こんにちは、福です。
現在(2020年5月)、『未来少年コナン』がNHKのテレビで再放送されているのをご存じですか?
実は僕、今までこの作品を見たことがなかったんですが、この機会に見てみたらこれが面白いんです!
でも、2020年の今見ても、全然古くさくないんだよ。
『未来少年コナン』は1978年の4月4日から10月31日までNHKで放送された全26話のテレビアニメで、後のアニメ界にも大きな影響を与えた不朽の名作として語り継がれています。
再放送を待ち望む声の多かったこの作品が、今回満を持してのオンエア!
2020年5月4日から毎週1話ずつ、再放送が開始されました。
でもその再放送、ネットでは「画角が残念」とがっかりされているそうなんです。
いったいどういうことなのか?
そもそも『未来少年コナン』ってどんな作品?
そんな疑問に今日はお答えしていこうと思います!
『未来少年コナン』って?
『未来少年コナン』は、あの「ジブリ」の宮崎駿監督の初監督(正確には演出)作品で、宮崎駿監督が手がけた最初で最後のテレビアニメなんです。
画像出典:amazon
「そうだったの?!」という方も多いのではないでしょうか。
「ジブリが好き!」というあなたが、スタジオジブリの作品だけ見て満足していたとしたら…、
それ、すごくもったいないですよ!
『未来少年コナン』は「スタジオジブリ」が設立されるよりもずっと前に制作された作品。
数多くの名作アニメ映画を生み出してきた宮崎駿監督のルーツがここにあるんです。
しかもそれがテレビでも見られる!となれば、見ないわけにはいきませんよね。
早速気になってきた方のために、簡単なあらすじをご紹介します。
●あらすじ
最終戦争で地球は荒廃し、人類は絶滅の危機に・・・。
磁力兵器を使った最終戦争が起こり、地球の地軸は狂い地震や大津波が襲って来て、長い間栄えてきた文明はいっぺんに崩れ、世界中のほとんどの人間は死んでしまいます。
物語はそれから20年後の孤島で始まります。
コナンがおじいと二人で暮らしていたところへ、一人の少女が流れ着きます。
それまで地球で生き残っていたのは自分たちだけだと思っていたので大喜びしますが、そこへ科学都市インダストリアからモンスリーたちがやって来て少女ラナを連れ去ります。その時の争いでおじいは亡くなってしまいました。
悲しみを乗り越え、コナンはラナを救うため旅立ちます!
引用元: 未来少年コナン 公式サイト
世界観や空気感がすごく魅力的なんだよ。
再放送の画角が残念?
昔ながらのファンからは、今回の再放送は「画角が残念」と言われているようです。
なんでも、初回放送とは違って登場人物の頭が切れてしまっていたり、上空まで描かれていた
はずの空がカットされていて広がりが無くなっていたりしているようです。
確かにそれでは「残念…」と言うファンの気持ちも分かりますよね。
なぜそんなことが起こってしまっているのでしょうか?
そこには、昔の作品である『未来少年コナン』を今再放送するからこその悩ましい理由がありました。
画角のワケは画面の比率!
…あ、昔は地デジ放送じゃなかったよね!
地デジになったのと同時に、画面の比率も変わったんだよ。
昔の地上アナログ放送の時には画面の横:縦の比率は4:3だったのですが、今の地上デジタル放送では16:9とかなり横長になっています。
4:3の比率は「スタンダード」と呼ばれ、VHS(長方形のビデオ)やアナログ放送で使われていました。
一方、16:9の比率は「ワイド」と呼ばれ、今皆さんがおなじみのDVDやブルーレイ、地デジなどではこのワイド比率が使われています。
『未来少年コナン』はアナログ放送の比率に合わせて作られたものなので、4:3になっています。
それを現在の地デジで再放送するとなると「縦横の比率が違う」という問題が出てきてしまうんです。
この問題を解決するためには、次の2つの方法があります。
- 元のままの比率で放送して、足りない両サイド(①の画像の黄色い部分)には黒いバーなどの余白を表示させておく。
- 両サイドに合わせて拡大表示して、上下(画像②の水色の部分)を切り落とす。
そして今回の『未来少年コナン』の再放送では、②の方法が取られているんです。
そう、「なんで登場人物の頭が切れてしまうのか?」という理由がもうお分かりになりましたよね。
余白が出ないように、画面を拡大していて上下が切れているからなんです。
ちなみにこれは再放送するNHKが勝手にしたことではなく、配給元の日本アニメーションが持っている「16:9デジタルリマスター版」をそのまま放送しているようです。
どちらがお好み?
いかにも古そうだなって感じちゃうかも。
16:9で見られる方が取っつきやすいかもね!
でも僕はやっぱりオリジナルのままで見たいなぁ。
そう言っている僕も、再放送を見たときは初見だったのでこの拡大表示に違和感はありませんでした。
オリジナルを知らないので「こういうもの」と思って見ていれば普通に見ることが出来ます。
オリジナル版を知っている人には多少違和感があるのかもしれませんが、残念な画角と聞くとあえて比べてみたくなる方もいるかもしれませんね。
ちなみに今回再放送の『未来少年コナン』は映像が綺麗に修復された「デジタルリマスター」のバージョンで、作品がくっきり鮮やかなハイビジョン画質に蘇っています。だからますます古さを感じさせないんですね。
どちらが良いかはそれぞれのお好みかと思います。
ただ、どちらのバージョンを見たとしても、作品自体のおもしろさやメッセージ性が変わることはありませんよ!
ぜひこの機会に『未来少年コナン』に注目してみてくださいね。
『未来少年コナン』を見てみよう!
この記事でご紹介したことをまとめると、
- 現在再放送中の『未来少年コナン』は宮崎駿監督の初監督作品であるテレビアニメ。今観ても古く感じさせない不朽の名作。
- 今回の再放送では今のテレビの比率に合わせて画面が拡大されている。それによりオリジナル版と構図が違うせいで、ファンからは「画角が残念」と言われている。
ということでした。いかがでしたでしょうか?
僕はNHKでの再放送がきっかけで『未来少年コナン』を見始めたのですが、先が気になって今は動画配信サービスで続きを見ています。
テレビでの再放送は1週間に1話なので、全話が放送されるまで26週間…。とても待てません!!(笑)
※NetflixではNHKと同じ16:9のデジタルリマスター版が見られます。
※dアニメストアでは元の4:3の比率で作品が見られます。