今回はマーベルシリーズの巨匠スタン・リー氏のカメオ出演についてお話しします。
スタン・リー氏とは?
スタン・リー氏(1922/12/28ー2018/11/12)は「スパイダーマン」「XーMEN」を始めとするスーパーヒーローシリーズであるマーベルコミックの原作・編集を手掛けた。
人柄としては、”スマイリー・スタン”と自称しており、ユーモアに溢れ、尚且つ映画に出演したがるという目立ちたがりな性格であった。
過去のマーベル作品において、警備員や配達員、DJ、エイリアンなど、様々な形でカメオ出演している。
『キャプテンマーベル』に故スタン・リー氏がカメオ出演
映画『キャプテンマーベル』とはどんな映画?
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「キャプテン・マーベル」はマーベル・スタジオ製作の映画。原作「キャロル・ダンヴァース」の実写映画化作品。
女性主人公キャロル・ダンヴァースがキャプテン・マーベルとなるストーリーを描いている。マーベル・スタジオ作品においては、女性が主人公の物語は初である。
クリー帝国の首都「ハラ」で、エリート特殊部隊”スターフォース”に所属するヴァース。過去にクリーによって拾われ超人的な力を獲得した女性である。ある時、ヴァースは繰り返す悪夢に苦しんでいた。
ヴァースは宿敵・スクラルが潜伏する星で任務中に囚われ、クリーに拾われる前の失った記憶を探査される。何とか脱出を試みるも、彼女は地球のレンタルビデオショップに墜落してしまう。S.H.I.E.L.Dと接触したヴァースは記憶を手掛かりにアメリカの空軍基地”プロジェクト・ペガサス施設”を目指す。そこでヴァースとS.H.I.E.L.Dの一員であるフューリーは、スクラル人・タロスの襲撃を受ける。
脱出に成功したヴァースは、ウェンディ・ローソン博士を知るマリア・ランボーと接触。そこでヴァースは自分の正体が”キャロル・ダンヴァース”であることを知る。ダンヴァースは、過去に飛行機のエンジンを破壊した際に、そのエネルギーを得て超人化すると共に記憶を失ったのである。
ダンヴァースはローソン博士の意思を引き継ぎ、ヴァースが超人化したエンジンのコアが眠る研究所を探すべく宇宙空間に飛び出す。後にコアの正体はインフィニティ・ストーンである”スペース・ストーン”であることが発覚。
宇宙空間で宿敵スクラルと戦いながら、エネルギー・コアを探す冒険ストーリーである。
スタン・リー氏出演シーン
俳優や歌手、映画監督などが、ほんの少しの間、ゲストとして映画やドラマのワンシーンに出演すること。カメオとは元々装飾品であるカメオが由来。遠目から見ても装飾品であることが分かるとして映画やドラマではそう呼ばれるようになったのである。
スタン氏の出演シーンは亡くなられた後に一部編集されている
マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は、スタン氏が亡くなられたことに対する追悼の意を表して、どうやってスタン氏の作品である「モール・ラッツ(1995)」のシーンを組み込むかを考えていたという。
ファイギ社長は「モール・ラッツ」の監督であるケビン・スミス氏に連絡を取り、使用許可を得た。
後に映画を観たスミス監督は、誰よりも喜び、「スタンが僕のために練習してくれているなんて」と涙したとSNSに投稿している。
「キャプテン・マーベル」の撮影日、スタン氏は体調不良によりセリフがおぼつかなかったという。そこでファイギ社長は、スミス監督に「モール・ラッツ」に別テイクのシーンがなかったか尋ねる。
実際のスタン氏のシーンでははっきりとした音声が収録されている。後にアンナ・ボーデン監督は、映像や音声が編集されていることを明らかにしている。
元々スタン氏の登場シーンはユーモアで笑いを誘うシーンを予定していが、スタン氏が亡くなられたことに対する追悼の意を込めてスタン氏とダンヴァースが微笑み合うシーンに変更したという。
そのシーンは後に変更されたことにより、キャラクター的に多少の違和感を感じる仕上がりとなっているが、それでも監督は追悼の意を表したかったとのこと。
劇場版公開の際、彼の登場シーンに歓声が沸いたという。
まとめ
いかがでしたか?
「キャプテン・マーベル」にカメオ出演された故スタン・リー氏。
彼の登場シーンは、彼に向けて、マーベルファンに向けて、後から編集されたものだったんですね。
追悼の意を込めて編集されたシーンと知るだけで、そのシーンを観る時にグッと込み上げてくるものがあることでしょう。
彼の出演シーンを是非チェックしてみて下さい。