4月からスタートする「木曜劇場」の主人公は病院に勤務する薬剤師です。
ドラマのタイトルは「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」です。
アンサング=褒められない
既にTwitterやInstagramなどのSNS公式サイトも立ち上がり出演キャストやクランクインの情報などが紹介されて話題になっていますが、この”アンサングシンデレラ”とはどのような意味があるのでしょうか?
前回は2015年の「5→9~私に恋したお坊さん~」で山下智久君とのラブコメだったから対照的な役柄ね。
アンサングを辞書で調べると”詩歌にうたわれ(てい)ない”とか、”詩歌によって褒め称えられない“と言う意味だそうです。
sung(歌われている)=にunが付いているので、つまり歌われていないと直訳出来ます。
ではこの物語は歌手の物語かと言うとそうではありません。
病院で勤務する薬剤師にフォーカスした物語なのです。では何故このようなタイトルが付いているのでしょうか?
そこにこそ作品の重大な意味が込められているのです。
4月からの木10は✨
石原さとみが病院薬剤師に💊
連ドラ初‼️
病院薬剤師が主人公の新・医療ドラマが誕生‼️医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち”として患者のために奮闘する病院薬剤師たちの、ヒューマンドラマです👍🏼#アンサングシンデレラ#石原さとみ pic.twitter.com/uWV94ZYJkz
— 【公式】アンサング・シンデレラ (@unsung2020) February 4, 2020
公式Twitterではアンサングを“縁の下の力持ち“と表現されています。つまり薬剤師は舞台裏で活躍するスタッフと言えるでしょう。
医師や看護師は花形な職業であり、ドラマ化されると視聴率が稼げることでも定評があります。それだけ現代の私たちは医学に対して関心が高まっていると言えます。
ゴッドハンドを持つスーパードクターが颯爽と現れて、難しい手術を短時間で終えるシーンを見るとカッコいいと思いますし、自分もこんな医師になりたいと憧れられる職業の1つです。
毎年、日本FP協会は小学生を対称に”将来なりたい職業”をリサーチした結果を発表しております。それを参照しますと2013年から2019年に至るまで、男女ともに上位3位以内を譲らない人気のある職業です。
- 白い巨塔(2003年)/最高視聴率32.1%
- Dr.コトー診療所2006(2006年)/最高視聴率25.9%
- 救命病棟24時 第2シリーズ(2001年)/最高視聴率25.4%
- 振り返れば奴がいる(1993年)/最高視聴率22.7%
- ナースのお仕事3(2000年)/最高視聴率22.7%
それに対して薬剤師はどうでしょうか?
過去に薬剤師が主人公になった連続ドラマは無いのだそうです。つまり「アンサングシンデレラ」は日本で初めて病院薬剤師が主人公を務める新・医療連続ドラマになるのです。
薬剤師とはどんな仕事?
原作とキャラ設定を変更
このドラマは病院内の薬剤部で患者に処方される薬の製剤や調剤を行う病院薬剤師の奮闘を描いた作品です。
主演女優は”葵みどり役”の石原さとみです。キャリア8年目の病院勤務薬剤師を演じます。
原作漫画での設定は病院勤務2年目の新人薬剤師です。毎日、失敗しながらも懸命に頑張る姿がいじらしく愛すべくキャラで描かれています。
しかし、キャラ設定を変えてでも石原さとみを起用したい理由があるようです。
今や国民的なスターと言っても過言ではない、映画にドラマ、CMと大活躍の彼女です。ドラマの中で言う彼女の言葉には説得力があり、人々の関心が寄せられます。
しかし、残念なことに薬剤師の仕事は世間的にあまり良く知られていません。私たちが思う薬剤師と言う職業の知識はほんの一部です。
その事実にフォーカスした原作は薬剤師だけではなく、医療従事者や将来医療の道に進みたい若き学生たちのバイブルのような存在として賞賛されています。
高齢化が進む日本に住んでいる私たちに密接に関わる薬剤師の仕事に、今こそもっと理解すべき時なのではないでしょうか。
しかし、このテーマで進めていくと少々、重たいドラマになってしまいそうです。原作では新人であるがゆえにドタバタ奮闘記的な感じで進めていけたでしょう。
彼女なら持ち前の天真爛漫なキャラである一方、凛とした品格で大切なことはキチンと伝える。自分の弱さに厳しく、患者には優しく接っするアンサングなシンデレラを演じてくれると期待しての起用だと思います。
原作者は”葵みどり”を漫画の中で常にお団子ヘアをチャームポイントに描いています。
長い髪を、くるりとゆるふわに巻き頭の高い位置で固定させた、何とも可愛らしいこのヘアスタイルは病院内ではもちん、女性たちの間で真似をする人が増え、2020年の春のトレンドになりそうな予感です。
情報解禁されてた!
なんと「アンサングシンデレラ」ドラマ化されます…!主人公のみどり役はなななんと石原さとみさん!
4月スタート、よろしくお願いします! pic.twitter.com/NDcKYR4CjJ— 荒井ママレ💊③巻発売中 (@ma_ma_re) February 4, 2020
知られざる事実
1日に全国で処理される処方箋はおよそ220万枚と言われていて、そのうち6万枚を超える処方に薬剤師から疑義(ぎぎ)と言われる問い合わせが医師にかけられています。そのうちの約70%は処方変更になっています。
この事実をご存知でしたか?
今まで私たちが聞いたことの無い、新しい言葉「アンサング」を用いることで知られざる事実を浮き彫りにしているのです。
しかし、このドラマを見た方は、薬剤師は決して”アンサング=褒められない”に当てはまらなと気づかれると思います。