントがSNSでつぶやかれていました。
いきものがかり、“集牧宣言”後初紅白で「お帰り」と歓喜の声 サプライズも<紅白本番> @nhk_kouhaku @IKIMONOofficial #NHK紅白 #紅白歌合戦 #いきものがかりhttps://t.co/3GQjcze7wP
— モデルプレス (@modelpress) December 31, 2018
成長を続ける3人
路上ライブを始めてから2年後にはメジャーデビューを果たして、更にその2年後には紅白出場を果たすという異例のスピードで順調に知名度を上げていった彼らですが、2020年3月で14年目を迎えます。
若手からすっかり中堅どころのグループへと成長を遂げた、彼らの益々の活躍をファンの一人として今後も応援してゆきたいと思います。
だから僕は君に言うんだ たとえ誰かが笑おうとも ともに生きるその声を守り続ける”
『熱情のスペクトラム』は、哲学的とも言える強いメッセージ性があります。
どうやって生きていけば良いのか迷っている人への応援歌だと感じました。
アニメ「七つの大罪」を見る時に、主題歌も一緒に楽しんで下さいね。
それではでは、また。