「アンサングシンデレラ」の意味とは?薬剤師が主人公は連ドラ史上初!

4月からスタートする「木曜劇場」の主人公は病院に勤務する薬剤師です。

ドラマのタイトルは「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」です。

 

 

アンサング=褒められない

既にTwitterやInstagramなどのSNS公式サイトも立ち上がり出演キャストやクランクインの情報などが紹介されて話題になっていますが、この”アンサングシンデレラ”とはどのような意味があるのでしょうか?

優子
石原さとみちゃんは久しぶりのフジテレビ出演よね。
前回は2015年の「5→9~私に恋したお坊さん~」で山下智久君とのラブコメだったから対照的な役柄ね。

アンサングを辞書で調べると”詩歌にうたわれ(てい)ない”とか、”詩歌によって褒め称えられない“と言う意味だそうです。

sung(歌われている)=にunが付いているので、つまり歌われていないと直訳出来ます。

ではこの物語は歌手の物語かと言うとそうではありません。

病院で勤務する薬剤師にフォーカスした物語なのです。では何故このようなタイトルが付いているのでしょうか?

そこにこそ作品の重大な意味が込められているのです。

公式Twitterではアンサングを縁の下の力持ちと表現されています。つまり薬剤師は舞台裏で活躍するスタッフと言えるでしょう。

医師や看護師は花形な職業であり、ドラマ化されると視聴率が稼げることでも定評があります。それだけ現代の私たちは医学に対して関心が高まっていると言えます。

ゴッドハンドを持つスーパードクターが颯爽と現れて、難しい手術を短時間で終えるシーンを見るとカッコいいと思いますし、自分もこんな医師になりたいと憧れられる職業の1つです。

毎年、日本FP協会は小学生を対称に”将来なりたい職業”をリサーチした結果を発表しております。それを参照しますと2013年から2019年に至るまで、男女ともに上位3位以内を譲らない人気のある職業です。

フジテレビ系列ドラマでも過去にたくさんの医療系名作品を生み出しています。
  • 白い巨塔(2003年)/最高視聴率32.1%
  • Dr.コトー診療所2006(2006年)/最高視聴率25.9%
  • 救命病棟24時 第2シリーズ(2001年)/最高視聴率25.4%
  • 振り返れば奴がいる(1993年)/最高視聴率22.7%
  • ナースのお仕事3(2000年)/最高視聴率22.7%

それに対して薬剤師はどうでしょうか?

過去に薬剤師が主人公になった連続ドラマは無いのだそうです。つまり「アンサングシンデレラ」は日本で初めて病院薬剤師が主人公を務める新・医療連続ドラマになるのです。

優子
原作は葵ママレさんの漫画でタイトルは「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」なのよ。

 

薬剤師とはどんな仕事?

薬剤師として病院で勤務するには、医師と同じ国家資格を有することが第一条件です。
その国家資格を取るためには、大学の薬学部か薬科大学で6年間の薬剤師養成課程を修了したのちに、与えられる薬剤師国家試験受験資格をもって試験に合格することが必須です。
薬剤師は医師の出す処方箋に唯一意義を唱えることが出来るのです。
それなのに医師や看護師とは違いどちらかと言うと裏方イメージが強いのですが、薬剤師は患者の病気や怪我が早く治るように薬の正しい飲み方を説明する重責を担っています。
優子
確かに私たちが病院にかかった時に最後に話す人は薬剤師さんよね。そんな当たり前のことに、気づいてなかったわ!

 

原作とキャラ設定を変更

このドラマは病院内の薬剤部で患者に処方される薬の製剤や調剤を行う病院薬剤師の奮闘を描いた作品です。

主演女優は”葵みどり役”の石原さとみです。キャリア8年目の病院勤務薬剤師を演じます。

原作漫画での設定は病院勤務2年目の新人薬剤師です。毎日、失敗しながらも懸命に頑張る姿がいじらしく愛すべくキャラで描かれています。

しかし、キャラ設定を変えてでも石原さとみを起用したい理由があるようです。

今や国民的なスターと言っても過言ではない、映画にドラマ、CMと大活躍の彼女です。ドラマの中で言う彼女の言葉には説得力があり、人々の関心が寄せられます。

しかし、残念なことに薬剤師の仕事は世間的にあまり良く知られていません。私たちが思う薬剤師と言う職業の知識はほんの一部です。

その事実にフォーカスした原作は薬剤師だけではなく、医療従事者や将来医療の道に進みたい若き学生たちのバイブルのような存在として賞賛されています。

高齢化が進む日本に住んでいる私たちに密接に関わる薬剤師の仕事に、今こそもっと理解すべき時なのではないでしょうか。

しかし、このテーマで進めていくと少々、重たいドラマになってしまいそうです。原作では新人であるがゆえにドタバタ奮闘記的な感じで進めていけたでしょう。

優子
だから石原さとみちゃんが登場するのね!

彼女なら持ち前の天真爛漫なキャラである一方、凛とした品格で大切なことはキチンと伝える。自分の弱さに厳しく、患者には優しく接っするアンサングなシンデレラ演じてくれると期待しての起用だと思います。

原作者は”葵みどり”を漫画の中で常にお団子ヘアをチャームポイントに描いています。

長い髪を、くるりとゆるふわに巻き頭の高い位置で固定させた、何とも可愛らしいこのヘアスタイルは病院内ではもちん、女性たちの間で真似をする人が増え、2020年の春のトレンドになりそうな予感です。

 

 

知られざる事実

1日に全国で処理される処方箋はおよそ220万枚と言われていて、そのうち6万枚を超える処方に薬剤師から疑義(ぎぎ)と言われる問い合わせが医師にかけられています。そのうちの約70%は処方変更になっています。

この事実をご存知でしたか?

今まで私たちが聞いたことの無い、新しい言葉「アンサング」を用いることで知られざる事実を浮き彫りにしているのです。

しかし、このドラマを見た方は、薬剤師は決して”アンサング=褒められない”に当てはまらなと気づかれると思います。

「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」はFODプレミアムで見られます。(2020年3月現在)
優子
4月放送スタートなので「あ!見逃した」と思ってもこの動画配信を知っておけば大丈夫よね。