何かいいことをした時「ありがとう」「あなたのおかげ」と感謝されることを知らず知らずのうちに望んでいませんか？
自分がしたことなのに、違う人が褒められたり感謝されたりするのは「何かずるい」「悔しい」と思ってしまいませんか？
私もそうです。
でも世の中には「感謝されない」のにひたむきに頑張っている人たちが多数います。
今回はその中で病院薬剤師にスポットをあてた「アンサング（称賛されない）・シンデレラ」を紹介しますね。
「アンサング・シンデレラ」注目の第1話
病院内にある薬剤部で働く病気薬剤師たちを描く同名マンガが原作のドラマです。
原作についてはこちらの記事でも。
「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」がドラマ化 「月刊コミックゼノン」で2018年7月より連載している「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」がドラマ化され、4月よりフジテレビで放送が決定しています。 主演は石原さと[…]
あらすじ
主人公は石原さとみさん演じる薬剤師・葵みどりです。医者やナースが主人公のドラマは数々ありましたが、薬剤師に注目してみるとまた医療現場の違う側面が見られてとっても興味深いです。ではネタバレ込みであらすじをどうぞ。
薬剤師を超えた薬剤師
新人薬剤師・相原くるみ（西野七瀬）が通された部屋には救急搬送の人がわんさか。医師は薬剤師に注射や薬の指示をし、素早い動きで薬剤師たちはそれに対処しています。その現場には葵もいました。その時、医師の処置では患者に効果がないという事態が発生。葵は薬剤師として医師に違う処置の提案をします。医師はその提案を受け入れ、事なきを得ました。患者の家族は命を救ってくれた医師に感謝の言葉を述べます。
優子間違った処方箋
大きい病院で順番に薬が出来上がるのを待つだけの私たちはその裏側を知りません。葵たちが働く病院では1日に800枚もの処方箋が出され、戦場のように薬を準備します。みんな早足、早口で急いでいて、さばくことに必死。それでも間違いは許されないのです。チェックにチェックを重ねて、薬を患者の元に届けます。そんな中の1枚に葵は首を傾げました。「切迫早産の患者さんに出してはいけない薬が出ている」ことに気づきます。日本中でこのように間違った修正の必要な処方箋が何と1日に4万枚もあるとか。すぐに処方した産婦人科医・林先生（飯田基祐）に葵は修正を申し出ます。罵声を浴びせられながらも葵はぐっと耐え、正しい処方に修正していいかを聞き承諾を得ました。
優子1型糖尿病の少女たち
糖尿病のためインスリン注射を日々自分で打たなくてはいけない高校生の優花（永瀬莉子）と中学生の奈央（安藤美優）は姉妹のように、親友のように仲良し。しっかりインスリン注射を打っていれば入院することもあまりないはずが、二人とも定期的に入院していることに葵は疑問を抱いていました。ある日インスリン注射の時間なのに奈央が病室に戻ってこないという非常事態が起こりました。葵は病院中を駆け回り奈央を見つけだします。「真面目に治療に取り組む奈央」だと思っていた葵は、奈央がわざと治療をサボっていることにショックを受けました。奈央は病気のことを理解してもらえない同級生と距離が開いてしまい、居場所を求めてわざと入院に至るようにしていたのでした。
優子間違った診断、気づいた薬剤師
出産を控える妊婦の胃痛に処方された薬が全く効かないと妊婦からの訴えがありました。葵はある特別な症候群の可能性を疑い、病室に行き最近の症状を聞きます。症状を聞きほぼ確信した葵ですが、医療行為は薬剤師には認めておられず、医師の指示が必要です。看護士に「点滴の準備を」とだけお願いして、あとは医師に訴えます。担当医は葵を罵倒したあの林医師です。はじめは「ただの胃痛だ」と言い張るも、葵の必死な訴えに点滴の指示をし、事なきを得ました。医師のプライドを傷つけられた林に目をつけられた葵、何と病院内の会議の議題にかけられたのです。
優子葵、謹慎になるか？
医療安全委員会で薬剤師として行き過ぎた行為は医療ミスに繫がるのでは？と、葵の謹慎を訴える林医師。吊し上げです。現場に居合わせた看護師や、薬剤部部長・飯田（真矢みき）がフォローしようと発言しますが、医師に強く言われ言葉を濁します。空気を変えたのは薬剤部副部長・瀬野の「ではいっそ解雇しては？」という爆弾発言。「患者のためを思い、医師に提案するという行為が行き過ぎていると言うならば」とのフォローつきです。さらに飯田が、前回葵が指摘した林医師の処方ミスの証拠を見せることで林医師を黙らせました。今回は、葵みどりにお咎めなし！
優子感謝される薬剤師！
葵が医師への必死の訴えを続けた結果助かった妊婦さん。その後無事出産していました。産まれたての赤ちゃんを抱きながら「ありがとう」と患者にお礼を言われた葵は、思わず目から涙が…。普段は感謝されることのない薬剤師ですが、葵の患者に寄り添う姿勢は伝わる人には伝わっていたのです。
優子1型糖尿病少女たちの行く末
奈央の退院日。残された優花に合併症の恐ろしさ、インスリン注射の大切さと優花には奈央が、奈央には優花がいることを寄り添いながら伝えました。真剣な葵に優花の心は動かされ、奈央を追いかけ声をかけました。「もう奈央とは病院では会わない。外で会おう！」と。奈央も大きく頷きました。もう二人はわざとインスリン注射をサボったりはしません。未来の彼女たちの姿が映し出されます。友達の前で堂々とインスリン注射をする姿、夢に向かって頑張る姿、二人で笑い合う姿のそばには薬袋、その袋には処方した薬剤師として葵の印鑑がおされていました。
優子
石原さとみ演じる薬剤師・葵みどりの心に残る一言！
主人公・葵みどりを演じる石原さとみさんについてはこちらの記事で詳しく書いています。
新ドラマ『アンサング・シンデレラ』の主演って？ 2020年4月9日(木)夜10時からフジテレビ系列で『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』がスタートしますね！ 主演は、過去にも『5→9～私に恋したお坊さん～』や『失恋ショコラ[…]
様々な仕事の役を演じてきた石原さとみさん、薬剤師役もバッチリハマってます。今回は心に残った葵みどりのひとことを取り上げたいと思います。
仕事の意味
葵のおかげで助かった患者さんが医師にしか感謝してないのを見て相原は疑問をぶつけます。それに対して葵が言ったのは
まさに「アンサング（称賛されない）・シンデレラ」です。感謝されるために一所懸命仕事をしているわけでも、感謝の言葉が欲しいから真剣に仕事をしているわけでもないんです。患者それぞれに合った薬が正しく使われること、それだけが大切なことだと葵は考えています。仕事の意味を考えさせられました。
薬剤師の重要さ
医師による処方ミスが日々多くあることに対して、
と言います。薬剤師にミスは許されないと厳しい言葉も。医師だって人間ですから、処方ミスが絶対になくなるということはありません。でもそのままでは間違った薬が患者に渡ってしまうのです。やはり絶対に避けたいことです。薬剤師は患者を守ることのできる、大変意義のある仕事だと思いました。
1型糖尿病の人生
一生インスリン注射を使わなくてはいけない1型糖尿病の少女に葵は声をかけます。
入院して日常から逃げ続けることはできないのです。自分の持病を認めてあけないと、向き合うことができないと、未来は手に入らないという現実。でも、だからこそ、向き合うことで「普通の」未来を手に入れることもできるという希望。苦労もあるけれど頑張ってほしい、と心から願う葵の応援したい気持ちが込められています。
優子
素敵なアンサングヒーローに釘付け！
誰からも感謝されなくてもひたむきに頑張る葵みどりは、まさにアンサングヒーロー（縁の下の力持ち）です。これからも患者と真正面から向き合う姿で、見ている私達にも素敵なメッセージを伝えてくれるはずです。
そして、石原さとみさんのお団子姿は可愛すぎます。ほら。
第1話ご覧いただきまして、
ありがとうございました🙇♂️いかがでしたか？
感想お待ちしております😆また来週も見てください‼️
#アンサングシンデレラ pic.twitter.com/1UNUMOMpDI
— 【公式】アンサング・シンデレラ (@unsung2020) July 16, 2020